一時期ほどではなくなりましたが、相変わらず「ブラック企業」というラベル張りが流行ってますね。
人事担当者としては、こういうウワサ話と言うのは気になるものなようですが、実際に現場の担当からすると、大して(「全く」ではありません)気にならないものだったりします。
しかし、実際にその会社の募集に応募する人から見ると、すごく気になることではないでしょうか。
もし、こういうクチコミが気になって、その会社への応募に迷っている方には、この本『改訂版 採用側の本音を知れば転職面接は9割成功する
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●「いい会社」の定義は人によって異なる
転職活動の情報収集をしていると、「○○社はブラック企業だ」といった話題にも出合うはずです。
ブラック企業とは、労働関連法などに抵触する企業を指すだけでなく、「入社しないほうがいい会社」といった広い意味で使われている表現です。
うわさにしても名指しされた会社には応募しない……と考える方は多いのですが、そこは社員への権限委譲や自由な社風で知られ、活気があると評判の会社であったりします。
つまり同じ会社が、ある人には悪い会社であり、ある人にはいい会社であるということ。
これは価値観や生活スタイルをはじめ、人それぞれの働くことへの目的意識の違いに由来するところが大きいといえるでしょう。
たとえば、オン・オフの時間バランスを大切にしたい人が、高い給与にひかれて成果主義の会社を選んでしまったら、採用されても「こんなはずではなかった」となりがちです。時間が経つに従って後悔するような転職は成功とはいえません。自分に合わなければ、評判のいい有名企業でも「ブラック企業」になりかねないのです。
小島美津子(著) 『改訂版 採用側の本音を知れば転職面接は9割成功する』
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■クチコミ評価を信じてはいけない
会社に対する評価で、他人の評価を参考にするのは 4 つのリスクを抱えることになります。
一つ目は他の記事でも書いていますが、形容詞というのは、解釈する人によって意味が違うのです。とくに「ブラック」みたいに正しい定義すらない状況で使われた単語というのは、何を持ってそう判断できるのかが明確で無い事が少なくありません。ある人にとって正しいことでも、別の人にはそうではないことは歴史が証明しています。
2つ目。評価というのは、その時の気分や状況によって変化します。相対的なものだからです。ある瞬間の評価と言うのは、その瞬間は事実であっても、1年後にも事実という保証にはなりません。
3つ目は、そういう書き込みをネットでする人の問題。
極端な話、「この会社の社員だが〜〜〜」みたいな書き込みをするというのは、その人の意識レベルが高いとはいえません。そういう人の評価が信頼できるものなのかどうかに考えを至らせるべきです。
最後の 4 つ目は、特殊性の問題です。ネットなどに書き込みをする人というのは、社会全体で見るとある程度の偏りがあります。
偏りがある集団の中で一般的な事項が、母集団においても言えるのかどうかはわかりません(もうすこし言うと、偏りのあるサンプリングは母集団の特性を表しません)。つまり、ネットなどの評価は、本当の姿を表していない可能性があるということです。
これらのことを頭において、クチコミを読まないと、折角のチャンスを棒にする可能性もあります。
■信じられるのは自分の感覚
じゃぁ何を信用すればいいのかというと、私は一次情報だけだと思っています。
つまり、実際にその会社に行ってみて、自分の目で見てみることです。
志望会社がサービス業なら、そのサービスを受けてみればわかります。サービス業でなければ、直接その会社の中を見るのは難しいですが、朝と夜、その会社の周りをうろついていれば、会社ビルの電気(蛍光灯)の使われ具合、従業員の出退勤の様子などは観察できます。もちろん、書類提出や面接などに行った時にも状況のヒントがあります。
その時には、大いに形容詞を使ってください。それはあなたの価値基準に基づいた形容詞なので、あなたにとって最適です。
もし志望会社を絞り込む段階であれば、プロの意見(転職コンサルなど)というものも参考になりますが、最終的には、他人の意見で自分の人生を決めたくないですよね。
■参考図書 『改訂版 採用側の本音を知れば転職面接は9割成功する
』
すべての面接質問は、選考上の意図があって聞かれています。
「そんなこと聞いてどうするの?」と思う質問や、
一見すると雑談の延長のような質問にも、実は応募者のことを
確認するための深い意味がこめられているのです。
ですから、質問への応答では、面接担当者が自分の
何を気にしているのか、何を確認しようとしているのかという
意図とねらいを察することが重要になります。
そこがわかると、採用されるための「正しい答え」を見つけやすいからです。
本書では、転職面接における基本情報を一通りカバーしたうえで、
面接で聞かれるさまざまな質問を提示し、その質問で
「採用側が本当に知りたいこと(=本音)」は何かをていねいに
解説しています。
採用側の意図とねらいがわかれば、モデルトークに頼らずに、
効果的な自己PRを行うことが可能。ぜひ、本書を活用して
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著者 :小島美津子
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