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目標設定の難しさは、いかなる目標が必要かを決定することにあるのではない。いかに目標を設定すべきかを決定することにある。この決定を実りあるものにする方法は一つしかない。
測定すべきものを決定し、その測定尺度とすペきものを決定することである。目標が目に見える具体的なものになる。
P.F.ドラッガー 『現代の経営』
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「今年のあなたの目標は?」と聞かれた時なんて答えますか?
「本をたくさん読む」では目標設定としては不十分だということはこの記事を呼んで見える方には当然なのかもしれませんが、多くの人が同様の間違いを犯します。
その理由は、「数値化されていない」「完了時期が明確になっていない」といった一般に言われるものではありません。
「本を年末までに50冊読む」というのは、一般的に言われる目標の設定としては間違っていませんが、それによってあなたがどうなるかを表してはいません。
あなたの目標は、「多読家」になることではなく、本の知識を使って、何かを成し遂げることにあるはずです。
目標を設定するときに、最終的になりたい姿が定義され、その定義に従って測定基準を決め、その測定基準に従って、今年あるいは半年後にどの水準を達成するのかというマイルストーンになっていないと、手段が目的化します。
「あなたの将来の目標は何ですか?」
それに答えられたら、
「あなたの今年の目標は何ですか?」
はその一部ではいといけないのです。
■参考図書 『現代の経営』
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