実力はあるのに会社からの扱いが不遇な人、というかたはいるかもしれません。
以下の本にこんなことが書いてありました。
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たとえば、ここに世界的に有名なコンサルタント事務所の売れっ子が 10 人いたとしましょう。あなたが経営者だったとしたら、この人たちの意見を採用したいと思いますか?
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では、こちらに松下幸之助がいたとしたらどうでしょうか。あなたは、10人のトツプコンサルタントグループの意見と、 1 人の松下幸之助の意見と、どちらを採用するでしょうか?
私なら絶対に後者です。彼に関する著書を書いているからではありません C10 人のトップコンサルタントたちは会社を診断するプロフェッショナルです。彼らは数字から判断することには詳しいでしょうが、会社を実際に経営した経験はないのです。
仕事ができる人は「資格」にはこだわりません。極端な例を挙げると、手術を受けるなら、超一流大卒の医師よりも無免許のブラックジャックを選びます。
仕事というのは「結果責任」です。プロセスは一切評価されません。運で大成功を収めたならば、そういう運を呼び寄せたのも実力があればこそです。
中島孝志(著) 『仕事ができる人の「しないこと」リスト: 「見切る」「捨てる」「断る」……結果を出す人の絶対ルール (知的生きかた文庫)』
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まぁ、松下幸之助氏と比較されたら、大抵のコンサルタントは鼻白むことでしょう。
しかし、
・ステテコ姿で、ヨボヨボの胡散臭そうな(肩書のない)爺さん
・バリっとしたスーツでさっそうと歩く中堅コンサルタント
がやってきて、反対のことを言ったらどっちに重きを置きますかね?
水戸黄門は、印籠を出すまではただの爺さんでだれも平伏したりはしません。あれって、「副将軍」に平伏しているだけでは?
■実力はわからない
本書に書いてあることはまったくそのとおりだとは思います。ただし、自分にその人の能力を見抜く力があればという条件付きです。
少なくとも私にはそんな力はありませんし、世の中の採用状況で、「MIT(マサチューセッツ工科大学)卒」と「中卒」のどちらを優遇されているかを考えれば、多くの場合、そんなものではないかと(もちろん、求人内容にもよります)。
長い間付き合ってみて、その人の成果を評価し続ければ実力は分かるでしょうが、それなら地位もついてくるでしょう。
もちろん、冒頭のように(自己評価ではなく)実力はあるのに会社からの扱いが不遇な人、というかたはいるかもしれませんが、それは、その人の成果や行動の方向性が会社としての評価基準に満たなかったという側面も少なからずあります。
実力は、正確かつ客観的に測定できるツールが有るわけではありませんので、それこそ主観です。
主観であるからこそ、「見てくれ」や「資格」、「話し方」なんていうのが重要なわけですね。
余談ですが、あなたがもし、自分の実力と地位(会社からの扱い)が悪い方向に一致していないと感じるのであれば、上司や面接官に与えている印象について考えてみたほうがいいかもしれません。
■相手は地位で見る
私は、あまりお付き合いのない人と仕事をするときには、地位で相手を見るようにしています。
私の主観なんて、全然大したことはありませんから。副将軍なのかちりめん問屋のご隠居なのかは、「オタクってどういう立場?」と聞いてみないことにはわからないんですよ。
そして地位に見合った「発言の重み」をもって対応するようにしておけば、大間違いはありません。
もちろん、本当は副将軍様でも隠しているかもしれませんので、どのような人に対しても見下すような言動は控えないといけないのは当然ですが。
■参考図書 『仕事ができる人の「しないこと」リスト: 「見切る」「捨てる」「断る」……結果を出す人の絶対ルール (知的生きかた文庫)』
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書名 :仕事ができる人の「しないこと」リスト: 「見切る」「捨てる」「断る」……結果を出す人の絶対ルール (知的生きかた文庫)
著者 :中島孝志
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仕事ができる人の「しないこと」リスト |