出世階段の上がり方2:自分の存在を主張する


だれしも、それなりに名誉欲はありますので、「出世したくない」という人は少ないのではないかと思います。ただ、「出世」というのが、「会社で地位を得ること」と定義してしまうと、拒否感を持つ人も少なくありません。

ただ、私は積極的に地位を求めたほうがいい、と考えてます。理由については過去記事でもいろいろ書いてますので、ここでは省略。その「地位を得る」方法にも幾つかのセオリーがあります。



「出世階段の上がり方」というテーマで『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』という本をご紹介します。

■地位を得るには、より高い地位の人から引っ張ってもらうこと


すごく単純に言えば、課長になりたいのであれば、課長会議や部長会議で、「あいつを課長にしよう」と推薦してもらうことが必要です。

本人が「なりたい」といってなれるものではありません。

じゃぁ、どうしたら引っ張ってもらえるかというと、まあ、いろいろあるのですが、そのひとつに、

 推薦会議で名前が上がる

ことです。当たり前か…

で、どうしたら名前が上がるようになるかというと、上司が、その部下を他の部下よりも強く意識していることです(もちろん、いい方向に)。

で、上司の意識に上るためには、上司に対する接触頻度や露出回数をふやすことです。
人間は、接触回数(名前を見るだけでもいい)が多いほど、記憶に残りやすくなってます。先週初めてあった営業の人の名前は思い出せないかもしれませんが、その後毎日メールをくれるようになれば、名前はすらっと出てくるでしょう。
単にそういうことをすればいいわけですが、迷惑メールもどきのメールを送り続けられたら、悪い方向に記憶してしまいます。

それを避けつつ、露出をふやす方法が、この方法⇒




■業務報告を毎日出す


業務報告やレポートみたいなものって、サラリーマンにとっては必須なのですが、意外とみんな嫌がります。
まぁ理由はいろいろなのかもしれませんが、もっとも大きいと思うのが

 ・手間がかかる
 ・それで上司からコメントや支援をもらったことがない
 ・下手をすると上司から余計なチャチャがはいる

まあ、そうでしょうね。私もそう思ってました。

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●自分の存在を主張する―出世階段の上がり方

誰もあなたのことを知らず、あなたが達成してきたことを知らないのなら、あなたがチームでもっとも頭がよく、もっともよく働き、もっとも優れた開発者でも意味がない上司、あるいはもっと偉い人にあなたがしていることを知らせる方法がなければ、あなたのハードワークも無駄になってしまう。

新しい会社に人るたびに私がまずしていたのは、上司に時間を費やし、その日に何を達成したかを日録に書くことだ。

その内容をもとに、毎週金曜口に週間サマリーを書いて上司に送ったのである。

私はこれを自分の「週報」と呼んでいた。

そして、新しい職場で最初の週報を送るときには、直接の上司が何をしているのかを理解することがいかに重要かを自分は認識しており、だからこそ上司の仕事が楽になるように、自分の仕事の週間サマリーを送っていることが伝わるような内容を書き添えていた

このように週報を送れば、毎週必ず上司のレーダーに自分が姿を現し、自慢抜きでその週に達成したことを伝えられる。

これは自分の存在をアピールするための方法として効果的だった。

また、私の上司は、ほかの開発者がしている仕事についてはあまり知らないのに対し、私がしている仕事のことはすべて耳にしているので、単純に私が同僚たちよりもはるかに生産的に仕事をしているように見えるという効果もあった。

この週報は、私の存在をアピールするために役に立っただけではなく、人事考課の時には自分自身にとっても役立つ資料になった。

週報を読み返して、その年の主要な達成を拾い出せばよかったのである。

自己評価を書くとき、私はその年にしたことを日付とともに正確に書けたのである

このように頼まれてもいない週報を送ることは絶対お勧めの方法だが、組織のなかで目立つための方法は、それ以外にもたくさんある。

たとえば、何らかのテーマやチームが直面している問題について発衣をしたいと申し出ることなどは特に効果的だ。

説明できるテーマを選び、それをチームに説明したいと言うのである。

就業時間ではなく昼休みにランチタイム学習会として、教育的なテーマの発表をしたいと言えば、なおいい。

知名度をまず、特定の分野でいかに豊富な知識を持っているかをうまく示すことができる

さらに、ほかの人々の前で発表しなければならないことをただ知るだけではなく否応なく学習するチャンスを作る方法としても、これ以上のものはない。私の場合、もっともよく学べたのは、このようなプレッシャーのもとで学んだときだ。

