転職活動での不合格はあなたの問題ではない



私自身は、自分から望んで転職活動をしたことはありませんが、声をかけられたことはあります。
しかし、主な経験で言えば、面接官として中途採用希望者の面接をした経験のほうが圧倒的に多いです。

中には(というか、多くの方は)不合格になった方もいて、「申し訳ないなぁ」とは思うのですが、人事担当者には「不合格」の旨を連絡します。

■実力がある=採用されるわけではない


不合格にした人の中には、「状況が違えば、是非来てほしいなぁ」と思える人も少なくありませんでした。しかし、状況には制約があるのです。
この本『改訂版 採用側の本音を知れば転職面接は9割成功する』に書いてありましたので、ご紹介します。

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●必ずしも実力者が採用されるわけではない
即戦力が問われる中途採用では、実力者ほど有利……と考えている方は多いはずです。

けれど、誤解は禁物。"即戦力"を判定する基準は、経験の長さや業務スキルの有無だけではなく、必ずしも実力者なら文句なく採用されるわけではありません。

事実、立派なキャリアや実績を誇る応募者が「当社には合わない」「オーバースペックである」という理由で落とされる例もまま見受けられます。

どんな商品も買い手のニーズに合わなければ売れないもの。また必要な機能・性能を満たすことは不可欠でも、必要以上に高機能・」局性能となれば、扱いにくさや価格が気になるのと同じでしょう。

採用されるのは、あくまでも求人企業に「ウチが欲しい人材とマッチする」と思われた応募者。もっと厳密に言えば、「大勢の応募者の中でウチがほしい人材像に最ももよくマッチする」と思われた人なのです。

小島 美津子(著) 『改訂版 採用側の本音を知れば転職面接は9割成功する
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これはその通りで、採用募集をかけるときには、「どのポジションにどのくらいの能力の人がほしい」という書類を書かされます。これが役員の承認を経て、実際に募集ということになります。

つまり、面接で説明することは少ないですが、もうその人の仕事は決まっている場合が多いのです。当然、採用した人のレベルに合わせて調整することはありますが。

■不採用=能力不足ではない


不採用通知というのは、おそらく、すごくヘコむことだと思います。

ただ、意識して欲しいのは、「あなたが役に立たない」と行っているわけではなく、「欲しい人にマッチしない」と言っているだけです。
企業には利益が必要ですので、同じ能力があってすでに担当者がいる仕事のために新たに人を雇ったりしません。また、企業として必要としていない能力の人を雇うこともありません。たとえば、プログラマがほしいのに、財務のプロが応募してきても合格させることはないのですよ。

だからといって、その人の財務に関する知識や経験を否定しているわけではない、ということです。

指名買い、つまり一本釣りにあえば、もともとマッチしているから声をかけたのでしょうから問題無いとしても、一般応募というのは、マッチしてない人がおおいのが事実です。それは専門性という意味と、その能力レベルという意味の2つ、いわゆるベクトル(方向と長さがある)の一致が合格には必要だからです。

長さが足らない(能力不足)と判断されたのであれば、それは応募者が反省するべきですが、方向が違ったのであれば、応募者の問題ではなく、機会の問題だけだったということです。

これを採用企業が明確に応募者に回答することはありませんが、その時の面接官の言葉の調子や質問の具合、態度などに微妙に現れます。それを隠せるほど面接官は人間ズレしていません(と思います)。

ウチの会社では2名以上の面接官がいるので、私(同じ面接官)から別の面接官を見ると、明らかにわかります。
ただ、緊張している応募者からすると、そこまで注意を払うのは難しいかもしれないので、後になってその時の状況を「雰囲気」ではなく、面接官の取った行動や発言を具体的に思い出してみるとわかると思います。

まぁ、そこまで注意を払って見ていれば…という条件がつきますが。
そういう意図で、面接に臨むときに注意をしていると、自分の改善点が見つかると思います。



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書名 :改訂版 採用側の本音を知れば転職面接は9割成功する
著者 :小島 美津子

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