強者が強権をふるうと人は成長しなくなる




会社に何年かいると後輩ができます。さらに何年かすると部下ができます。

後輩や部下が成長したといえる状態に持っていけると、ほとんどの会社では昇進できるようになります。
もちろん、その人の仕事自身の評価もさることながら、人をどのように成長させて全体のパフォーマンスを上げていくかが昇進のポイントです。

昇進・昇格面接などでポイントが高いのは「後輩や部下を成長させる力がある人」です。




では、何をすればそのポイントが高くなるのか、というと具体的に言うのは難しいですが、こんなエピソードがヒントになってくれると思います。

★P38〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

ある日、仕事から帰ると、三歳になる娘の誕生パーティーが始まっていた。

彼女はリビングルームの一角に座り込み、もらったばかりのブレゼントを抱え、ほかの子供たちにそれを貸すまいとしていた。

はじめ私は、娘を取リ巻いていてそのわがままぶリを見ていたほかの子供たちの親の視線に恥ずかしさを覚えた。

当時私は大学で人問関係論を教えていたからなおさら恥ずかしく思った。
親たちが私の対応の仕方に何か期待しているのを痛切に感じた。

部屋の中には、一種険悪な雰囲気が漂っていた。子供たちは皆、娘の周りに群がり手を差し出しては、ブレゼントのおもちゃで遊ばせてほしいと頼んでいた。しかし、娘は頑固にもそれを拒否し続けた。

私は、自分に言い聞かせた。「分かち合う」ということを娘に教えるペきだ――。
「分かち合う」ことは社会の基本で大切なことだから――。

単純に頼んでみることから始めた。

 「おもちゃを貸してあげてくれないかな」
 「いや」

きっばりと断られた。
次に理屈で訴えてみることにした。

 「君がおもちゃを貸してあげれば今度よその家に行ったときにおもちゃを貸してもらえるよ」
 「いや」

またしても即座に答が返ってきた。娘を全くコントロールできない姿を晒し、私は恥ずかしくてたまらなかった。
今度は買収にかかった。小声で、

 「おもちやを貸してあげたら、いいものをあげるから。ガムがあるぞ」
 「ガムなんかいらない」

と娘は叫んだ。もう、どうすればいいのか分からなかった。

第四の策として脅迫した。

 「貸してあげなければおしおきだぞ」
 「いいもん。これあたしのだもん。貸してなんかあげないもん」

そう言うと娘は泣き出した。最後は実力行使である。娘の持っているおもちゃを力ずくで取リ上げほかの子供たちに渡した。

 「さあ、これで遊んでいいよ」
   :
   :
私自身の低いレべルから、娘に高度な期待を押しつけた。娘の行為に対して忍耐したり理解したりすることができなかったために、私は娘に、友達に物を貸し与えるように要求した。

自分の人格の弱さを補っために、自分の地位や権限から力を借りて、自分の言いなりになるよう強要したのである。

しかし、「力を借りることは、弱さをつくり出す」。

まず、力を借りた人が弱くなる。なぜなら、聖を成し遂げるために、外的な力にいっそう依存するようになるからだ。

そしてまた、強要された人も弱くなる。自主的な判断力や自制の力が育たないかりである。最後にはお互いの関係も弱くなってしまう。協力の代わりに恐庫が生まれ、力はますます横暴に、そして方はますます防衛的になっていくからだ。

スティーブン・R・コヴィー(著) 『7つの習慣
――――――――――――――――――――――――――――★


後輩や部下に積極性がないと思ったら、まずこれを疑ってみるのがいいでしょう。




■強制がなくては、組織が成立しない


しかしながら、強制をまったく働かせずに組織を率いていけるかというと、そういうこともありません。

私ごときが、反論するのもナンですが、現実問題、上司である以上、指示をしないということはありえないですし、部下が勝手にやってくれるのであれば、上司自体の存在意義がなくなってしまいます。

要は、使い分けることが必要かと。

上司としては、基本的に「目標を与え、目標を達成する上での制約を示す」ようにしますが、上司の期待通りの結果が出せないとわかった時点で、「行動を命令する」というやり方に移らないと、組織としての結果を出すことができなくなるわけです。

「どういう場面」でというのは過去記事や「サラヒン」をご覧ください。全てではありませんがいろいろ書きましたので。




■参考図書 『7つの習慣




全世界3000万部(40カ国語に翻訳)以上の発行部数を誇る、自己啓発書の原典。
著者スティーブン・R・コヴィー博士は、英「エコノミスト」誌によって「世界でもっとも影響力のあるビジネス思想家」として紹介されるなど不動の評価を得ている。

本書では人が真の成功を達成し、永続的な幸福を手に入れるには「原則」に基づいたアプ口ーチが重要であるとし、「私的成功」から「公的成功」へと至るための「7つの習慣」として、
 第一の習慣:主体性を発揮する
 第ニの習慣:目的を持って始める
 第三の習慣:重要事項を優先する
 第四の習慣:Win-Win を考える
 第五の習慣:理解してから理解される
 第六の習慣:相乗効果を発揮する
 第七の習慣:刃を研ぐ
を説いている。








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7つの習慣
著者 :スティーブン・R・コヴィー

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●本書を引用した記事
 3つの習慣part2
 不快な状況を受け入れない
 ニュースを人に説明する
 相手に気持ちよく喋らせる減衰曲線
 「外ヅラ」をよくする
 1年後を想像する
 予算管理とは突発費用に対応できること
 どうしようもないムダな会議がある理由
 新しいシステムには一番協力してほしい人の名前を入れる
 問題は外にある


●関連図書
 
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
 
まんがでわかる7つの習慣
 
7つの習慣 演習ノート―ビジネス、プライベート、家庭で、効果的な人生を送るための 成功への原則がよくわかる!
●このテーマの関連図書


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