「組織には、20%の使える人間と、60%の普通の人間と、20%の使えない人間がいる」というルールがあるそうです。
これを、ちょっとうまく表現していたのでご紹介。
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●使える部下がいないという勘違い
リーダーは忘れてはい
才能のある部下がいないのではなく、
部下の才能を引き出せる人物が、
まだこの場にいないだけだということを。
池田貴将著 『覚悟の磨き方』
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吉田松陰がそういったのかどうかは別として、これは確かにそうなのですが、やっぱり使えない人はいます。
ではそういう人にどのように対処したらいいのかというと、
カスな部下の扱い方
に具体的手法について書きました。
でも、最終手段は
クビにする
ことです。
ただし、いずれの記事にも書きましたが、使えない部下がいるのではなく、部下を使えない上司がいるということで、
部下が仕事ができないのは上司の責任
です。
その結果、部門や課として会社から期待された結果が出せないので、関係する部署に「助けてください」ということになります。
その前にやるべきは
カスな部下の扱い方
でも書いたように、最大限使えるように努力することが必要です。
その人がたとえ年上であろうと、手取り足取り、ぴったりくっついて教えることが重要。
部下なので、あなたの工数対費用比率は、圧倒的にあなたのほうが高いでしょう。つまり、あなたが教えることによって、たとえその部下の仕事が進んだとしても、全体としては工数損です。それでも、あなたの工数の大半を使ってでも教えるべきなんです。
多くの指導をする人を指導してきましたが、「こいつはダメです」と言ってくる指導者は、私から見ると努力不足です。
10分ほど、「こうやるんだぞ」と教えて1時間の作業をさせ、その結果「オレの言ったようにやってない」と怒ってもダメです。
話してわからなければ、1時間横に張り付いて、「右手でペンを持て」「ここにこの文字を書け」「この漢字はこうやって書くんだ」「左手は紙が動かないように抑えていろ」と指導して、それでもできなかったら、始めて「コイツは使えません」と言っていいです。
それをやる前にダメと判断すれば、判断は本当に正しいのか、単に相手のレベルに合わせて指導していないだけなのか判断できません。
つまり、指導者が悪くても同じ状態になりうるのに、指導者が「オレは悪くない」を証明していないんですよ。
普通の人間だったら、10回も「同じこと」を教えられれば、おぼえますよ。特定の部位に障害がない限り。
※「同じこと」を「」で括ったのは、一言一句、一挙手一投足同じでであることを意図しています。同じことを違う言い方をすれば、相手は混乱します。
※教える相手を混乱させたら、覚えらるものも覚えられません。
その努力と実績を指導者の上司が評価して初めて、「やっぱり、こいつ(使えない部下)はどうしようもない」という結論が出せます。
もしあなたが指導をする側なら、「使えない部下は自分の責任」だと考えてください。
もしあなたがいつも、「お前は使えない」と言われる側なら、自分を責めないでください。教え方が悪いだけかもしれません。
■参考図書 『覚悟の磨き方』
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●関連 Web
吉田松陰 - Wikipedia
幕末の奇人・吉田松陰から学ぶ「狂うことの大切さ」 - Naverまとめ
覚悟の磨き方-Book Vinegar
●本書を引用した記事
やらない勇気
ゴールを設けてはいけない
「使えない部下」がいる理由
覚悟の磨き方
リーダーが習慣にするべき6つのこと
●このテーマの関連図書
吉田松陰「人を動かす天才」の言葉:志を立てることから、すべては始まる(知的生きかた文庫)
人間力の磨き方
吉田松陰の名言100−変わる力変える力のつくり方−
吉田松陰一日一言
超訳吉田松陰語録ー運命を動かせ
人はなぜ勉強するのか―千秋の人吉田松陰