考える力は、他人が出した結論を見るだけでは絶対に付きません。
自分の頭で考え、それを整理し、行動してそれをさらに最初の考えにフィードバックするというループによってのみ強化されます。
本カテゴリでは、さまざまなテーマを設問としてご紹介していきます。
そのテーマについて、ノートに自分の考えを書き出して、それから導き出される結論に基づくアクションを決定して行動してみてください。その結果自分の考えがどのように変わったのか、一度このノートをを見なおしてください。
Practice Makes Pefect!!
■本日のテーマ「働く動機を満たす行動をする」
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知識労働者は生計の資だけの仕事では満足できない。彼らの意欲と自負は、知識人としての専門家のものである。彼らは、知識をもって何事かを成し遂げることを欲する。したがって知識労働者には挑戦の機会を与えることが不可欠である。
P.F.ドラッカー(著) 『断絶の時代』
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現代のほとんどのサラリーマンは、知識を成果に変えて給料を得ています。
ドラッカーはこれを「知識労働者」と呼んでいます。
多分ですが、ドラッカーが初めて提唱した概念だと。
この知識労働者は、単に決められたことを決められたように動く生産ライン内の作業者ではなく、いろいろに自分で判断をし、その結果基づいて行動を起こすことが特徴です。
自分の知識をフル活用するためには、動機が必要です。
その動機についてよく説明されるのが、「レンガ職人」の逸話です。
この3人の動機である
・生活の糧を得る
・自己成長する
・自己実現する
は、サラリーマンとして、どれが必要かというものではなく、どれも必要なものです。
人によってその重要度の比率が違いますし、おかれた環境や職位などによっても異なってくるというだけだと思います。
ただし、それをフイにするような行動をとってしまう時があります。
たとえば、職場の同僚と些細な事で喧嘩をしてしまうとか、つまらないことでいがみ合う、ムリな権利主張をするとか。
多くのことは、これらの「自分が働く動機」をしっかり意識していればやらなくて済んだトラブルかもしれません。
■本日のお題
・あなたの働く動機を、「生活の糧」「自己成長」「自己実現」にそれぞれ分けて挙げてください。
・そのためにあなたはどのような行動を今してますか?
・あなたの動機をより大きく満たすためにはどのようなことをすればいいでしょうか?
■参考図書 『断絶の時代』
今からちょうど30年前、ピーター・ドラッカー教授は、社会と文明において根源的な変化、すなわち断絶が起こりつつあることを指摘した。それまでの継続の時代を断ち切り、20世紀の後半を形づくる可能性が大きい新しい現実が生まれつつあることを明らかにした。その断絶が、いよいよクライマックスを迎える。今日われわれが呆然とさせられている政治・経済・社会の大変動の意味合いも、本書を一読することによって、判然としてくる。むしろ今日のほうが、断絶の意味合いがよくわかる。なにごとも、ことの渦中にあっては見えにくい。今日のような毎日が閉塞下の乱気流状態にあるときほど、ことの始まりとその本質を知ることが大切なときはない。
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●関連 Web
Drucker/断絶の時代?いま起こっていることの本質 - ドラッカー
断絶の時代:キーワード|ダイヤモンド・オンライン
断絶の時代 | ビジュアルシンキングh
●本書を引用した記事
意思決定をする
すぐにやる(ドラッガー 経営者の条件)
ドラッカー:人は、自らがもつものでしか仕事はできない
勉強好きはどのように昇進・昇格に影響する
意思決定をする
自分を律すること
傍観者の立場で物事を見る
継続的学習の方法を身につける
自分でしか成長できない
継続的学習の重要性
断絶の時代
働く動機を満たす行動をする
意思決定回避のリスク
知識と情報、知識の血肉化
到達点は目標で決まる
●このテーマの関連図書
ドラッカー名著集8ポスト資本主義社会
ドラッカー名著集12傍観者の時代(ドラッカー名著集12)
ドラッカー名著集9「経済人」の終わり
創造する経営者(ドラッカー名著集6)
ドラッカー名著集10産業人の未来(ドラッカー名著集―ドラッカー・エターナル・コレクション)
ドラッカー名著集11企業とは何か