運用のみが成果を出す





なにかの業務を改善を仕事で請け負った時によくあるのが、

 改善のために××システムを導入する

などということがあります。

そういう活動をしているといつの間にかシステム導入をするのが目標になってしまう場合がよくあります。

それほど大きな活動ではなくとも、「部門でPCアプリを効果的に使おう」ということで、PCアプリに詳しい人を先生にして、「相談窓口をつくろう」などとやることが時々あります。



あるいは個人の生産性を上げたくて、「『××手帳』を使うようにする」みたいなものもありますね。

■手段の目的化


よく失敗するのが、この

 ××システムを導入する
 ××相談窓口をつくる
 ××手帳を買う

とかいうやつで、それを作ることが目標になってしまうような場合です。

こういうのは結果として「できた」か「できなかった」かがすごくわかりやすいです。「××相談窓口」という旗をその人の机の上に立てておけば、いかにもやったような気がしますから。

でも冷静に考えてみると

 ××システムを使ってなかった
 ××相談窓口に誰も相談に来なかった
 手帳が神棚に飾ってある

ことで本来やりたかったことができたのでしょうか?

できてませんよね。

これを称して手段の目的化というみたいです。




■システムでは成果は出ない


私の仕事は社内のシステム構築が担当なのでよく分かるのですが、システムを導入してカットオーバーするとみんな喜んじゃうんですね。

システム導入におけるカットオーバーの時の報告会に出席すると時々総評を言うように言われるので、「私はシステムには興味がありません」とまず最初に言います。
システム屋の代表がこういう発言をすると、結構皆さんの興味を引きますよ。

私としては、そのシステムを使って成果を出すことに興味が有るわけです。それがほしい成果=元々の目標ですから。

そこを見失うと、仏作って魂入れずになるわけですね。

では、成果は何によって生まれるかというと、

 システムや仕組みの運用

によってです。私の知る限り例外はありません。

たとえば、スマホでスケジュール管理をしようとして、使いやすいスケジューラを探して、テスト運用をしてみて、ちょっと気に入らないからといって、また別のスケジューラを探す、なんてことをしてません?
使いやすいスケジューラを探すこと2年、なんて事になってませんか?

使ってはじめて成果が出るのだから、さっさとコンビニに行って、100円のノートを買ってくればいいんです。

ただし、それに満足してはいけません。常に「より良い仕組みはないか」という問題意識を持っていれば、いい手帳の情報は自然にあなたのもとにやってきます。その中で、自分の問題解決にマッチしそうなものを拾い上げればいいだけです。少なくとも、コンビニノートよりは高機能になるでしょう。
そうしたら、成果は拡大の一途になります。

それを使って(運用して)仕事をしなかったら、成果はゼロのままです。

こう書くと「あたり前じゃん」と思われるかもしれませんが、できてないところはいっぱいあります。
だから、いくつになっても、どれほど努力しても、成長余地はいくらでもあるんですね。

 運用しつつ改善をする

これが仕事のスタンスです。



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