六然って御存知ですか?
もし聞いたことがない方でも、この言葉はどこかのビジネス書で読んだことがあるかもしれません。
得意憺然、 失意泰然
(とくいたんぜん、しついたいぜん)
物事がうまくいっている時でも調子に乗らず
うまくいっていない時でも、落ち込まない
勝海舟がその書を残したことで有名なのですが、戦前から戦後にかけての政治家、安岡正篤が座右の銘としても有名かも。
全文ですが、
自処超然(じしょちょうぜん)
処人靄然(しょじんあいぜん)
有事斬然(ゆうじざんぜん)
無事澄然(ぶじちょうぜん)
得意憺然(とくいたんぜん)
失意泰然(しついたいぜん)
意訳
自分自身に関しては、世俗の物事にとらわれないようにすること
人に接しては、相手を楽しませ心地よくさせること
何か事があるときは、ぐずぐずしないできびきびとやること
何も事がないときは、水のように澄んだ気でいること
得意なときにも、静かで安らかな気持ちでいること
失意のときにも、泰然自若としていること
のように、自分―他人、有事―無事、得意―失意の対を成しており、「然」が韻を踏むなど非常によくできた成語です。
中国古代の学者、崔銑(さいせん)が残した言葉だそうです。
全く、かくありたいものですね
とても、そんなレベルには程遠いですが。
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