木こりのノコギリを研ぐ(7つの習慣より)




私は「自分磨き」とか「自分探し」とかいう「自分××」的な言葉があまり好きではありません。
多分、このブログ記事の中でも何度か否定的な記事を書いたような記憶が…




■7つの習慣:刃を研ぐ


★P432〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

森の中で木を倒そうと、ノコギリをひいているきこりに出会ったとしよう。

「なにをしているんですか」とあなたは訊く。
すると、「見れば分かるだろう」と、無愛想な返事が返ってくる。「この木を倒そうとしているんだ」

「すごく疲れているよっですが…。いつからやってるんですか」あなたは大声で尋ねる。
「かれこれもう五時間だ。くたくたさ。大変な作業だよ」
「それじゃ、少し休んで、ついでにそのノコギリの刃を研いだらどうですか。そうすれば什事がもっと早く片づくと思いますけど」

とあなたはアドバイスをする

「刃を研いでる暇なんてないさ。切るだけで精いっばいだ」と強く言い返す。

スティーブン・R・コヴィー(著) 『7つの習慣
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ここでコヴィー博士が言っているのは、「人格(人間性)を養う」「人間力を高める」をたとえて、「刃を研ぐ」と言っています。
コヴィー博士は「人生に立ち向かうために使える道具は自分自身しかないのであり、自分の業績はすべて、この道具を活用してつくり出すものである」と本書の中で述べています。




■道具を大切にしているか?


どうも、私には、「人格を磨きなさい」とか「人間性を磨きなさい」等と言われても、

 要するに何をすればいいのよ?

というのがピンときません。

しかし、まったくその通りだと思うこともあります。

 ノコギリをピカピカにしておきなさい

ということ。

私はコンピュータ屋が基本で、仕事の7割以上は PC の前に座っています。そうでない時には、ノートとボールペンが必ず目の前にあります。
つまり、私にとって、PC やノート、ボールペンはノコギリに相当するわけ。

PC 自体や PC のハードディスクの中は少なくとも1週間、短ければ毎日帰宅時には、ゴミ箱の整理をし、暫定で作成したファイルは残すかどうかを判断して恒久的な状態にします。
デスクトップには一切の作業用ファイルがない状態にします。

あなたの仕事の成果を生み出している道具(多くの方は PC もそのひとつだと思いますが)を大切にしていますか?

以前の記事自分の道具だろう?でも書きましたが、道具を大切にしないのは、仕事自体も大切にしていない証拠かと。

 ・PCには常に最新のパッチがあたっていますか?
 ・不要なファイルは削除された状態にあるでしょうか?
 ・ホコリが溜まっていたりしませんか?
 ・使っているアプリを変えたわけではないのに以前に比べて動作が遅くなっている、なんてことはないですか?
 ・インクが時々でない時があるボールペンを持っていたりしませんか?
 ・ノートやメモ帳の残り(書いてないページ)は十分ですか?
 ・昨日メモしたものが残っていませんか?

もし、思い当たるフシがあれば、ノコギリの刃を研いでみませんか?




■参考図書 『7つの習慣




全世界3000万部(40カ国語に翻訳)以上の発行部数を誇る、自己啓発書の原典。
著者スティーブン・R・コヴィー博士は、英「エコノミスト」誌によって「世界でもっとも影響力のあるビジネス思想家」として紹介されるなど不動の評価を得ている。

本書では人が真の成功を達成し、永続的な幸福を手に入れるには「原則」に基づいたアプ口ーチが重要であるとし、「私的成功」から「公的成功」へと至るための「7つの習慣」として、
 第一の習慣:主体性を発揮する
 第ニの習慣:目的を持って始める
 第三の習慣:重要事項を優先する
 第四の習慣:Win-Win を考える
 第五の習慣:理解してから理解される
 第六の習慣:相乗効果を発揮する
 第七の習慣:刃を研ぐ
を説いている。








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著者 :スティーブン・R・コヴィー

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●本書を引用した記事
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 初対面で必ず好意を持たれる振る舞い方
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 3つの習慣part2
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●関連図書
 
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
 
まんがでわかる7つの習慣
 
7つの習慣 演習ノート―ビジネス、プライベート、家庭で、効果的な人生を送るための 成功への原則がよくわかる!
●このテーマの関連図書


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