従業員が1万人を超える会社であろうと、数十人の会社であろうと経営に参画する人に絶対必要な要素があります。
それは
価値観が経営者と同じこと
です。
■多様な価値観を認める
会社によっては、グローバルにグループ会社を持って
「多様な人材、多様な価値観」
を認めるポリシーで運営している会社も少なく無いと思いますが、いくら「多様性」を謳ったとしても、一定の枠があります。それが、「経営者の価値観の許す誤差範囲内」という枠です。
たとえば、採用の場面で茶髪に染めてジーンズとTシャツでサングラスをして面接に来た人を採用したりしません。いくら、その会社が「多様な人間のあつまりでイノベーションを起こす」などとのたまわっていても、です。
多様性を認めると言っても、その程度なんですよ。
■経営者の価値観に習う
昇進できる人の価値観は、昇進を判断する人が「この人には価値がある」と認める必要があります。そして、昇進を判断する人を選ぶのはその上司、最終的には会社の経営者(社長)です。
仕事が出来る人というのは、「自分は実力があり、実際に成果を上げている」といい意味でうぬぼれがあります。しかし、会社でその人が認められて昇進するかどうかは、
実績はそこそこでも価値観が一致する
人が引き上げられます。こうして会社全体の価値観が揃って行くんですね。
逆に言えば、会社が是とする価値観を体現したような行動をすれば昇進する可能性が高くなるということです。その第一が勤務態度です。
勤務態度は以下の様な評価項目として現れます。
・協調性
・責任感
・積極性
・明朗性
・遵法性(コンプライアンス)
・服装
これらが経営者の価値基準に照らしてひとつでも悪い方向に目立てば、まず昇進はできません。
■経営者が大切にしている価値観を知る
では経営者はどうやってその価値観をみんなに知らせているのかというと、ひとつは社内ルールです。
・喫煙場所以外でたばこを吸わない
・人(=経営者)に不快感を与える態度・服装をしない
・無断欠席、遅刻をしない
すごく単純なことがルール化されてますよね。普通の社員はこういったものをあまり読んでないような気がしますが、ここにこそ大切なことが書かれています。
もう一つは、経営者が発信する社内報などの媒体です。最近は社内向けブログを公開している方も多いようです。こういうところの発言の端々にその価値観が現れています。
こうった社長や経営層が発信する情報は必ず熟読してください。今の仕事がどんなに忙しくても、優先的に読むくらいがちょうどいい加減かもしれません。