言葉の力をつける




人に見せる文章を作るというのは、ほとんどのビジネスマンにとって必要な能力なのですが、その能力を磨くためのトレーニングや勉強というのを継続的にやってみえる方はどのくらい見えるのでしょうか?

本日は、この「日本語の表現力を磨きましょう」というお話。

■表現力を鍛える方法

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相手の機嫌を損ねたらどうしようとか、言い争いになりそうでとても伝えられないと思っていたことをスムーズに伝えられるようになると、ミーティングが建設的に進むので、余計なしこりが生じにくい。妙な遠慮やつじつま合わせがないので、気分もよい。意識しすぎ、遠慮しすぎてこじれてしまう前に問題解決できることが増えるので、仕事がうまく回るようになる。複雑な込み入った問題に対しても、うまくコント口ールできるようになる。

多くの仕事は、一つひとつの会話、メールのやり取りの積み重ねにより進んでいく。それらが正確に、余計な他返慮なくできれば前向きに進みやすい。往々にして間題が悪化するのは、過度の遠慮やに躊躇よって対策が遅れ、早期に解決できる問題・すれ違いが放置されるからだ。放置さえしなければ、それなりに必要なアクションを打つことができる。言葉を自由に、的確に使うことができるようになると、これらもすべてうまくいくようになる。

丁寧ではあっても過度の遠慮をせずにコミュニケーションする、ということに対して、最初はしつくりこないかもしれない。多分、違和感もあるはずだ。多くの人が、過去の失敗体験などもあり、思ったことを伝えないようにして仕事をこなしている。

「おまえは空気が読めない」などと言われないよう、過剰に空気を読んできたのではないだろうか。
友達同士でも、思ったまま伝えたらひどい問題が起きた。あるいは、起きると思っていた。だから言いたいことがあっても飲み込んだり、何を言いたいのかもあまりはっきりさせず、水に流そうとしてきたのではないだろうか。

確かに、相手がどう取るか考えず、思ったままを口にすると喧嘩になることが多い。ただ、それは思ったことを伝えた、という以前に、その内容がやや一方的であったり、偏った見方だったリすることが多いのではないか。結果として、思ったことを口にすることへの躊躇がさらに強まってくる。

そういう気持ちでいると、表現自体がうまくできなくなってくる。表現がうまくできなくなると、考えてもしようがないというあきらめの気持ちも出てきて、考えること自体しなくなってくる。

頭を使わない状況で成長することはない。考えて物事を整理し、問題点を解決していかなければ、気持ちも晴れることがない。やる気もだんだん低下し、仕事も面白くなくなり、結果も出にくくなっていく。そういった状況にいるとしたら、すぐにも自分を解き放たなくてはならない。

イメージや感覚を言葉にしようとする回数を重ねていくと、それほど抵抗なく形にできるようになる。言葉にすることへの蹟踏がなくなってくる。すっと書けるようになる。意外に苦労せずに書いたり話したりできるようになり、相手の気分を損ねずに伝えることができるようになる。

ここまできて、ようやく本当の意味で「言葉に慣れてきた、言葉を使える」という段階に近づく。食事をしたりテレビを見たりできるように、言葉を自然とうまく使えるようになる。言葉への抵抗や臨曙がなくなリ‘ 自由に、的確に使えるようになる。
気兼ねしすぎて頭や感受性を麻庫させていた状態から大きく踏み出したことになる。

赤羽雄二(著) 『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
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本書に私の言いたいことがズバリ書いてありましたので、あまり追加することもないのですが、

 自分の考えを表明するのに躊躇してはいけない

というのが一言で言った本書の結論。

ある程度の歳になったら、それが許されるものではない場合もありますが、若い頃は、自分で行った言葉が原因で、他人とトラブルになるのは、「必要な経験」なのかも知れません。

■言葉の力をつけるには

いろいろなノウハウにしても同じなのですが、「知っている」という状態から「使える」という状態になるためには、トレーニングが必要です。

トレーニングとは、使ってみて、その結果をフィードバックするという一連の PDCA です。

知るためには、多くの本を読んだり、多くの会話をしたりしないといけませんが、フィードバックするためには、相手の反応が必要。つまり、誰かに使ってみないとわからないんですね。

 言葉の力をつけるには、本を読み、文章を書き、自分で使ってみて、フィードバックする

のが一番かと。




■参考図書 『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング

A4の紙に1件1ページで書く。ゆっくり時間をかけるのではなく、1ページを1分以内にさっと書く。毎日10ページ書き、フォルダに投げ込んで瞬時に整理する。それだけで、マッキンゼーのプログラムでも十分に教えていない、最も基本的な「考える力」を鍛えられる。深く考えることができるだけでなく、「ゼロ秒思考」と言える究極のレベルに近づける。




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ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
著者 :赤羽雄二

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●関連 Web
 「ゼロ秒思考」のつくり方 ― ダイヤモンド・オンライン
 ゼロ秒思考-- 赤羽雄二のブレークスルーブログ
 「ゼロ秒思考」のメモ書きは世界へ - 現代ビジネス - isMedia

●本書を引用した記事
 ゼロ秒思考5
 ゼロ秒思考4
 ゼロ秒思考3
 ゼロ秒思考2
 ゼロ秒思考1
 要約と結論(約起承転結)
 ジョークのなかに本音がある
 機会をつかむ準備をする
 長所を挙げてもらうと勝手に説得されてくれる
 言葉の力をつける
 生産性を意識する
 ゼロ秒思考
 トレーニング不要の思考整理術
 決定しないという決定
 複数の選択肢を得る

●このテーマの関連図書


ゼロ秒思考[行動編]―――即断即決、即実行のトレーニング

速さは全てを解決する---『
ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』の仕事術

頭が真っ白になりそうな時、さらりと切り返す話し方

1分書くだけ世界一シンプルなこころの整理法

エッセンシャル思考最少の時間で成果を最大にする

マンガでわかる!マッキンゼー式ロジカルシンキング(まんがでわかるシリーズ)





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