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5月28日 知識労働者にとっての継続学習
●知識組織は学ぶ組織であるとともに教える組織でなければならない。
知識労働者たる者は、仕事のなかに継続学習のプロセスを組み込んでおかなければならない。知識組織は学ぶ組織であるとともに、教える組織でなければならない。
今日、知識はいかなる分野においても急速に変化している。そのため、知識労働者は自らの仕事に継続学習を組み込んでおかないかぎり、急速に時代遅れとなっていく。これは、技術者、化学者、生物学者、会計士の知識についていえるだけでなく、心臓病棟の看護師、給与事務の担当者、コンピュータの修理人についてもいえることである。
しかも知識の専門家たる者は、同僚が何をしているかを知らなければならない。それぞれが別の専門領域にある。したがって、知識労働者は自らの専門領域について同僚に知らせる責任をもつ。とくに専門領域において知識上の変化があったときに、このことがいえる。
ということは、知識労働者たる者は、
第一に、自らの専門領域において知識の最先端にあるためには何を学ばなければならないか
第ニに、自らの専門領域とその貢献について同僚は何を知らなければならないか
について本腰を入れて考え、答えを出さなければならないことを意味する。(明日を支配するもの)
●Action Point
あなたは何を学ばなければならないか。
同僚は何を知らなければならないかを考え、答えを出してください。
上田惇生 著 『ドラッカー365の金言』
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組織における学習というと、ピーター・センゲの学習する組織が有名です。しかしドラッカーはさらに進んで、学習には(学習者による)教育を組み込めと言っています。
これは実際に良い方法で、一番勉強になるのは、人に教えることのようです(経験的に)。
人に説明しようとすると、それを自分の言葉で言えるようになっていないとできませんし、単純に本を読んで聞かせるというわけにも行きません。特に自分が先輩だったりすると、プライドもありますし。
以前に
一人セミナー
という記事を書きましたが、これで30分でいいので、一人で喋ってみると、意外と頭に残ります。
さらに、「同僚に自分の専門を知ってもらう」というのは、サラリーマンとして自分の能力を周囲にアピールする、ということですね。
これはぜひ取り入れたいところ。
もちろん、ドラッカーが「そうしなさい」と言っている意味と、私が「これがいいよ」とおすすめする理由が違うことはお気づきとは思いますが。
■参考図書 ドラッカー365の金言
ドラッカーのすごさは、簡潔な文章をもって複雑な世界をずばりと切り裂き、真理を明らかにするところにある。禅師のごとく普通の真理を数言をもって示す。読むたびにこちらの理解が深まっていく。本書ドラッカー365の金言は、それら至言のいわば宝石箱である。読者は一万ページを読むことなく真髄を得ることができる。
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書名 :ドラッカー365の金言
著者 :上田惇生