こちらの意見を言ったり、何かの提案をしている時は、どうしても話すことに集中してしまいがちです。一生懸命説明することは、ある意味重要なのですが、もともと誰かに何かを話すというのは、その内容を相手に納得してもらったり、何かの行動を促すための「コミュニケーション」であったはずが、うまく話すために、話が一方的だったり、相手の存在が希薄になってしまうのは本末転倒ですね。
■話半分、観察半分
わたしも後で反省することが多いですが、なるべくこの言葉「話半分、観察半分」を肝に銘じるように注意しています。
●話半分
「話半分」というのは、全力で話すのではなく、「ちょっと力を抜いて話しなさい」ということです。
当然、相手に納得してもらえるためには
・論理的に
・気持ちを込めて
話さないといけないのですが、それを 100% 伝えようとするあまり、次の話の展開を考えたり、細部を正確に話そうとしたりする、あるいは自分の話に陶酔してはいけないという諫めのつもりです。
話したいことの半分だけ話せれば満足とするようにすると、相手が気になることを聞いてくれるようになります。
一方的に話し続けると、相手が引いてしまいがちになります。
目安として、私は、3センテンス(「〜〜です」が3つ)以上は連続して話さないようにしてます。
●観察半分
そして、半分の力で話したら半分の力で相手の様子を観察します。これが「観察半分」。
何かの調査によると人のコミュニケーションの大半は「ノンバーバルコミュニケーション」によって成り立っているそうです。
私達にも、当然ながらこういう相手の動作によって読み取っているのですが、意識的に読める人と、単なる経験で読める人は大違いです。
■心理学を勉強する
心理学と言っても、いろいろですが、ここでお薦めしたいのは、「マインドリーディング」とか「行動心理」と言われるもの。
要するに、相手の行為から相手の心理を読み取る技術です。
たとえば、
・腕を組むのは防衛意識の表れ
・目を見開いていたら興味が有る
・口がひらくのは情報がほしいというサイン
・笑う時間が持続しないのは作り笑い
・時計を見るのは「つまらない」と思っている
・目線が横を向いたら別のことを考えている
などなどです。
おそらくこういうことはわざわざ勉強しなくても、ある程度の社会経験があれば身についていますが、それを意識的に使おうとすると案外ぼんやりしていて、明確な判断ができないものです。それを明確にしてくれる本を読むだけでも相当の効果があります。
・話し手の顔を見ずに資料を見ている
・PCを見ながらマウス操作をしている
・資料の説明していないページを見ている
・資料やノートに何か書き込みをしている
・チラチラ時計を見る
などの行為を見て、
ここはじっくり話すべき
もうすこしさらっと話して次に進もう
ちょっと出なおしてこよう
などというフィードバックをしながら話をすると、「話し上手」とか「説得力・交渉力がある」とか言われるようになります。
ちょっとだけ私が過去に勉強した本をご紹介します。
これが絶対にいいというわけではありません。あくまでも私には役に立ったということですので、ご参考まで。
『心を上手に透視する方法』
『他人を支配する黒すぎる心理術』
『思考停止ビジネス』
『コミュニケーションのための催眠誘導』
『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』
■参考図書 『他人を支配する黒すぎる心理術』
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「人を操る」とは「良好な人間関係を築くこと」につながるのです。
人間関係の悩みを解決して、円滑なコミュニケーションを行なう方法のひとつに、心理学をベースにしたコミュニケーション法が存在します。
心理学的見地から、相手の表情やしぐさ、行動を分析して心理状態を把握し、コミュニケーションに役立てる心理術のなかでも、相手を「支配する」(=操る)心理術にフォーカスしたのが本書です。
コミュニケーションとは言い換えれば「操り合い」のこと。心理学をベースにした心理誘導に役に立つ考え方や具体的なテクニックを学ぶことで、コミュニケーションスキルは大きく向上することでしょう。そう、「人を操る」とは「相手との良好な人間関係を築くこと」につながるのです。
本書では人を操るための心理学や心理テクニックを紹介するために、「心理学」「心理術」の専門家への取材を敢行。心理学の基本や相手の心を透視(見抜く)技術について紹介するとともに、メインコンテンツでは相手の行動や心理を自分の意図した方向に誘導する心理術を紹介しています。
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