問題を深堀りする







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ただし最大の危険は、問題を誤認することではなく、不十分なとらえ方しかしないことにある。

P.F.ドラッガー 「ドラッカー経営論」
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問題を発見したら、その問題の捉え方が十分であるかどうかをじっくり考えてみることです。

問題を表面的に考えれば考えるほど、解決策は容易になりますが、その問題を発生させている根本的な原因が解決されない限り、問題は別の姿をとって再浮上してくるだけです。

「TOC思考プロセス」という手法があります。

これは複数の問題(TOC思考プロセスでは「好ましくない現象(UDE)」と呼びます)の論理的因果関係を探り、根本的な原因を発見して、そこに対策を打つための考え方のプロセスです。

一つの手法ですが、いろいろな場面で役に立ちます。

ここでの課題は、表層的な問題に振り回されず、問題を十分に確認すること。
それが問題の本質をちゃんと見極めているかどうかを自分にしっかり確認することです。




■複数の問題(UDE)はひとつの根本原因から派生している


おそらく、いろいろな問題解決に取り組んだことがある人なら、直感的に理解できていると思いますが、複数の問題(好ましくない現象 UDE)は、いくつかを分類したり分解したりするとひとつないしは非常に少数の問題から派生していることが少なくありません。

つまり、その根本原因を解消してしまえば、UDEそのものが発生しなくなります。
つまり、多くの問題が雲散霧消する事になります。

その感覚がわかるようになると、

 「どこの問題に注力すればいいか」
 「ある問題に注力するために、他の問題は放っておいても可」

という集中力が出るようになります。それによってより高い成果を出せるようになるわけです。

ただし、ドラッカーの言うとおり、その問題を十分な捉え方をしないとできません。十分に捉えないまま対応するので、問題そのものは対策出来たとしても(これも不十分なことが少なく無いですが)、別の形で再発します。

別記事

 問題解決の7ステップ1
 問題解決の7ステップ2
 問題解決の7ステップ3
 問題は外にある

で書いたように、問題はきちんとステップを踏まないと本当の解決に辿りつけない場合が多いです。
ただし、直感の優れている人は、こういうステップを踏まずに、真の問題点に辿りつける事があります。

ワンピースのアラバスタ編で、反乱を止めに行こうとするビビにルフィが

 「オレはクロコダイルをぶん殴りに行く!」

というシーンがありますよね。反乱は UDE で、クロコダイルが真因ですね。それを論理ではなく直感でできちゃう人がいるんですね(ルフィは架空の人物ですが)。
※またしても、ワンピース ネタですみません…

でも、凡人にはそんなことができると過信するのは失敗のもと。
凡人は、人が作ったテンプレートをうまく使うことで、天才とおなじ結果を時間をかけてやらないとできませんね。




■参考図書 『ドラッカー経営論




産業界に大きな影響を与えてきた経営思想家ピーター F.ドラッカーは、アメリカのマネジメント誌『Harvard Business Review』に多くの論文を発表してきた。その数は1950年の「経営者の使命」から2004年の「プロフェッショナル・マネジャーの行動原理」に至るまで、34本に上る。これらの論文を完全収録したのが、『P. F. ドラッカー経営論』である(なお34本に加え、『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』誌が独自にインタビューした記事一本、およびドラッカーがパネリストとして参加している座談会も収めている)。本書を読み通すと、その先見性、普遍性、洞察力などのドラッカーの魅力に改めて気づくことと思う。





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●本書を引用した記事
 問題を深堀りする
 明日を支配するもの:資産の保全こそマネジメントの責務である
 ドラッカー経営論

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