どうして問題を抱え込むのか




上司の悩みのひとつとして、

 問題点が爆発(寸前)するまで報告がない

というものがあります。

どうしてこんなことになるんでしょうか?




■問題を抱え込む


端的に言ってしまえば、

 部下は問題を報告しない

からなんですが、この理由が『プロジェクトを変える12の知恵』に分析してありました。

★P214〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

問題を抱え込むのは、「それが自然な心の動きだからだ」と前段で述べました。でもそれでは、どのように解決すればよいかが見えてきません。なので、問題や遅れを抱え込む原因を別の切り口で考えてみましょう。問題や進捗遅れを抱え込む原因を次の四つに分解します。
 ・問題・進捗遅れを自覚できていない
 ・自覚はあるが、影響の大きさを理解していない
 ・自覚はあるが、自分で何とかすべきと思っている
 ・自覚はあり相談もしたいが、周りに遠慮して言い出せない

影山明(著) 『プロジェクトを変える12の知恵
――――――――――――――――――――――――――――★


ん〜。全くその通りかな。




■問題・進捗遅れを自覚できていない


これが最悪ですね。
ウチの部下にもそういうベテランがいます。

問題が起きているのに、別に問題だとは思ってない。納期がどんどん近づいてきているのに、全く捗っていない。進捗ミーティングで「どうなってるの?」と聞くと「やってます」。

この部下に特徴的なのか、これが一般的なのかわかりませんが、ある程度技術力がある人に多いように感じます。

土壇場で何とか形にできちゃうので、途中もたもたしていても、完全崩壊にはならないし、怒られた経験がないので緊迫感もない。
いままでそうやって切り抜けてきたから、スケジュールやマイルストーンを作れと言っても、全く作らない。スケジュールがないので、進んでいるのか遅れているのかがわからない。わからないから進捗がなくても問題無いと思っている。

という無限ループを回ってます。

こういうタイプは、若いころなら矯正が効きますが、ベテランになるともう難しいです。
そうなったら、徐々に重要な仕事や人を指導する仕事を減らしていくようにせざるを得ません。
納期が多少ルーズでも問題ないような仕事を振るような対応が必要になってきます。

■自覚はあるが、影響の大きさを理解していない


これは若手技術者におおいです。

プロジェクトの状況がわかってなくて、自分のことしか見えてないので、「自分が解決すればいい」とおもっている。進捗が遅れても自分の担当分が完了すれば自分の責任は終わりだと思っている場合です。

このために、それが遅れることで次の業務の開始が遅れて、結果プロジェクトに致命的な影響をだすような場合でも、自分の責任は全うできたと感じているのが特徴。

こういうタイプは、若手なら仕事の流れをしつこく教えていくことになるので、指導者(上司や先輩)の腕の見せどころになるのですが、もし若手でなければ、やっぱり昇進・昇格の対象からは外します。残念ながら。


■自覚はあるが、自分で何とかすべきと思っている


このタイプは責任感が強い人が多いのですが、話せばわかってもらえます。

ただ、問題を表面に出させることが難しいです。
現在の問題を的確に表現することができない人が多いみたいです。
そのため、ミーティングでつつくと、「大丈夫。何とかします」と言ってしまって議論が進みません。

リーダーの力量が問われるポイントです。
こういう人をうまくさばけるようになると、リーダーとして一皮むけたといえるポイントです。

ちなみに私はというと、まだまだたくさんの分厚い皮をかぶってるかも。
もしかしたら「皮」ではなくて「革」かも。こっちのほうが分厚そうでしょ。

■自覚はあり相談もしたいが、周りに遠慮して言い出せない


やっぱり自分の感覚としては日本人に多いです。
ただ、中華系の人だと問題を指摘した時に「他責的な問題にすり替える」人がたまにいるので、全員の前でいきなり発言させると問題が起きますし、日本系列(?)の人は大勢の前ではまず言いません。

私はなるべく個別に話を聞いて、必要に応じてそれを通訳しながら関係者に伝える(言い方に気をつける)みたいなことをしてます。

「遠慮」に対しては、なるべくフランクに話をする場を設けるしかありませんので、

 個別お茶会

みたいなことを時々やってます。

「ちょっとコーヒーでも飲みにいこうか」みたいな、2人だけでちょっと職場を離れて話をするだけですが。

確かに部下がたくさんいると面倒くさいのですが、これも給料の内なので。
※ウチの会社には会社ないにカフェテリアがあったりして、仕事中にでもちょっと休憩に行けます。
※この「個別お茶会」も機会があればまた詳しく書きたいネタのひとつですが、いざ書くときに思い出さなくて…。

■それぞれのタイプに応じて対応をする


リーダーをしていると、どうしても全体の進捗がつかめない時が一番苦しくなります。
放っておいて完了するものならいいですが、土壇場になってタスクが「問題があってできない」という状態になるのは、悪夢でしかありません。

これを回避するためには、言ってしまえば日頃のコミュニケーションが重要という単純な答えになってしまうのですが、相手の性格やものごとの見方というのを把握していると、多少は問題に気が付きやすくなります。
あなたがもしプロジェクトを複数のメンバーを使って推進する仕事があるのであれば、メンバーがこの4つのタイプのどれに分類されるかをチェックしておくだけでも、問題を全体に波及させずに済む可能性が高くなります。





■参考図書 『プロジェクトを変える12の知恵





立ち読みできます立ち読み可
プロジェクト成功率95%!
最大限の「やってよかった!」を引き出す「知恵」をすべてお見せします!

