個性的な仕事をしてはいけない




自分にしかできない仕事をしたい

まあ、ビジネスだけでなくあらゆることにおいて、人は「自分」を前面に出したいという欲求を持っています。

しかしながら、それで成功する人はほんの一握りです。
凡人である私にとっては、別の世界のお話。

■個性を出すと失敗する


よくご存知の『7つの習慣 動画でわかる7つの習慣特別CD-ROM付
完訳 7つの習慣 人格主義の回復』には以下のように書かれています。

★P34〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
個性主義には絶大な人気がある。なぜなら、それは自然の法則に沿った順序やプロセスを踏まなくても、手っ取り早く、質の高い生活やほかの人との深い、有意義な関係をつくる方法があると教えているからだ。

しかしながら、それは実体のない絵空事にすぎず、働かずして楽に余持ちになれるといった根拠のない空約束のようなものである。

個性主義は時として成功しているかのように見えるが、長期的には必ず化けの皮が剥がされる。個性主義は、人をだますすものだ。
個性主義のテク二ックや応急処置的な手法で質の高い生活を手に人れようとすることは、デトロイトの地図でシカゴの場所を探そうとするようなものである。
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平凡なサラリーマンは、会社にとって「必要があれば置き換えが可能な部品」であることが望ましいです。
できたら、コンピュータや機械に置き換えてしまえるのが一番いい。残業代は請求しないし、命令に逆らうこともない。くたびれたり、精神的に参ってしまったりすることもありませんから。

つまりは、「その人でないと出来ない仕事をする」というのは、個人にとっては「交換が効かなくする」自己保身ですが、会社にとっては「その人が突然休んだら仕事が止まる」リスクなんですよ。これは公言はしないものの理解しておいた方がいい仕事の取り組み方です。

■ルールに従って結果を出す


だから、会社としては、

 ルールを無視した超効率的な仕事をする人

より

 ルールの範囲内でちょっとだけ効率的な仕事をする人

のほうがありがたいわけです(ここで「効率的」というのは成果の大きさを言っています)。

もちろん、会社としては結果を出す人を制限すると損ですので、明示的にこういうデキるサラリーマンに制約をかけたりはしません。
しかし、結果を出したからといってどんどん昇進させると、権限範囲が広がってしまって、会社に混乱を来す可能性があるので、昇進に対しては慎重になります。

たとえば、TシャツにGパンで商談に行く人がいたとしたら、たとえその人の成績がよくても、多分上司は昇進の推薦には二の足を踏むでしょう。
もちろん、その人が創業者なら話は別ですが。

結果を出すときに、明示的・暗黙にかかわらずルールを破ってはいけません。それは「出る杭は打たれる」状態になります。

個性的な仕事をするのではなく、ルールの中で普通に仕事をして、結果は全体の分布のトップ集団に近いレンジにいる。

これがサラリーマンの目指すところかと。




■参考図書 『7つの習慣 動画でわかる7つの習慣特別CD-ROM付
完訳 7つの習慣 人格主義の回復


全世界3000万部(40カ国語に翻訳)以上の発行部数を誇る、自己啓発書の原典。
著者スティーブン・R・コヴィー博士は、英「エコノミスト」誌によって「世界でもっとも影響力のあるビジネス思想家」として紹介されるなど不動の評価を得ている。

本書では人が真の成功を達成し、永続的な幸福を手に入れるには「原則」に基づいたアプ口ーチが重要であるとし、「私的成功」から「公的成功」へと至るための「7つの習慣」として、
 第一の習慣:主体性を発揮する
 第ニの習慣:目的を持って始める
 第三の習慣:重要事項を優先する
 第四の習慣:Win-Win を考える
 第五の習慣:理解してから理解される
 第六の習慣:相乗効果を発揮する
 第七の習慣:刃を研ぐ
を説いている。

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書名 :7つの習慣 動画でわかる7つの習慣特別CD-ROM付
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
著者 :スティーブン・R・コヴィー

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