六然「得意憺然、失意泰然」



六然って御存知ですか?

もし聞いたことがない方でも、この言葉はどこかのビジネス書で読んだことがあるかもしれません。

 得意憺然、    失意泰然
 (とくいたんぜん、しついたいぜん)

 物事がうまくいっている時でも調子に乗らず
 うまくいっていない時でも、落ち込まない

勝海舟がその書を残したことで有名なのですが、戦前から戦後にかけての政治家、安岡正篤が座右の銘としても有名かも。



全文ですが、

 自処超然(じしょちょうぜん)
 処人靄然(しょじんあいぜん)
 有事斬然(ゆうじざんぜん)
 無事澄然(ぶじちょうぜん)
 得意憺然(とくいたんぜん)
 失意泰然(しついたいぜん)

意訳
 自分自身に関しては、世俗の物事にとらわれないようにすること
 人に接しては、相手を楽しませ心地よくさせること
 何か事があるときは、ぐずぐずしないできびきびとやること
 何も事がないときは、水のように澄んだ気でいること
 得意なときにも、静かで安らかな気持ちでいること
 失意のときにも、泰然自若としていること

のように、自分―他人、有事―無事、得意―失意の対を成しており、「然」が韻を踏むなど非常によくできた成語です。

中国古代の学者、崔銑(さいせん)が残した言葉だそうです。

全く、かくありたいものですね
とても、そんなレベルには程遠いですが。







■同じテーマの記事

六然

六然って御存知ですか?もし聞いたことがない方でも、この言葉はどこかのビジネス書で読んだことがあるかもしれません。得意憺然、失意泰然(とくいたんぜん、しついたいぜん)物事がうまくいっている時でも調子に乗らずうまくいっていない時でも、落ち込まない勝海舟がその書を残したことで有名なのですが、戦前から戦後にかけての政治家、安岡正篤が座右の銘としても有名かも。全文ですが、自処超然(じしょちょうぜん)処人靄然(しょじんあいぜん)有事斬然(ゆうじざんぜん)無..

六然「得意憺然、失意泰然」

六然って御存知ですか?もし聞いたことがない方でも、この言葉はどこかのビジネス書で読んだことがあるかもしれません。得意憺然、失意泰然(とくいたんぜん、しついたいぜん)物事がうまくいっている時でも調子に乗らずうまくいっていない時でも、落ち込まない勝海舟がその書を残したことで有名なのですが、戦前から戦後にかけての政治家、安岡正篤が座右の銘としても有名かも。全文ですが、自処超然(じしょちょうぜん)処人靄然(しょじんあいぜん)有事斬然(ゆうじざんぜん)無..

「孫子の兵法」を実践してはいけない

「孫子の兵法」はいろいろな本で触れられる事が多く、いくつかはサラリーマンにとっても意味のあるものがありますので、全面的に否定するつもりもありませんが、基本的にはサラリーマンが読む必要がないものというふうに位置づけてます。すなわち、「孫子の兵法」は戦争(集団同士によるなにかの奪い合い)を指導するものが参考にするために書かれたものであって、イチ兵隊であるサラリーマンがどうこうできるものは少ないです。たとえば、孫子の兵法の冒頭は以下の..

すべてが揃わなくとも始める

原文軍無輸重則亡、無糧食則亡、無委積則亡。読み下し軍に輔重なければ、すなわち亡び、糧食なければ、すなわち亡び、委積なければ、すなわち亡ぶ。有名な『孫子の兵法』の一節ですが、面白い解釈が下記。意味機動力や食糧や道具といった先立つものがないようでは戦えない。身も蓋もないようだが、けっきょく物心ともに「備え」のあるほうが強いのである。「備えあれば憂いなし」というより、備..

人生に変化を起こす方法

ちょっと本ブログのテーマ、仕事術よりもずいぶん広いテーマなのですが、本を読んでいて人生に変化を起こす方法というところがすごく気に入ったので、ご紹介。人生に変化を起こす方法「変化を起こすのに何が必要か」と聞かれれば、「変化を積み重ねる」しか方法がありません。最初から人生を左右するほどの変化を作るのではなく、もっと小さなことから始めてみてください。通いたかったスクールに通ってみる..




タグ:崔銑 六然
posted by 管理人 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人たちの言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック