ファシリテーターになるために必要な3つのこと



会議において議長となるひと(会議を主導する人)は当然必須なのですが、ここ10年くらい重要視されるようになったのが、「ファシリテーター」という立場の人。この人がいるといないのとでは、会議の進み具合がかなり違うということで、どこの会社も「ファシリテーション」などという教育プロセスを持つようになったみたいです。




ファシリテーターファシリテーションするのに必要な3つの視点をご紹介します。

■ファシリテーターの3つの視点


本書『レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング』によるとファシリテーターは3つの付加価値を持つそうです。

 1.参加者全員の合意形成の場作り
 2.ワークショソプで討議するテーマについての落とし所の用意
 3.ビジョンの軸出し

それぞれどのようなことを言っているのかについて本書を引用します。




★P154〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●ファシリテーターの3つの役割
ファシリテーターがワークショップで求められる付加価値は、大きく分けて 3 つある。

まず、「参加者全員の合意形成の場作り」。

これは、ワークショップ開催について事前に関係部門に告知した上で、できるだけ協力が得やすく、かつワークショップでの討議の結果が社内的に認められるような状況設定のための準備作業を指す。

この作業は、ファシリテーター 1 人で行うものではなく、プロジェクト事務局メンバーと一緒になって取り組むべき作業である。

そして、ワークショソプで討議するテーマについての落とし所の用意

「落とし所」というと、あらかじめ妥協点を用意しているかのようなマイナスのィメージでとらえられがちだ。

しかし、ここでは事務局が想定する到達目標実現に向けての行動仮説を指す。

つまり、「最終着地点の方向性」のことである。

その目的と到達月標は、プロジェクト開始時点で明確にしなければならない。

「何を」「いつまでに」[どのような状態にするのか」といった、将来の具体的な姿を社員(ワークショップ参加者)に表明するためのものということである。

「最終着地点の方向性」とは、「ビジョンの軸出し」と言い換えることもできる。

「ビジョン」ではなく、「ビジョンの軸出し」というには理由がある。

「ビジョンそのもの」を事務局側で決めてしまっていたら、関係部門の担当者がワークショップに参加する意味がなくなる。

ワークショップを通常の会議と異なるものにするためには、事務局側で最終着地点の方向性のイメージを持っておいた上で、参加者にテーマについて自由に考えてもらうことが、ワークショソプの主目的となる。

したがって、「ビジョンの軸出し」とは、「最終着地点の方向性」に対する参加者側による合意形成の表現形態と理解したほうがよいだろう。

ビジョンは、達成時期や目標の到達レべルが明確でなくてはならない

最後に、「ワークショップを円滑に進めるファシリテーションの技術」。

それは、大きく分けて

 ・ワークショップ企画のノウハウ
 ・ワークショップ準備のノウハウ
 ・ワークショップ展開のノウハウ
 ・ワークショップまとめのノウハウ

の 4 つになる。

ファシリテーターは、あらかじめ用意しておいた一定の論理的展開ブロセスに沿ってテンポよく誘導し、参加者に課した作業を予定時間内で終わらせなくてはならない。

高橋浩一(著) 『レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング
―――――――――――――――――――――★


■ファシリテーションとは取りまとめと事前準備


ファシリテーションをする上で、重要なのは、本書にあるように

 ・どのような結論を出したいのか
 ・その結論に向けて、どのようなプロセスで議論をすすめるのか
 ・そのプロセスを実現するためには事前になにを用意しておくのか

をしっかり考えないといけません。その他大勢としてファシリテーターが認識できるのは、議論を取りまとめたり議論の方向性をうまく調整している時、すなわち、目立った動きをしているときなのですが、水面下でやることのほうが圧倒的に多いです。これを端折って、かっこよくファシリテーションしようとしても、うまく行きません。

経験的に、ぶっつけ本番がうまくいくのは、放っておいてもうまくいく時だけ。

特に、最初の「結論」は重要で、それを一点に絞るのではなく、ある程度幅をもたせることが重要みたいですね。経験的に。

■ファシリテーターの学び方


随分昔になりますが、自分が主催していたプロジェクトが関係者の合意が取れずに崩壊したことがありました。

そのときに痛感したのがファシリテーションの技術不足

何度かセミナーにも行きましたが、全体像を知るためには、こうした書籍が役に立ちますね。
私が読んだ本を幾つかご紹介

 『問題解決ファシリテーター
 『ファシリテーター養成講座
 『ファシリテーターの道具箱
 『ファシリテーションの教科書

ここらへん何冊か読んでおいて、セミナーに行くと効果があります。




■参考図書 『レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング





立ち読みできます立ち読み可
「着眼大局、着手小局」という言葉がある。「勝負を大局的に眺め、効果的な次の一手を打つ」という意味であるが、まさにビジネスパーソンに必須の姿勢である。本書ではとりわけ重要な「着眼大局」の手法であるシステム・シンキングを丁寧に解説し、真の問題を発見するスキルを養成する。

システムシンキングの6つのメリットは以下のものである。
 1.経営上の課題を大局的に眺める習慣が身につく
 2.複雑な要因間の因果関係を容易に把握できる
 3.問題解決のための重要要因を見出す能力を養える
 4.効果的なコミュニケーション.ツール
 5.アイデアメソッド(収東技法)としての活用
 6.ロジックツリーの併用による課題の体系的整理






◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング
著者 :高橋浩一
楽天では見つかりませんでした
レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 読書のアウトプットの増やし方
 プレゼンの原稿は作っても読んではいけない
 良い有給休暇・悪い有給休暇のとり方
 マルチPC環境はVNCとTeamViewer
 会議が失敗する理由
 ワークショップを理解する
 人を動かす:相手の話を聞くときには手を止めなさい
 集中力を高める環境の作り方1:集中力を保つ方法
 アナログ時計を使う
 プレゼン資料作成技術:色を使い分ける


●関連図書
 最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か
 システム・シンキング―問題解決と意思決定を図解で行う論理的思考技術
 なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
●このテーマの関連図書


システム・シンキング入門(日経文庫)

本質思考:MIT式課題設定&問題解決

世界はシステムで動く――いま起きていることの本質をつかむ考え方





■同じテーマの記事

部下からの不平不満は上司の勲章

『課長のルール』という書籍から。部下に嫌われることを恐れるな誰だって人から嫌われたくはありません。部下とも末長く仲良くやっていきたいものなのですが、最近の若い世代は少々事情が許さなくなってきているようです。::(中略):おそらく部下に気を遣って気が引ける場面も多いことでしよう。しかし、部下に遠慮するのは絶対に禁物です(変に高圧的になってもだめですが)。さらにちよ..

議事録は読み返すから意味がある

会社で会議をすると、会議ごとに議事録を作ってますよね。あれ活用されているのでしょうかね?エビデンスと周知のための議事録議事録には2つ目的があって、ひとつはエビデンス。つまり、だれが何を言ったのかの証拠です。あとで「言った、言わない」のトラブルになったり、決定事項の背景を会議に参加していない人にも通知する役目です。この目的であれば、会議に参加した人は議事録を見る必要はありません。その場にいたのでより詳しく知っているはずですから。逆に会議に参加していない人で何らかの影響..

社内研修の講師になる

別の記事でも書いてますが、人に教えるというのは最高の勉強方法です。ただし、隣の後輩に「あ〜君、ドラッカーのマネジメントについて教えてあげるよ」と言ったらなにが起きるか、まぁ想像がつきますよね。社内研修たぶん社内研修ってあるでしょう。社員だけを集めていろんなことを教える研修です。その講師は、内容によっては社外から招くこともあるとは思いますが、会社の実務に沿ってというとやっぱり社員を講師にするということも多いかと思います。その講師..

議事録は読み返すから意味がある

会社で会議をすると、会議ごとに議事録を作ってますよね。あれ活用されているのでしょうかね?エビデンスと周知のための議事録議事録には2つ目的があって、ひとつはエビデンス。つまり、だれが何を言ったのかの証拠です。あとで「言った、言わない」のトラブルになったり、決定事項の背景を会議に参加していない人にも通知する役目です。この目的であれば、会議に参加した人は議事録を見る必要はありません。その場にいたのでより詳しく知っているはずですから。逆に会議に参加していない人で何らかの影響..

新人のOJTにはノートが効く

新人が配属されて、その教育係に指名されたときに、何をしようと思いますか?多分、会社によりいろいろでしょうけど、自分が一番気に入っているやり方は、ノートを書いてもらって、それをチェックするというやり方。業務指導にはフィードバックが必要通常、製造の仕事は、作業手順を決める人が手順書を作り、その手順書を見せながら、実際に作業者に作業をしてもらって、それをチェックするというやり方をします。つまり、作業方法を決める人が作業の詳細を書く..

年上の部下は信用しても信頼してはいけない?

過去記事でも、「年上の部下」「年下の上司」について色々書きましたが、ちょっとおもしろい考え方が『課長のルール』という本に書いてありましたので共有。できる上司は部下を信頼しない「年上の部下」というのは、上司本人から見ても扱いにくいものではあります。だからといって、それがマネジメントできなければ、上司としての評価が落ちてしまいますので、なんとかしないといけないです。とくに昔のように年功序列がはっきりしていれば、そういうシチ..




posted by 管理人 at 11:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 会議術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック