より高い成果を上げるためには、成果が出せる仕組みを作ることが大切です。
ではその仕組とはどのようなものでしょうか?
仕組み自体は、業態や担当している業務によって様々な形がありますが、必ず必要になるものは普遍的にあります。
P.F.ドラッガーはこれを5つの条件としてまとめ、『経営者の条件』に記述しています。
1.時間を管理すること
2.貢献に焦点を合わせること
3.強みを生かすこと
4.重要なことに集中すること
5.成果をあげる意思決定をすること
GTDをはじめとした成果を上げるための方策はどうしても、時間管理に偏りがちですが、本来これら5つにバランスよく配慮する必要があります。
ドラッガーはさらにこう続けています。
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成果を上げることはひとつの習慣である。実践的な能力の集積である。実践的な能力は習得できる。
P.F.ドラッガー著 『経営者の条件』
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成果を上げるための5つの活動を習慣化して、つねにそこを基礎にして行動していけば、成果は上がるようになります。
そしてドラッガーの言うとおり、成果を上げる能力は、誰にでも習得可能な技術です。
最大の問題は、これらが基礎であり、成果を上げる具体的手段ではないことです。
すなわち、成果はすぐにはあがらなかったり、失敗したりする時があり、多くの人はそこで挫折をしてしまうということです。
だからこそ、習慣のちからが必要なのです。
どんなに状況が悪くとも、習慣によって、それを継続することで、徐々に状況が打破できるようになります。それが時間がかかるのか、直ぐに効果が現れるものなのかはわかりません。それでも習慣として継続することだけが成果をもたらすことだけは明らかだということです。
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