「ゴールピープル」と「リバーピープル」







■「ゴールピープル」と「リバーピープル」


この言葉は、『なぜか評価されないあなたへ 心に刺さる耳の痛い話』に書いてありました。

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世の中には2種類のビジネスパーソンがいます。明確なゴール(目標)を設定し、そこに向かって走る「ゴールピープル」と、流れに身を任せ、たどり着くべき目標を持たない「リバーピープル」です。

そう聞いて「当然、目標は設定したほうがいい」と思った人が多いかもしれませんが、そうとばかりは言えない。

(著) 『なぜか評価されないあなたへ 心に刺さる耳の痛い話
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そういえば思い当たるフシが様々あります。

とくに、私のように開発設計から製造までいろいろな部門を渡り歩いていると、その組織の文化風土としても、それに近い考え方があるようです。

つまり、

 どうなりたいから、次に何をするか

を考える文化風土の組織もあれば、

 いまをどのように改善するか

と考える組織もあります。もちろん、その組織の中でもばらつきはありましたが。

経験的に言うと、商品開発などの開発系部門は前者、製造系部門は後者だったような気がします。すべての会社に当てはまるわけではないと思いますが、開発系部門では、どんな商品を作るかが決められてそれをブレイクダウンすることに慣れていて、製造系部門は小さなカイゼンをコツコツすることに慣れていたからなのかもしれません。




■「ゴールありき」の人だから成功するわけではない


多くの自己啓発書では、前者つまり、「ゴールありき」でものごとを考えなさい、ということが多いですね。

あなたの人生における残り時間は決まっている。だから、いつまでに何を達成するのかを決めて、それをブレイクダウンして計画を決めなさい、と。


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生活における役割を打ち出し、それぞれの「役劃で達成したい長期的な目標について考えるとよいだろう。

ここでまた、右脳の領域に入り込むことになる。想像力、創造力、良心と直感力を使うにである。

これらの目標が、正しい原則に基づいたミッション・ステートメントかり生まれたものであれば、人々が普段設定している目標とは決定的に違うものになる。

それは正しい原則や自然の法則と調和されたものであり、それを達成する力が拡大されるからである。
ミッンョンステートメントから導き出された目標は、人から押しつけられた目標とは違い、あなた自身の目標なのだ。それは、あなたの最も深い価値観、独自の才能、使命感を映し出している目標だ。そしてその目標は、あなたの選択した生活の役割から芽生えてきたものである。

効果的な目標とは、活動や手段よりも、最後に達する結果の方に重点をおくものだ。どうなりたいかを定義すると同時に、今どこにいるかを知らせてくれるものである。

どうしたらそうなれるのかということについての大切な情報を与えてくれるし、達成した時も告げてくれる。努力とエネルギーを集約させ、行なうことのすべてに意味と目的を与えてくれる。そして最後は、その目標に業っき具体的に行動することで、あなたは王体性を発揮し、自らが生活の主導権を握り、自分のミッション・ステートメントを実現するために必要な行動を毎日、実際に行なうようになるのだ。

スティーブン・R・コヴィー(著) 『7つの習慣
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私のバイブルのひとつ、『7つの習慣』でも同じように、「目標駆動型」で生活しなさいと書かれていますね。

しかし、本書『なぜか評価されないあなたへ 心に刺さる耳の痛い話』では、この目標がない人=「リバーピープル」も人生として、それもアリなのだと書かれています。

この考え方は新鮮でしたね。

たしかに、自分の感じるところでも自分の周りの人で8割以上は「リバーピープル」のように見えます(本人が公言しないだけかも)。それでもちゃんと昇進をしたり、ある分野における到達者として尊敬を受けたりしています。そういうところに思い至らなかったのは、私が自己啓発書に毒されていたからなのかもしれません。

もし、あなたも、「ゴールから考えなくちゃ」という強迫観念にとらわれているかも、と思ったら本書を読んでみてはいかがでしょうか。

キャリア形成を考える上で、自分の不得意なことをやってもうまくは行きません。
もちろん、得意・不得意はある程度訓練によるものなのですが、30以降になってそれが逆転するのは難しいでしょう。

であれば、自分のやり方で自分の望む未来(それ自体が「ゴールピープル」の考え方なのかもしれませんが)に近づいていくようなことを考えるのもひとつの方法かと。




■参考図書 『7つの習慣




全世界3000万部(40カ国語に翻訳)以上の発行部数を誇る、自己啓発書の原典。
著者スティーブン・R・コヴィー博士は、英「エコノミスト」誌によって「世界でもっとも影響力のあるビジネス思想家」として紹介されるなど不動の評価を得ている。

本書では人が真の成功を達成し、永続的な幸福を手に入れるには「原則」に基づいたアプ口ーチが重要であるとし、「私的成功」から「公的成功」へと至るための「7つの習慣」として、
 第一の習慣:主体性を発揮する
 第ニの習慣:目的を持って始める
 第三の習慣:重要事項を優先する
 第四の習慣:Win-Win を考える
 第五の習慣:理解してから理解される
 第六の習慣:相乗効果を発揮する
 第七の習慣:刃を研ぐ
を説いている。








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7つの習慣
著者 :スティーブン・R・コヴィー

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 矛盾す複数の問題を一気に解決する「インクルージョン思考」
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 生徒になるな、先生になれ
 定位置を決める
 自炊のコツ
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 記憶術:休み休み、繰り返し
 わかりやすく書くコツ
 一人セミナー
 判断と決断


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完訳 7つの習慣 人格主義の回復
 
まんがでわかる7つの習慣
 
7つの習慣 演習ノート―ビジネス、プライベート、家庭で、効果的な人生を送るための 成功への原則がよくわかる!
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■参考図書 『なぜか評価されないあなたへ 心に刺さる耳の痛い話




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