「プロジェクトの目標がぼやけている」「議論の結果が行動につながらない」「メンバー間の意見の不一致が放置されたまま」「会議で延々と議論する割には結論が出ない」――。自分が携わるプロジェクトでこんな症状に悩んでいる方は少なくないはずです。
「プロジェクト成功率95%!」――。この数字を信じられますか?そして、それを達成するための秘密があるとすれば知りたくはありませんか?その秘密が、本書で解き明かされています。
「プロジェクト成功率95%」を誇るのは、情報システム関連コンサルティング会社のケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ。同社に転職した筆者が、「なぜケンブリッジの成功率が高いのか」を考え、解き明かした秘密について、自らの驚きを交え紹介します。






◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

プロジェクトを変える12の知恵
著者 :影山明
楽天では見つかりませんでした
プロジェクトを変える12の知恵
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 あなたが座っていた椅子を見なさい
 振り返りツールKPT
 仕事大好き
 10分会議をする
 ファンクショナリティマトリクス
 「振り返り」をするポイント
 どうして問題を抱え込むのか
 業務改革の教科書3
 業務改革の教科書2
 プロジェクトを変える12の知恵

●このテーマの関連図書


反常識の業務改革ドキュメントプロジェクトファシリテーション〈増補新…

プロジェクトファシリテーション

業務改革の教科書―成功率9割のプロが教える全ノウハウ

会社のITはエンジニアに任せるな!―――成功率95.6%のコンサルタント…

世界で一番やさしい会議の教科書

先制型プロジェクト・マネジメント―なぜ、あなたのプロジェクトは失敗する…





■同じテーマの記事

通勤どこでも仕事術:出張・旅行のホテルに会員登録する

海外でやったことはありませんが、国内の場合は、使用する交通機関やホテルに無料会員の制度があれば、ほぼかならず登録しています。無料会員のメリット会社によっていろいろですが、無料会員のメリットは・複数回使用することでポイントが貯まる・ちょっとだけ良いサービスが受けられる・予約時に優先予約ができるなどです。会社で会員登録しているような指定ホテルの場合はどうしようもありませんが、そうでなければ自分の名前で登録すると、あとあといろ..

問題が起きたらまず報告

何か問題が起きたら、その問題の大小にかかわらず、必ず上司またはリーダーに報告するべきです。自分だけで解決できると判断できる場合であってもです。「大小にかかわらず」と書いたのは、問題発生時点では問題がどこまで広がるのか、あるいはどの様な関係性があるのかが判断できないことが多いからです。問題報告は迅速が命、とはいえど…問題報告は、スピードが命なのですが、「こういう問題が置きました。どうしましょう」では怒られるだけです。自分なりのアクションアイテムを決めておき..

どうして問題を抱え込むのか

上司の悩みのひとつとして、問題点が爆発(寸前)するまで報告がないというものがあります。どうしてこんなことになるんでしょうか?問題を抱え込む端的に言ってしまえば、部下は問題を報告しないからなんですが、この理由が『プロジェクトを変える12の知恵』に分析してありました。問題を抱え込むのは、「それが自然な心の動きだからだ」と前段で述べました。でもそれでは、ど..

書評メルマガを読む

あなたは、年間にどのくらいの時間読書時間があるでしょうか?読書というのは、自分の成長に欠かせないものだというのは、多くの人が言われていることですが、じゃぁ振り返って自分がどの程度読書に時間を投資しているかのかというと、意外と心ないものかも知れません。もし、読書が苦手とか、読書をしようとは思うが、なかなかできない、という方にちょっとだけヒントを。読書は習慣私の場合、よく読書をするようになったのは、就職してからのことです。それまでは、読書と言っても、大学の研..

非常識な成功法則

今週は、夏休みに読みたいビジネス書の紹介です。本日は、これは読まずにビジネス書を語るべからずとおもっている(以前紹介した)本。非常識な成功法則神田昌典ずいぶん古い本ですみません。神田昌典氏の出世作ですね。元ネタを使いまわしているようですが、結局たくさんのビジネス書を読んでも、本当に「これは、何度も読み返したい」という本は数えるほどしかありません。それは自分の課題認識によって人それぞれなのかもしれませんが、このブログでは、沢山の本を紹介することではなく、自分..




posted by 管理人 at 05:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 組織マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。