仕事を効率化する上で、そこに優先順位を振るというのは、多くのビジネス書で進められています。
その要素としては、
・期限までの残り時間(緊急度)
・重要度
の2つのマトリクスとして表されているものが多いです。
本書『仕事のムダを削る技術』では、別の視点(重要度かもしれません)が提示されていて、わりと判断がし易い基準でしたので共有します。
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●仕事を仕分ける三つの視点
本当にやらなければいけない仕事と削ってもいい仕事を仕分ける際に、三つの視点から考えると、決めやすくなります。三つの視点とは、
1.短期的な利益への貢献度
2.今の仕事、過去の仕事、未来のための仕事のバランス
3.ミッションやビジョンとの親和性
こばやしただあき(著) 『仕事のムダを削る技術』
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それぞれの説明は、まるごと引用すると長くなるので簡単に要約しておきます。
★――――――――――――――――――――――――――◆ 1.短期的な利益への貢献度
これは、当座のビジネスにとっての貢献度で順位を決めるということです。
基準は適当であっても優先順位を決めたほうが、いつまでも手をつけられないでいるよりは仕事は進みます。それが間違っていたら、あとから順番を変えればいいのです。◆ 2.今の仕事、過去の仕事、未来のための仕事のバランス
「今の仕事」とは、今から二、三日の間、長くても、一週間くらいのスパンで行う必要がある仕事です。
「過去の仕事」とは、すでに終了した仕事から派生した仕事です。納品済みの商品に対するクレーム対応や、書き終わった原稿の追加訂正などがそれに当たります。
そして、「未来のための仕事」です。今期もしくは来期の目標、さらには、もっと長期的な未来において成果を生み出すための仕事です。たとえば、来年の新しい商品の企画や、研究開発といったことが、それにあたります。
◆ 3.ミッションやビジョンとの親和性
ミッションとは「使命」、ビジョンは「実現したい未来のイメージ」といいました。
使命とは、目的、目標と言い換えることもできます。仕事にも人生にも目的や目標があったほうがいいと、わたしは考えています。
仕事も人生も、目的や目標があればこそ、意義を見出すことができるというものです。それがあるからこそ、やる気につながるといってもいいでしょう。
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さらに筆者は、これらを独立した項目として管理されているようです。
★P41〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
これらの三つの仕事の割合を考えて、「る仕事」を決めます。
わたしの場合は、今の仕事が、仕事時間の全体の三割、過去の仕事が二割、未来の仕事が五割くらいになるようにしています。
わたしが、このような割合にしている理由は、未来をつくることに時間をより多く使いたいからです。
こばやしただあき(著) 『仕事のムダを削る技術』
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わりと、いいとこ取りでシンプルが両立しているので、判断基準のひとつとして愛用しています。
■参考図書 『仕事のムダを削る技術』
仕組みをつくり、絶えずそれを改善し続けること。仕事のスピードを高めるコツは、とてもシンプルだ。 とはいえ、その当たり前のことができないのも事実。 本書では、ビジネス系人気メルマガの発行人が、仕事にまつわるさまざまなムダを削る極意を6つの観点から具体的に紹介している。 |
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●本書を引用した記事
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習熟度が上がったらマルチタスクで処理しなさい
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