読書、してますか?
読書をすることによる効果はいろいろなものがありますが、本日は、読書を説得力に活かすという方法。
■書籍になったものは信頼される
著名人が言っとことというのは、たとえそれが多少妙なものであっても、「あの人が言ったことだから」とある程度の信頼を置かれるものです。
私ごときが
「自分を知るということも大事ですが、他人がどう考えているかも大事です」
なんて言っても対して説得力はありませんが、
「孫子も "彼を知り己を知れば百戦殆うからず" と言ってますように〜」
といえば、その後に言った言葉は説得力を持ちます。
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このように、引用は適切に行うことで説得力を高めてくれます。意識すべきポイントをおさえて果敢にトライしてください。大事なことは最初からうまく引用することではありません。何度も何度も引用にトライすることで、少しずつ上手になってきます。
引用の技術を身につけると、文章に迫力がでてきます。ぜひ引用の技術にトライしてみてください。
引用ができるようになるためには、日ごろから多くの本を読んでおくことが重要です。本書でいろいろな本をわたしが引用できたのは、年間 400 冊以上の読書によるところが大きいです。本を書くために読書をするのではありません(もちろんリサーチが必要な場合はあるでしょう)。
たくさんの本を読み続けていることで、文章を書いているときに「ああ、まえに読んだあの本にあんなことが書かれていたよな」というひらめきが起こるのです。
それで以前に読んだ本をたどり、そこにある言葉を引用をします。読んだ本でビビビときた箇所にはふせんをはり、線を引き、マーカーをぬります。これをしておくと、引用するときに役立ちます。これは専門書でも同様です。
木山泰嗣(著) 『もっと論理的な文章を書く』
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私が本ブログでちょくちょくビジネス書を引用するのも、その一環になっているのかも。
■本を読んだら記憶にとどめる
ただ、本をたくさん読んだからといって、引用がバンバン出来るようにはなりません。
すくなくとも、
「たしか、これに近いことが書いてあったよな〜」
と思い出すことができなければ、引用も不可能です。ましてや会話の中で「この分野で著名な○○氏が言うように〜」なんてリアルタイムに言えるようになるには、「たしか〜」ではできません。
そこで、
・自分に関係しそうな部分を繰り返し読む→記憶にとどめる
・ねぎま式読書ノートで、検索ができるようにする
・スキャナとOCRのように電子情報化しておく
・実際に、自分の主張を引用で補強して書いてみる
ことが必要です。
とくに、ねぎま式読書ノートのように、気になった所を書き写そうとすると、自然と何度も読むことになるので、記憶に残りやすくなります。
ただ、将来使うのかどうかなんてのはわかりません。
そのとき、その時で、自分が気になった箇所にセレンディピティが落ちているかもしれないので、とにかく記録するようにします。
ひとつのスマートな引用はそのウラに1万回の努力と試行錯誤が隠れている、と信じて…。
■引用のためのコツ
本書『もっと論理的な文章を書く』では、引用のコツとして以下の方法が記載されています。
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・その分野で優れた人の言葉にする
・あなたの考えとほとんど同じ考えを示した言葉を選ぶ
・同じ考えを別の言葉で表現した文章を選ぶ
・一次情報の引用をするよう努める
・スムーズに進めるための引用をする場合には、適切なところで力ットする
※それぞれの項目は詳細が本書内で説明されていますが、省略して項目だけ抜粋
木山泰嗣(著) 『もっと論理的な文章を書く』
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■参考図書 『もっと論理的な文章を書く』
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●本書を引用した記事
後出しの法則で信頼度を挙げる
文章のコツ6:同じ言葉を使う
論理的資料作成術:ナンバリングするすると論理的にみえる
論理的資料作成術:2つの観点で書くと説得力がでる
面接で短所をアピールする
たくさんの本を読むと話に説得力がでる
もっと論理的な文章を書く
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●関連図書
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