すべてのスキルを育てる技術



スキルをすごくバッサリ分類すると

 テクニカルスキル
 ポータブルスキル

に分類できるそうです。

なんとなくイメージだと、この2つに別れることは納得できます。

じゃあ、どうやってこれらのスキルを育てていくのがいいのか、というのはいろいろな本を読んでも、著者により十人十色っていう感じです。ここでは例として『できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意』から引用しながら考えてみたいと思います。




■テクニカルスキル


まず、本書『できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意』にはポータブルスキルについてこんなふうに書かれています。

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テクニカルスキルは‘業務を行なううえで必要不可欠な基本的なスキルのことです。

たとえば、 SE (システムエンジニア)なら、ソフトウェアを開発する時の要件定義や見積もり、設計、システム作り、保守運用など、それぞれの業務を遂行するための具体的な知識や技術になります。財務担当なら、財務諸表の読み方から、資産、負債、損益、キヤッシュフローの管理、資金調達やその運用といったスキルが求められます。
 :
 :(中略)
 :
盗めるものは、貪欲に何でも盗めばいいのですが、同じ学ぶものでも学びやすい順序というものがあります。

学びやすいのは、

 テクニカルスキル → ポータブルスキルの順序

です。

テクニカルスキルは、仕事に不可欠なものですし、教える立場から考えても、段階的に伝えやすいものです。あまりに一気に詰め込み過ぎると、キャパオーバーになってしまいますから、まずテクニカルスキルを完壁にやれるように意識することです。

基本的には、目の前の仕事に一生懸命に取り組んでいると、テクニカルスキルが身に付き、そのスキルの一部を核にしながら次々と新しい仕事に挑戦していけば、仕事の幅が広がり、質も高まります。

同時にポータブルスキルも、おのずと鍛えられていきます。

テクニカルスキルという大きな製を育てながら、それを支える添え木のような形でのポータブルスキルがあるとイメージしてもらえるといいと思います。

田中和彦(著) 『できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意
―――――――――――――――――――――★


たしかに、テクニカルスキルというのは、ゴールが明確だし、定義もそこそこ標準化されています。また、どのように考えてどのように問題をとけばいいのかがちゃんと言語にされてます。いわゆる「習う」という段階です。
「習う」ということに関しては、学生時代と大差ない学び方でスタートできます。

ただし、簡単なのは最初だけで、高度化してくると、「習う」ではなく「自らにフィードバックしていく」ような学び方になるので、それが上手な人と下手な人ですごく差がつき始めます。




■ポータブルスキル


ポータブルスキルについては、本書では「テクニカルスキルを学ぶ中で自ずと…」のように書かれていますが、本書が書かれた時代(2014年)以前はそうだったのかもしれませんが、最近はテクニカルスキルと同様に「習う」ことができるようになりました。

レンガ積みを分解したら、レンガ職人でなくとも(それ以上の効率で)レンガ積みができるようにしたフレデリック・テイラーと同様に、「人間性」みたいなものも学べるようになってきていると考えています。

たとえば、以前からあった「人と接するときには、相手をちゃんと見て、頷きなさい」とか「体を乗り出すように」「それで?」などのテクニックがかなりのビジネスマンに浸透し、それでうまくいくことが証明されてきているのではないでしょうか。

つまるところ、「仕事」という場面ではちゃんとそれを使うけど、自宅・実家など「地が出る」ところでは、鼻くそをほじりながら横を向いてオナラをするのが本来のその人姿だったりするということは、テクニックとしてのポータブルスキルを持っているということなのではないかと思います。

意識している、していないにかかわらず。

■ポータブルスキルを意識して学ぶ


ただ、ポータブルスキルというのは、明確な定義があるわけではなく、いろいろな分類方法や、いろいろな場面によって異なるものだったり、まだ明確にスキルとして定義化(「科学的管理法」ができていないという意味)されていないものも少なくありません。

これは全くできていないという意味ではなく、人によって定義が違うというだけです。

もちろん、まだ良くわからないこともあるとは思いますが、多くのことは学べるようになってきています。

とりあえず、そうしたことを教えてくれるセミナーや本を読んでみて、それらから得られるものをちょっとづつ身につけていくと、ポータブルスキルも学べるようになるのではないかと思います。






■参考図書 『できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意





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できる人はやっている 上司を使い倒す50の極意
著者 :田中和彦

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●本書を引用した記事
 トラブルを上司に報告する前にするべきこと
 希望の部署に移動する方法
 上司の情報を活用する
 失敗に対して上司がもっとも腹が立つこと
 人脈をスタートさせる方法
 ピンチヒッターを作る
 アホな上司は反面教師にはならない
 目標は自分だけが管理できる
 ドラッカー365の金言:組織の精神はトップから生まれる
 人事評価の目的を理解すると評価を利用できる

●このテーマの関連図書


部下こそ上司にリーダーシップをとれ





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