サラリーマンの仕事の多くは、
当たり前ですが
上司の承認のもとで行われます。
その人の個人的な能力自体は高いのに、仕事が素早く進められない理由として、上司や先輩がボトルネックになってしまっているケースが結構あるようです。
上司の承認が素早く貰えれば、
待ちの時間は短くなり、仕事のペースが上がります。
前回の記事では、仕事が遅くなる理由について書きましたので、今回はその対策の具体的な方法をご紹介しておきます。
■上司の判断を早くすもらえる2つの行動
では、この上司の判断を素早くもらうためには何をすればいいのかというと、2つの行動をとればいいです。
根回しと説明たったこれだけです。
●根回し根回しとは、御存知の通りなのですが、簡単にいえば、「あいつの言うことだから間違いないだろう」と思ってもらうことです。
常日頃の行動が重要なのですが、
・こまめに状況報告をして、自分の持っている課題認識を共有しておく ・上司から任された仕事は、上司の期待通り(あるいは以上)の結果を出すこの2つの行動が継続されれば、上司は「オマエの判断を信じる」と言ってくれるようになります。
●説明判断をもらうときには、「これは以前報告したからいいだろう」とは思わないことです。
自分はその担当者なので、それについていつも考えていますし、いろいろな関連事項がパッと出てきますが、上司はそこまで部下の業務に精通していないので、1週間前にあった報告を覚えているわけでも、気にしているわけでもありません。
なので、過去に報告したことであろうが、上司から言われたことであろうが、すべての情報を一覧にして判断をもらう場に提供することです。
1枚の図解をして上司に示し、「×××の判断を頂きたいと思います。現在の状況は〜〜〜」とこの図を示しながら説明をすることです。
そうすれば、上司はすべての情報が理解できたと考えて、判断をしやすくなります。
あえて、「考えて」と書きましたが、実際に上司にすべての情報を提供する必要はありませんし、「すべて」というのはムリです。単に、上司が
わかったような気になればいいだけです。
図解資料には細かな説明は必要ありません。それは口頭で説明すればいいことですので。ただし、キーワードはきちんと図解に示しておくことが上司の満足感を高めます。
■素早く判断をもらえると仕事は圧倒的に早くなる
上司の判断がもらえないと、余計な説明資料を作ったり、待ちの状態になったりして、非常に不効率が生じます。
仕事を素早くこなしたいと思うなら、自分の業務改善をするよりも、この上司待ちの時間をなくしたほうが、あなた自身の評価にも仕事の成果にも効果が高い場合も少なくない、とおぼえておくといいです。
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