あまり堂々とおすすめできるものではありませんが、いろいろな交渉事には譲歩がつきものです。
一方的に自分の要求がすべて通るわけではなく、いくらかは相手の要求を飲まざるを得ません。
『7つの習慣』で有名なスティーブン・R・コヴィーの著書『第3の案 成功者の選択』では、「交渉においては両方が満足できる解決策がある」と述べていますが、実際にそういう案が出てくることはあまり多くありません。どうしても要求の押し付け合いみたいな状態になることもあります。
※というか、経験ではそうなることが多い…
そこで、作戦として「最初に過大な要求をしておき、最終的には本来の要求に落ち着かせる」というテクニックが必要になります。
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●100円のものは1000円で売るべし
どんな注文でもそうだが、相手に恩義を売りつけるためには、いくらか条件を下げてみせる必要があるわけで、最初からそれを織り込んでおくことが賢い頭の使い方であろう。つまりは、最初の条件を提ボするときに、「思いきり、吹っかけろ「というわけである。
価格‘個数、期間、人員など、どんなことでも交渉するときには、自分でも思っている以上に吹っかけるのがポイントだ。「 3 人のスタッフを増員してくれ」と上司に頼みたいなら、「最低でも、 7 人以上は増やしてくれ」と頼むべきである。おそらく上司は、「それはムリだ」とかなんとか断ってくるであろうから、「それでは 5 人」「いや、 2 人」「それなら 3 人」というかけあいを通して最終的には、本来の望みである 3 人の増員がかなえられるのである。
内藤誼人(著) 『他人に軽く扱われない技法』
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あまり人員の交渉を上司とすることはありませんが、予算の交渉はよくあると思います。
■要求は2倍にする
何かの活動をしようと思ったら、ほとんどの場合それにともなう予算が必要になります。
たとえば、あるプロジェクトで100万円の予算が必要だと考えた時は、「200万くらい必要になります」と答えておくのが無難なのが過去の経験。
あるツールを購入しようと思ったら、そのツールが100万だったとすると、「これができるようになるためには、ツールを含めて200万必要です」と報告しちゃうわけ。
本書の通り、上司からは「そんなに部門予算の余裕があるわけじゃなし、いきなり言われても無理」と言われるところから交渉スタートです。
もちろん、ツールの見積書を書き換えてしまうといろいろ問題が起きるので、私の場合
・ツールの保守のために××万円必要
・メンバーに使ってもらうためには、複数のライセンスが必要で、この見積書は1ライセンスの場合
・自分たちの業務に合わせるためにカスタマイズが必要
などといろいろ理由を事前に考えて行きます。
とにかくこじつけでもなんでもいいので、理由をつけて提出すると、本書のように「それじゃあ150万で」とか落ち着いて、バッファ込みで予算が確保できるようになります。
今回の説明では「2倍」と書きましたが、どのくらいの掛け率をかけるかは、相手次第です。ここらへんは経験値が必要です。
ただし、あまり極端な事を言って、「そんなに必要なら、プロジェクトは取りやめ」とかならないように気をつけましょう。
■参考図書 『7つの習慣』
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●本書を引用した記事
矛盾す複数の問題を一気に解決する「インクルージョン思考」
新しいシステムには一番協力してほしい人の名前を入れる
生徒になるな、先生になれ
定位置を決める
自炊のコツ
ワークショップを理解する
記憶術:休み休み、繰り返し
わかりやすく書くコツ
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判断と決断
●関連図書
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
まんがでわかる7つの習慣
7つの習慣 演習ノート―ビジネス、プライベート、家庭で、効果的な人生を送るための 成功への原則がよくわかる!
●このテーマの関連図書
CD-ROM付お金の科学〜大金持ちになる唯一の方法〜
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■参考図書 『第3の案 成功者の選択』
『第3の案 成功者の選択』が紹介する奇跡のストーリー。 ・問題を抱え何年も絶望のなかにあり、自殺寸前までいった娘を、たった一晩で救った父親 ・何百万人もの貧しい住民に電気を供給するという問題を、ほとんど金をかけずに解決したインドの若者 ・カナダのある大都市の犯罪率を半減させた警察署長 ・ニューヨークの汚れた港湾を、ほとんど費用をかけずに生き返らせた女性 ・暴力と堕落の温床だったタイムズ・スクエアを北米きっての観光スポットに変身させたチーム 『7つの習慣』は、相乗効果の奇跡をつくり出す準備にすぎない。『7つの習慣』の真価は、この相乗効果によって、個人的な問題、家族の問題、職場の問題、社会の問題、だけでなく国家の問題をも解決する奇跡の方法である。 「第3の案を選択し相乗効果を発揮する」ことこそ、あなたの人生を、そして世界全体を変えられる。 |
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●関連 Web
スティーブン・R・コヴィー博士が答える『第3の案 成功者の選択』に関するQ&A
第3の案 - 日本経営合理化協会
オーディオブック サンプル 第3の案 成功者の選択 - YouTube
●本書を引用した記事
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二者択一から逃れる
実践!反論×反撃法
陣取りゲームで陣地を広げる
予算は2倍にする
管理職登用面接の評価ポイント5〜部下育成
管理職登用面接の評価ポイント4〜組織化力・リーダーシップ
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管理職登用面接の評価ポイント2:経営意識
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第8の習慣「効果」から「偉大」へ
7つの習慣最優先事項―「人生の選択」と時間の原則
7つの習慣原則中心リーダーシップ
7つの習慣最優先事項
完訳第8の習慣「効果性」から「偉大さ」へ
7つの習慣原則中心のリーダーシップ
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●本書を引用した記事
話を遮って主導権を握るために
部下力のみがき方4:キーメッセージ2
部下力のみがき方1:部下力のみがき方
上司にお願いする作業は分解してから渡す
ベテランに気を配る
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