連続したお休み(長期休暇)というのは楽しみなものなのですが、日本人はこういう長期休暇の楽しみ方がヘタだそうです。私は以前やりすぎて体調を崩してからは、こうした長期休暇を意識するようになりました。
前回の記事では、どうやって休暇の期間を長くするのかについて書きましたので、本日はどうやってリフレッシュするかについて、私が気をつけていることをご紹介します。
■リラックスモードを強制する
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休暇について小さな秘密をお教えしましょう。
会社は、あなたへの親切心から休暇を与えるのではありません。慈善行為として休暇を与えるわけでもありません。ストレスがたまると仕事がはかどらなくなるから休暇を与えるのです。少しきつい言い方をするなら、休暇を先延ばしにしていると、あなたはオフィスの厄介者となり、皆があなたと仕事をするのがいやになります。
あなたは怒りっぽく、気難しく、不機嫌になります。だから休暇を取りなさい。いいですね!
怒鳴ってすみません。
でも、それはあなたのためなのです。休暇に入ると、仕事のことを忘れて、十分にリラックスできます。
仕事のことを忘れて完全にリラックスした状態になるまで数日かかるかもしれません。そこで初めて体力を取り戻すことができます。
筆者の場合、リラックスした状態になるまで 3日はかかり、本当に疲れがとれたと感じるのに 6日はかかります。
調子を取り戻すために、旅行の日程を数日延ばしてください。休暇を満喫するには、 12 〜 14 日は必要です。あなたはそれだけの働きをしています。
Thomas A. Limoncelli(著) 『エンジニアのための時間管理術』
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本書『エンジニアのための時間管理術』にかかれているように、休みに入った時でも、頭のなかには「あのプロジェクトの××の課題、大丈夫かなぁ」とかいう具合に、どうしても仕事モードから完全には抜けきりません。
なので、休みに入ったら
・仕事関係のメールは一切チェックしない
・仕事関係のデータが入ったPC、ファイルなどは手元に置かない
・出勤用のかばんは押入れの中にいれてしまう
・ビジネス書の本棚にはカバー(カーテンですが)をしてしまう
など仕事を思い出すようなものを極力排除します。誘惑にも負けないように我慢、我慢。
何日かすると、ほとんど気にならなくなります。
これでやっとリラックスモードになる準備ができます。
■仕事を思い出したらメモをする
それでも、ふと仕事で残っている課題を思い出すことがあります。これをムリに追い払おうとすると、それがまたストレスになります。
もし、仕事の課題を思いついたらムリに追い払おうとせずに、思いついたことをメモ帳にメモをしておきます。
その時思いついたことを、思いつくまま。
メモしたら「よし、もう大丈夫」とか言いながら、そのメモのページをちぎってかばんのどこかに放り込んでください。
ポケットに入れてはいけません。ポケットに入れると、またそれを思い出して読み返したりしますので。
■ムリに遊ぼうと思わない
「仕事を忘れるために、何か趣味なことをしなくちゃ」と思うこと自体がすでに追い詰められています。
以前は私も、折角の休みなんだからなにかしなくちゃ、とか思ってましたが、最近はそういう強迫観念はかなりなくなりました。
最近は、家族と観光地に行っても、そのあたりをブラブラすることはあっても、観光スポットには積極的には行きません。ホテルからの風景を眺めて、コーヒーを飲んだり散策したり程度。
家族には、「なにも遊びに来てまで時間に追われることはないじゃない」と言って、「遊びに行きたければご自由に」式に放置。
まぁ、多少は付き合わないとあとで怒られますが…。
最近はホテルにスパなどが充実していますので、出かけなくてもそれなりに楽しめます。
近所でもちょっと大きめな公園などに出かけて行って、そこで1日散策したりベンチで昼寝したりするとリラックスできます。
携帯・スマホなどを持っていかないのがリラックスするコツかと。かばんに入れるのは弁当と飲み物だけ。
■マッサージ・リラクゼーション
観光地にいけばほぼ定番ですが、近所にもちょっと高級なマッサージ店やスパなどのリラクゼーションを提供する施設があります。こういうところに行くと、本当にゆったりできるように工夫がされています。
日常から離れるという意味で、旅行に行ったら是非やってみると気持ちいいですよ。
値段はピンキリなのですが、なるべく高いところ(数万円程度?)を選ぶと値段相応。
ただ、こういうところではタバコが吸えないのが難点だったりして…。
■参考図書 『エンジニアのための時間管理術』
本書はシステム管理者、ネットワーク管理者を中心にしたエンジニアのための実践的な時間管理術を紹介する書籍。著者が考案した「サイクルシステム」と呼ばれる方法を使って、作業リスト、スケジュール、さらに仕事とプライベート双方の長期的な目標を管理する方法を解説する。
長期的に行うプロジェクトとすぐに行う必要がある割り込み作業の優先順位を整理し、ストレスの少ない、充実した一日を送ることを可能にすることでしょう。
上司とのコミュニケーション、文書化の進め方、作業の自動化などシステム管理者が必要としているノウハウを紹介していることも特徴です。
OSのパッチ適用に技術調査、SOX法対応と、日々仕事に追われるITエンジニア。
その限られた時間を有効活用するためのテクニックを解説する。手帳や PDA でスケジュールを管理する方法やタスクリストの書き方など、ビジネス全般に共通するトピックが多いものの、ITエンジニアの視点から、システムの開発・運用管理業務に即したノウハウも盛り込んでいる。面倒な管理作業をスクリプトで自動化する方法などを、サンプル・コード付きで紹介している。
本書はオライリー・ジャパンの紹介ページで、第5章、第13章が無償公開されています。
読んでみてください。
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●関連 Web
エンジニアのための時間管理術:オライリー・ジャパン
エンジニアのための時間管理術―GoogleBooks
エンジニアのための時間管理術、自動化に関するまとめ
スケジュールを「炎上」させないための時間管理術 - ITmedia
●本書を引用した記事
打ち合わせ時間を決めるための打ち合わせ
大切な物を置かないとなくさない
集中力を高める環境の作り方3:アプリを閉じる
集中力を高める環境の作り方2:机の上にはなにもおいてはいけない
集中力を高める環境の作り方1:集中力を保つ方法
メールの自動受信はオフにしておきなさい
「自分も賛成です」で終わらせない
成功の秘訣
グーグルニュース
唯一絶対の方法はないという唯一絶対のルール
まとまらない考えをまとめる方法
効果を見るならひとつづつ変えなさい
マニュアル・ガイドライン・モットー2
マニュアル・ガイドライン・モットー1
エンジニアのための時間管理術
長期休暇でリフレッシュする3:休暇明けのスタートアップ準備
長期休暇でリフレッシュする2:仕事を忘れてリラックスする
長期休暇でリフレッシュする1:長期休暇を自分だけ長くする
●このテーマの関連図書
プロダクティブ・プログラマ-プログラマのための生産性向上術(THEORY/IN/PRACTICE)
プログラマが知るべき97のこと
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