管理職登用面接の評価ポイント3〜提案力・交渉力




もうじき管理職になる人も、もう管理職になった人も、ちょっと意識してほしいポイントをまとめてみました。
これは、私の務める会社だけでなく、いろいろな書籍などにある、評価ポイントをまとめたつもりです。

これは管理職になる時の昇進面接で評価されるだけでなく、管理職になったあとの年間の業績評価や、さらに管理職としての昇進面接の時にも問われますので、管理職になる前から始まって、管理職である間はず〜〜っと意識しないといけない課題です。

ぜひ、意識していただければいいなぁと思います。

5つのポイントとは

 ・チャレンジ精神
 ・経営意識
 ・提案力・交渉力
 ・組織化力
 ・部下育成

です。

もちろん、会社や現在の役職、業務によって重要度や表現は変わってくるとは思いますが、管理職であるということは、基本的にこれらの能力があるレベルを超えていることが必要ではないかと思います。

■提案力・交渉力

プレゼン能力やネゴシエーション能力と言われるスキルです。

◆関係者の巻き込みと目標意識

 業務をする上での関係者との間で、密に連絡を取り合い、業務成果に対する品質や確実性を上げる活動をしていることです。
 相互の進捗状況の報告や、相談ごとなどを通じて、関係者と信頼関係を築いていく行動が必要で、その結果として
  ・確実に目標到達が出来るようにすること
  ・より高い成果の品質がだせるようにすること
 を目指します。

◆部門を超越した改善提案

 「改革」ではなく「改善」です。
 ジャンプアップするような改革はそうそう出来るものではありません。
 小さな改善をより多くすることで、成果は大きくなります。

 このとき管理職に求められる改善活動は、自分の統括する組織だけでなく、その組織を超えた組織単位に対して働きかけて、それを実現することが重要です。
 組織をまたいだ活動をしようとすると、そこに所属する人たちとは目的意識や課題・気にしていることが違うため、多くの場合、「説得」と「参加意欲の醸成」が必要になります。これを、一つの目標に向かわせるだけのパワーと論理力、相手の感情といった多方面に渡るアクションが必要になります。
 

◆対立や葛藤の調整

 上記でも少し書きましたが、所属する組織が異なると、組織の論理がいろいろなところに顔を出します。
 もちろん、人によっても、持っている意見はまちまちなのですが、同じ組織内ならまだ方向性を揃えるのは、組織のなら、かなりの線、合意を引き出すことは出来るでしょう。しかし、上司の異なる組織というのは、上司の意見が反映されますので、ここでいわゆる意見対立葛藤が発生します。

 昇進できない人は、多くの場合、この調整力が弱いんです。

 結局どうするかというと、自分の上司に調整を頼んだり、共通の上司に行き着くまで問題を上げたりして解決してもらうか、諦めてしまうかのいずれかになります。

 そうではなく、自分でその対立を解消するような行動をとることが、昇進するために必要なんですね。

 どうすればそれができるようになるかというと、過去の記事で何度かふれてますので、読み返していただければありがたいです。

◆利害関係の調整

 「対立」については上記で触れましたが、もっと困るのが、利害が一致しないという場合です。

 たとえば、生産部門はたくさんの製品を作るのが目標ですが、販売部門は、お客様が必要なだけを、お客様が満足する品質で買ってもらうことが目標です。逆に販売部門が、「これは売れそうだ」と思えば、生産能力を超えた生産を要求することもあります。

 部門や組織によって、目標とすることが相反する場合もあるのですよ。

 そうなった時に、その調整ができるかどうかです。

 これは、「双方いたみわけ」とか「妥協点を探す」という行動では評価はされません。スティーブン・R・コヴィー博士の著書『第3の案 成功者の選択』で示されたような、Win-Winを超える成果を生み出す行動と結果が求められます。

―次回に続く―



■参考図書 『第3の案 成功者の選択

『第3の案 成功者の選択』が紹介する奇跡のストーリー。
 ・問題を抱え何年も絶望のなかにあり、自殺寸前までいった娘を、たった一晩で救った父親
 ・何百万人もの貧しい住民に電気を供給するという問題を、ほとんど金をかけずに解決したインドの若者
 ・カナダのある大都市の犯罪率を半減させた警察署長
 ・ニューヨークの汚れた港湾を、ほとんど費用をかけずに生き返らせた女性
 ・暴力と堕落の温床だったタイムズ・スクエアを北米きっての観光スポットに変身させたチーム
7つの習慣』は、相乗効果の奇跡をつくり出す準備にすぎない。『7つの習慣』の真価は、この相乗効果によって、個人的な問題、家族の問題、職場の問題、社会の問題、だけでなく国家の問題をも解決する奇跡の方法である。
「第3の案を選択し相乗効果を発揮する」ことこそ、あなたの人生を、そして世界全体を変えられる。




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第3の案 成功者の選択
著者 :スティーブン・R・コヴィー

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●関連 Web
 スティーブン・R・コヴィー博士が答える『第3の案 成功者の選択』に関するQ&A
 第3の案 - 日本経営合理化協会
 オーディオブック サンプル 第3の案 成功者の選択 - YouTube

●本書を引用した記事
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