●自分の存在を主張するためにできること
・毎日の仕事の内容の記録を残し、それをまとめた週報を上司に送る
・発表や訓練の講師をすると申し出る。チームにとって役立ちそうなテーマを選ぶ
・声を上げる。会議などのチャンスがあるときに行おう
・見られる。上司との定期的なミーティングを設定する。頻繁に見られるように心がける

ジョン・ソンメズ(著) 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
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■存在を主張するために業務報告を書く


上司になってみてよくわかったのは、部下がどんな仕事をしていて、どんな状況にあるのかをちゃんと把握できている上司はすくない、ということです。

そりゃ1日中後ろについている訳にはいきませんし、上司には上司としての仕事があります。

他人である部下が今日1日何をしているのかなんてわかる訳ありません。
それでも、上司の上司から「いま××の仕事はどんな具合だ?」と聞かれれば、さも物知り顔で答えないと、「管理能力不足」と言われかねません。

そこに、昨日の業務報告がある人がいれば、その人のメールを参考に、結構リアルな回答ができるようになるわけでです。

さらに、毎日メールを見ていれば、「××はちゃんと仕事をしているな」と認識します。

これで、一丁上がり。

メールは長文ではよくありません。読むのが面倒なので。

ポイントを絞り、自分がどのくらい頑張っているかを感じられる文章にするといいです。
もちろん、上司が知りたいであろう情報をきちんと添えて。




■参考図書 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル





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「より良い人生」を送るためのノウハウ・スキルを網羅した、生き方バイブル本です。

ソフト開発者向けに書いてありますが、そこで言われていることはあらゆるビジネスパーソンに通じることばかり。

良い人生を送るためには、技術習得法やキャリア構築法といったノウハウに加え、対人的な交渉・指導・意思疎通などをうまく行える能力や知恵、すなわち「ソフトスキル」が不可欠です!

本書では、キャリアの築き方、自分の売り込み方、技術習得法、生産性の高め方といった仕事で成功する方法だけでなく、財産の築き方、心身の鍛え方、恋愛で成功する方法など、「人生全般をより良く生きる方法」を具体的に説明します。

●「解説」から抜粋
本書はソフトウェア技術者向けの書籍ではありますが、いわゆるテクノロジーのことはほとんど書いてありません。しかし、「成功者」になるために必要なそれ以外の多くのことが書いてあります。(中略)今こそ私たちがもっと成功に貪欲になれるチャンスなのではないでしょうか。

●「訳者あとがき」から抜粋
全体を読み通して感じたのは、人の弱さを十分に意識して書かれていること、率直であること、上からではなく同じ高さから話しかけてくることでした。
(中略)校正のために読み返してみると、株や栄養や腹筋のことなど、「何かで読んだんだけどさあ」という枕で出てくるような話の多くを本書で覚えたことに気づきました。無意識のうちにいろいろな影響を受けているようです。この本、ただものではないですよ。

●目次
第1部 キャリアを築こう
第2部 自分を売り込め!
第3部 学ぶことを学ぼう
第4部 生産性を高めよう
第5部 お金に強くなろう
第6部 やっぱり、体が大事
第7部 負けない心を鍛えよう

付録A コードを書けるなら金融は理解できる
付録B 株式市場の仕組み
付録C 食事と栄養の基礎:ガラクタを入れればガラクタが出てくる
付録D 健康な食事の方法:ピザは食品群ではない






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著者 :ジョン・ソンメズ
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●本書を引用した記事
 「教える」のではなく「シェアする」意識
 大切な物を置かないとなくさない
 集中力を高める環境の作り方3:アプリを閉じる
 集中力を高める環境の作り方2:机の上にはなにもおいてはいけない
 集中力を高める環境の作り方1:集中力を保つ方法
 メールの自動受信はオフにしておきなさい
 Pomodoroテクニック
 出世階段の上がり方3:勉強していることを知ってもらう
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 他人が望むことを仕事にする
 出世階段の上がり方2:自分の存在を主張する
 プロであることを確認する
 出世階段の上がり方1:責任を引き受ける
 「知識の隙間」を探す方法
 キャリアの目標を持っていますか?
 命をかけるに値するかを考えて議論に持ち込む
 効果を見るならひとつづつ変えなさい
 マニュアル・ガイドライン・モットー1
 長期休暇でリフレッシュする2:仕事を忘れてリラックスする
 長期休暇でリフレッシュする1:長期休暇を自分だけ長くする

●このテーマの関連図書


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