あなたは、他人のアドバイスで自分の問題が解決できると思っていないだろうか?
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正しい原則に沿って充実した生活を送っている人や、繁栄している家族あるいは成功している組織を見ると、人は驚き、そして強い関心をホす。成熟した入格を持つ個人、一致協力している家族、事業環培の変化に素早く柔軟に対応できる組織文化に、敬服るのだ。
そして、次には「どうやればいいのですか。コツを教えてくれませんか」と訊く。
そうした質問をする人の基本的なパラダイムが、そこからうかがい知ることができる。
本当に訊きたいのは「私の問題を刻も早く解決してくれるような、手っ取り早い応急処置的な解決方法アドバイスを与えてください」ということである。
そうした質問に応えてくれる人は簡単に見つかるだろう。そして、短期問においては、とりあえず教元てもらった解決方法やスキルあるいはテクニックも効き目があるように見えるだろう。
鎮痛剤やバンドエイドのように急性の痛みをしばらくの間は和らげてくれる。
しかし、表面下にある漫性的な問題はそのままであり、すぐに別の新しい急性の症状が表われてくる。
急性の問題や痛みに対して応急処置ばかりを続けていれば、やがてはその対応策自体が表面下に隠れている慢性的な問題をかえって悪化させる結果になる。
つまり、問題の見方が問題なのだ。
スティーブン・R・コヴィー(著) 『7つの習慣』
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本書の著者スティーブン・R・コヴィー博士は、表層的な問題ではなく、根本的な問題に対応しなければ、結果としては問題を解決することはできないし、それは、誰かのアドバイスでなんとかなるような問題ではない、と述べています。
病気になった人は、医者に行きますが、医者はその病気をおさえることはしてくれますが、元々不健康な生活をしていれば、また別の病気になるだけです。
組織の問題というのは、表面的には「役員の承認を得ずにプロジェクトを開始した」「出張報告書が帰着日翌日に提出されない」といった問題ですが、その根本にあるのは、その組織と組織を構成する人達による文化風土の問題に帰結されることが少なくありません。
生活習慣を変えないと健康になることはできないように、その組織がもつ文化風土を変えなければ、本当の問題の解決はできません。
個人においても「私はこうして成功した」的なことをマネたり、だれかにアドバイスを求めても、その全体像(背景や数多くの個別現象)理解できない人からのアドバイスは、局部的な問題解決にしかなりません。
結局は自分の経験と知識を総動員して、苦しみながらチャレンジと失敗をして行かなければ、自分の望むものにはたどり着けないということですかね。
冒頭に戻ります。
あなたは、他人のアドバイスで自分の問題が解決できると思っていないだろうか?
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7つの習慣 著者 :スティーブン・R・コヴィー | 7つの習慣 検索 :最安値検索 | 7つの習慣 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
5項日誌(1)
人を動かす:相手の話を聞くときには手を止めなさい
予算管理とは突発費用に対応できること
記憶術:視点を変えて繰り返す
矛盾す複数の問題を一気に解決する「インクルージョン思考」
長期課題マット
考えは伝えられない
初対面で必ず好意を持たれる振る舞い方
影響力の武器
問題は外にある
●関連図書
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
まんがでわかる7つの習慣
7つの習慣 演習ノート―ビジネス、プライベート、家庭で、効果的な人生を送るための 成功への原則がよくわかる!
●このテーマの関連図書
CD-ROM付お金の科学〜大金持ちになる唯一の方法〜
CD‐ROM付図解成功の9ステップ
あなたの夢を現実化させる成功の9ステップ(幻冬舎文庫)