ある程度の職位になって、企業活動や部門全体が見えてくると、仕事に意欲が湧いてきます。
それまでは、自分の技術をつけることだけに専念していたものが、会社や部門・グループの成果の大きさに興味が湧いてきます。
特に仕事が出来る人(あるいはそれまで成果が人より高かった人)が昇進などすると、「自分は人より出来る」という意識があるので、より大きな成果が出せるはずだと思ってます。
■上司が無能だと思う
上司が「モゴモゴ」言ったり、他の部門の人から攻撃を受けてタジタジになったりしているところを見ると、「自分ならもっとうまく反撃できる」と思うようになります。
この自信が落とし穴になります。
思うだけなら何も悪いことはないのですが、自分に自信のある人は行動に表してしまいます。
・「部長! そこはそうではなくて、○○なので、ウチの部門での問題ではありません」 ・「そんな言い方では部下はついてきませんよ。ここは○○にしないと」 ・「ちょっと課長に変わってご説明させていただきます。」どうしてもでしゃばった行動をします。
さらに、もしその発言をして、上司の上司あたりから、「お、○○君鋭いねぇ」等と言われようものなら、もう自分が上司に取って代わったような気になってしまいます。
私も、ちょっとおだてられると簡単に木に登るタチなので、これで何度も失敗をしました。
ところが、上司の上司は、特定の仕事についてはあなたのことは認めていますが、課や部を率いていくことについては、やっぱり、あなたの上司を信頼しています。
で、ないがしろにされた上司はどうなるかというと、そのままの地位に残りって、あなたを評価することになります。
あなたにつく評価は
・仕事はそこそこできるが、協調性がないというC評価です。
あなたのキャリアは「チーン」です。
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