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●身近な教訓を役立てる
日本経済新聞朝刊の最終面に掲戟される「私の履歴書]は、多くのビジネスマンに愛読されている。
著名な財界人や政治家、芸術家などが自らの半生を振り返り、成功の体験を語るコーナーだ。このコーナーは非常におもしろい読み物ではあるが、自分のキャリアの参考にしようとしてはいけないと私は思う。
大成功者の物語を読んでも、自分にあてはまらないことが多い。
「私の履歴書」の執筆者は、 100 万人に一人しかいないような大成功者だ。私のような凡人が読んでも、なかなかマネすることができない。
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むしろ私は、ふつうの人の失敗談の方が自分のキャリア形成の上で参考になると思っている。ふつうのサラリーマンが上司や顧客を怒らせてしまった話を聞いた方が、よほどあなたのキャリアには役に立つはずだ。
飲み会などで聞くふつうの人の失敗談の方が、本音がわかるので参考になる。
ふつうの人の失敗談は、我々に「こんなことをしてはいけない」という身近な教訓を与えてくれるので、自分の行動に直結しやすい。明日からの自分の行動指剣の、つにしていくこともできる。
植田統 著 『45歳からの会社人生に不安を感じたら読む本』
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ちょっと共感したのでご紹介。
ここでのポイントは
・酒の席であること
・身近な人であること
・失敗談であること
の3つ。
●酒の席であること
酒の席なので、お互いにまじめに聞いてません。
新聞社に取材に来られるような方の話であれば、正座してメモを手に持って聞かないといけないですが、隣の先輩や直接上司といっぱい飲みながらなら気楽に聞けます。聞きたくなければ聞き流してしまってもいい。
そして、話す側もよっているので結構感情表現が豊かになります。身振り手振り、声の抑揚、時には声真似までしてくれます。
人間の記憶は、こういう抑揚やストーリー性に反応しやすいです。意外とそういう話は覚えてるんですね。とっさの与太話ていどならすぐに忘れちゃいますが。
詳細は忘れてしまうでしょうけど、あらすじは結構いつまでも覚えているものです。
●身近な人であること
これは強調するまでもありませんね。
身近な人であればあるほど、その人の置かれている状況などはよくわかりますので、理解がしやすいですし、自分にも起こりうると、主人公を自分に置き換えて話を聴きやすいです。
それと、自分とそれほどレベルが違わないので、「○○だとは思わなかった?」などと自分の意見を挟みやすいです。経団連の会長に「そんなことやるなんて、バッカじゃね?」とはいえませんね。
●失敗談であること
成功談は、聞く側からすると、つまらないです。
やっぱり、人の失敗は蜜の味ですね。
■記憶するために記録する
私は時々、一緒に飲みに行って面白い話を聞けたら、自宅に帰ってから PC の日誌にその話を記録するようにしてます(「時々」ですが)。
そうすると、普通の日誌のように、
・課題はなにか
・どのようにすればよかったのか
・なぜ当初の想定と違ったのか
などの分析ができます。「あ〜、面白かった」ではもったいない
これをちゃんと文字にすることで、自分の体験と同等に自分を成長させることが出来ると思ってます。
■失敗談を話すように仕向ける
酒の席や、一緒にどこかに出張に行く時など、他の人とゆっくり時間をとることが出来るようなときには、なるべくその人の話を聞くようにします。大したテクニックがあるわけではなく
「なにかおもしろい話ない?」
「そ〜いや、この前のヤツ、どうなった?」
「この頃どうよ?」
「ふむふむ、それで、それで!?」(「それで」を2回繰り返すのがミソ)
「他には?」
を繰り返しているだけです。いわゆるオープンクエスチョンというやつですね。
こう言われると、相手は何か言わないといけなくなるので(話のボールが相手に行く)、意外といろんなことを話してくれます。
■参考図書 『45歳からの会社人生に不安を感じたら読む本』
![]() ![]() | E5%AE%89%E3%82%92%E6%84%9F%E3%81%98%E3%81%9F%E3%82%89%E8%AA%AD%E3%82%80%E6%9C%AC%E3%80%8F%E6%A4%8D/" target="_blank">ビジネスブックマラソン 45歳はキャリアのターニング・ポイントだ。45歳になると、それまでの20数年におよぶキャリアの答えが出てくる。 よくがんばり結果を出してきた人、部下の使い方がうまい人、人望のある人には、取締役や執行役員になり、腕をふるうチャンスが訪れる。 そうでなかった人はポストを外され、転身を迫られる。 あなたの45歳からのキャリアは、それまでにあなたがどういう準備をし、どのような経験をし、どういう人脈を作り、どういうスキルを身につけてきたかで変わる。 だから、45歳までに周到な準備が必要になる。 本書は、45歳になって途方に暮れないために、今のうちに読者の皆様が心がけておくべきこと、取り組んでおくべきことを、30のポイントに分けて解説する。 |
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45歳からの会社人生に不安を感じたら読む本
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部長ならできます
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失敗談を酒の席で聞きなさい
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