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●人は目標では動機づけされない
では、ここで質問ですが、みなさんの部下たちはきちんと目的を持っていますか?
何のために、その目標に向かってがんばるのかという動機の部分がはっきりと見えているでしようか。
目的という動機の部分がはっきりしていなければ、ちよっとしたトラブルが起こっただけでも、すぐに気持ちが萎えてしまいます。人は目標では動機づけされないのです。
そんなとき、「目標は月に一人五件の契約だぞ。あと二件じやないか、がんばれよ」と上司が声をかけても、意味はありません。それよりもまず、なぜその目標をクリアする必要があるのかという理由を見つけ出し、仕事をするうえでの目的という真の動機づけをしてあげることが大切なのです。
嶋津良智(著) 『あたりまえだけどなかなかできない上司のルール』
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いきなり、本の引用から始まってしまいましたが、本日は、人(自分を含め)をモチベートすることを考えてみたいと思います。
以前のサラヒンの記事3人の職人と墨俣城でも書きましたが、「仕事をするうえでの目的という真の動機づけ」はできないのではないかと考えてます。
マズローの欲求5段階説のように、人の欲求はいろいろな状態があって、その状態のうち一つだけでモチベートされる人もいるでしょうし、いろいろなものが絡まってモチベートされる人もいるでしょう。何を刺激されてもまったく反応しない人もいます。
さらに、ある時はどれかの条件でモチベートされても、別の時には全く響かないような場合があります。
ちなみに、私はどうやってもモチベートされません! (自慢)
年から年中やる気が無いです(笑)
若かりし頃は、それなりにやる気もあったような気もするのですが、単なる自分に都合のいい「気のせい」だったかも。
■気分を良くする
正直、「モチベーションを上げましょう」的なリーダーシップ論や、自分自身のモチベーションを高める自己啓発は、個人的には全く信用してません。ましてや「おれは出来るんだ〜〜っ!!」って大声を出してテンションをあげるやり方なんて、ドン引きします。
モチベーションやテンションがプラスになるかどうかなんて、本人の好きにすればよくて、他人がどうこうできるものではないというのが勝手な持論。
それよりも、モチベーションやテンションが大してなくとも、ちゃんと仕事が進む方法を提供していけば、一気呵成に進むことはなくとも、ちゃんと計画どおりに淡々とやれるのではないか、というのが理想。
ただし、モチベーションやテンションがマイナスになっていると、いくら良い仕組みを提供してもサボタージュされてしまって結果はでなくなります。だから、仕事をして欲しい人(自分も含めて)の気持ちをマイナスにしないような工夫は必要かと。つまりは、
相手の気分が良くなるようにする
ことを心がけてます。
単純に言えば、
・にこやかに語りかける
・「ありがとう」と言う
・「うん、うん」と頷きながら話を最後まで聞く
・相手の知りたがっていることや、質問にはきちんと答える
・悪口を言わない
・相手の人格を肯定する
ことでも十分かと。
ただし、相手の気分がいい状態になるかどうかは相手次第です。少なくとも私が相手の気分を害したりしないようにしているだけです。
そして、相手や自分の周りの人が「気持ちいい」と感じていると、不思議と自分も悪い気持ちにはならないものみたいです。
■正解はないが不正解はある
モチベーションを上げるなにか一律の素晴らしい方法があるといいのですが、「必ずうまく行く方法がある」ということ自体がすでに真理ではないように考えています。つまり、首記の「目的を説明してモチベートする」という方法が正解ではないと考えます。
ただし、不正解というわけではありません。ある人、ある条件には、それが有効である場合もあるが、別の人、別の条件では何ら効果が無い場合もある、という意味です。
確実に不正解なのは、上記私の心がけの真逆をやってみるとわかります。
状況次第、相手次第ということで柔軟に考えましょう。
■参考図書 『あたりまえだけどなかなかできない上司のルール』
立ち読み可 | 日常業務をこなす中で、人材に教育を施している時間もお金もない。そんな企業にとってもっとも重要なのは、上司がオンジョブトレーニングを施していくこと。それが最も効果的で効率的な人材育成です。 著者の嶋津氏は「優秀な部下を育てられる上司」を育成する方法を体系立ててまとめた「上司学プログラム」があり、それが効果を上げている。 本書は、このプログラムの中から、明日からでもすぐに使えるノウハウだけをまとめた。 新米上司や部下との関係で悩んでいる上司、今以上に組織・会社の結束力を強め業績を上げたい上司の皆様にとって日々の行動指針となり手離せない1冊になる事でしょう。 |
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