国富論:市場経済の基礎理論を知る




本日ご紹介する名著は、知らない人はいない『国富論〈1〉 (中公クラシックス)』。多くの人は名前くらいは聞いたことがあるでしょう。

実際に読んだことがある人というのは経済学を学んでいる人は別とすると、ほとんどいないのではないかと。
200年も前に書かれた本なのに、いまだに生き続けているというのがすごいですね。


 署名:   『国富論〈1〉 (中公クラシックス)
 著者:   アダム・スミス

主に、専門書としてではなく、一般的な知識を持つ人向けに書かれていますので、経済学の入門書としてではなく、経済の成り立ちやそこにある根本原理を一般教養として知っておくのに役立ちます。




サラリーマンとしても、消費者としても経済活動の一端を担っているわけで、経済がどのようにして成り立っているのかを知っておきたいものですね。

■概要


アダム・スミスが 1776 年に出版した本で、正式な名前は「諸国民の富の性質と原因の研究」。一般的には「国富論」や「諸国民の富」などというタイトルで知られている。

全5篇からなっており、

 ・第1篇 - 労働(labor)の生産力(productive powers)における改善(improvement)の原因(causes)と、その生産物(produce)が国民(people)のさまざまな階級(ranks)のあいだに自然(naturally)に分配(distribute)される秩序(order)について
 ・第2篇 - 資本(stock)の性質(nature)・蓄積(accumulation)・用途(employment)について
 ・第3篇 - 国(nation)ごとに富裕(opulence)への進路(progress)が異なることについて
 ・第4篇 - 経済学(political economy)の諸体系(systems)について
 ・第5篇 - 主権者(sovereign)または国家(commonwealth)の収入(revenue)について

の構成。


●見えざる手
スミスによれば、国全体とその住人を良き意図をもって改良しようとしても、たいていは失敗する運命にある。
国民それぞれが自己の利益を追求した結果が自然に蓄積されていくことの方がはるかに効果的である。

あらゆる個人は、自分が獲得できる最も有利な仕事を見つけようと絶えず努力している。そのことは必然的に、社会全体の年間所得を最大限に高める。

彼らはたいてい、公共の利益を増進させる意図もなければ、どれくらい増進させたかも知らない。自分の儲けだけを意図しているのだが、見えざる手に導かれて、自分ではまったく意図しなかった目的を推し進めることになる。

●価値と労働
特定の財やサービスの価値は生産コストによって決まる。生産に金がかかる物なら、その価値も同様に高い。

あらゆる物の真の値段、つまりそれを欲しがる者にとっての真の代価とは、彼がそれを得るために費やす骨折りや苦労だ。

あらゆる物の真の価値とは、それを得た者や売り払いたい者や何かと交換したい者にとって、省いたり他者に課したりできる骨折りや苦労である。

金品によって購入されたものは、実は労働によって購入されたものである。それらは、われわれが体を使い骨折った労働の価値に等しい価値を持っている。それらは一定量の労働の価値を含んでおり、われわれが引き換えに提供するものと等しい労働価値を含んでいるとわれわれが考えたものと交換される。








■参考図書 『国富論〈1〉 (中公クラシックス)





立ち読みできます立ち読み可
古典経済学と近代自由主義思想の不滅の原典を平明的確な訳文で甦らせ、精細な訳注を付す。





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