上司から「今後部門の活動として何をしたらいいと思う?」とか「業務品質を上げる方法は?」とか聞かれた時に、アイディアがポンポン出る人っていません?
あるいは、昇進面接の時に「あなたの所属する組織の課題は?」と聞かれることがあると思いますが、その時にどういう受け答えができるでしょうか。
※そういえば面接の質問で、「このボールペンを10万円で得る方法は?」と聞かれた人がいたそうです(Webで読んだだけなので真偽の程は不明)。
何か言われた時に、アイディアや案がたくさん出る人って羨ましいですね。
でもこれ、性格とか性向とかの個人に依存するものではなくて、技術(スキル)です。
技術ならだれでも習得可能なのですが、多くの人がその訓練をしていないので、必要になった時にアイディアが出せないか出せても凡庸なアイディアが一つだけみたいな状態になるんです。
日々のトレーニングが重要。これをやってなくて、必要なときに突然できるようにはなりません。
私のトレーニング方法、「アイディアマンになる7つの習慣」の概要を紹介します。
詳細はまたそのうち。
■アイディアがどんどん出せるようになる7つの習慣
1.創造性を妨げる要因を排除する
2.妄想する
3.問題を探す
4.前提を覆す
5.アイディアを出すフレームワークを身に付ける
6.多様なインプットを持つ
7.小さなアイディアをたくさん出す
合わせて7つあるので、アイディアマンになる7つの習慣と。
■創造性を妨げる要因を排除する
人間の頭というのはじつはすごく柔軟な思考を持ってます。でも多くの人はそれを使い切ることはできません。邪魔しているものが
・常識的思考
・同調的思考
・権威尊重
・効率志向
・満足
です。
◆常識的志向
「あたり前」だと思う気持ちですね。たとえば、有名なところでは
9点問題
http://blogger10.chalaza.net/list1003.html
※勝手にリンクしてます
◆同調的思考
他の人が言っていることが正しいかのように思う心理的ハードルです。
たとえばある実験で、棒の長さがA>B>Cの棒を見せておいて、サクラ5人が「Cが長い」というと結構な確率で被験者も「Cが長い」というそうです。
◆権威尊重
何かの権威が入っていることが正しいと思い込んでしまう心理法則ですね。
サブプライムはクズ債権を集めて、権威者(保険会社)に「トリプルAだ」と言わせたからみんながこぞって買いました。王様は裸だったのにね。
◆効率志向
どうしても人間はモノグサなので楽な方法を無意識に選別してしまいます。だから「効率がいい」というのは「良いこと」という判断になっちゃいますよね。面倒くさくするのも方法のひとつなのですよ。
◆満足
最近は、ある目的専用に作られたものが一杯ありますよね。かつては、十分なものがなかったから色々工夫をしました。精米をするのに精米機なんて使わずに一升瓶にコメを入れて、棒でつつけば精米ができたんですよ。「必要は発明の母」ですね。
■妄想する
「もし世界征服ができたら何をしよう?」「もし自分が織田信長だったらどうやって本能寺を察知しよう?」その空想はいまのあなたの問題の解決のヒントになってます。
「自分も鳥のように空を飛んでみたい」そう思わなかったら飛行機は存在しなかったかも。
■問題を探す
改善は問題を見つけられない限りできません。そして問題がないというのは神の所業であって、人間がやることは問題だらけです。「絶対に問題点はある」そう思って探すことです。
観察力・推察力は探偵だけに必要な能力ではありません。ビジネスマンにこそ必要な能力です。だから面接で必ず聞かれる問題に「あなたの組織の課題は何ですか?」というのがあるんです。
■前提を覆す
ラテラル・シンキングの基本です。
渋滞の急坂で前の車が下がってきたら、前に進んでぶつけることで衝突のショックを弱くすることができます。下がれば、自分が後ろの車にぶつかって止まり、より勢いの付いた前の車に潰されます。
■アイディアを出すフレームワークを身に付ける
アイディアを出すためのフレームワークが幾つもあります。これを使いこなせるように常に使ってみるのです。車の構造や運転方法を知っていても運転ができるわけではありません。教習所で運転してみなくちゃ。
■多様なインプットを持つ
新しいアイディアとは、複数のアイディアの組み合わせか因数分解です。つまり、たくさんのことを知っていればたくさんのアイディアがでます。光は電磁波だと知っていれば、曲げたり強めたりできることに気がつくでしょう。
■小さなアイディアをたくさん出す
いきなりビッグアイディアが出ることはありません。ビッグアイディアは多数の小さなグッドアイディアから生まれ、小さなグッドアイディアはもっと小さくてもっとたくさんのヒントから生まれます。ひとつのアイディアは100倍のアイディアの屍を積み上げましょう。
■8つ目の習慣
最後に、考え続けることが習慣になっていること。必死に考え続けたたから、アルキメデスには
ユリーカ!!
が降りてきたんですね。
※参考 ユリーカ-Wikipedia