明日を支配するもの:資産の保全こそマネジメントの責務である




巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。

本日の巨人 : P.F.ドラッカー
本日のお言葉: 資産の保全こそマネジメントの責務である
お言葉の出典: 『明日を支配するもの




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知識労働者は生産手段を所有する。それは頭のなかにあり、持ち運びができる膨大な資本財である。

知識労働者は、生産手段を所有するがゆえに自由に移動する。

肉体労働者は、仕事が彼らを必要とする以上に仕事を必要とした。

もちろんあらゆる知識労働者について、彼らが組織を必要とする以上に組織が彼らを必要とするわけではない。

しかし彼らの多くは、組織との間に、お互いを必要とするという共生関係にある。組織に寄託された資産の保全こそマネジメントの責務である。

このことは、知識労働者のもつ知識が資産となり、しかも、それがますます主要な資産となりつつある今日、何を意味するだろうか。

人事管理上、いかなる意味をもつか。

最高の知識労働者を惹きつけ留まってもらうには何が必要か。彼らの生産性を高め、組織の業績に結びつけるには何が必要か。

P.F.ドラッカー(著) 『明日を支配するもの
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ここでいう資産とは、成果を生み出すサラリーマンひとりひとりの頭の中のこと、すなわち、人財です。

マネジメントは、他所にある人材を自分のもとに手繰り寄せて財となし、自分のもとにある人財をより有効に活用する手段を考えなければなりません。

逆に言うと、ひとりひとりのサラリーマンは、マネジメントを惹き付ける資産でなくてはいけません。

ドラッカーのいうところの知識労働者はこのために、自分の持っている資産をより効率的に運用して生産をしなければいけません。詰まるところは労働生産性の向上が必要なわけです。
より小さな運転資源を投入することによって、より大きな成果を出せれば、その資産は保有価値がどんどん高くなります。









■参考図書 『明日を支配するもの




21世紀のマネジメントを予測
今世紀を代表する経済学者、ドラッカー教授の最新作で、全世界で同時出版された話題作である。
「日本興隆の歴史が20世紀の世界史そのものであり、現在の世界経済を生み出したのも日本である」と主張する著者にとって、我が国が今、直面している危機的状況は、世界経済が一大転換期を迎えたことのあかしであると言う。これから起こる変化は、過去の産業革命や大恐慌、第2次世界大戦後の構造変化よりも大規模で急激であり、その時にリーダーたる者は、諸問題を解決する能力を持っていなければならない。

そこで教授は、従来の常識に基づく経営論をあえて視野から外し、「21世紀型のマネジメント」を大胆に描き出した。第1章では、マネジメントは企業や、法、国境、組織などの制限のもとに成立するといった常識がまず間違いだと指摘する。

さらに、破局的な少子化など人口構成の世界的な変化が、企業の経営戦略の前提そのものを変えてしまうことを強調する。それらをもとに、タイトルでもある「明日を支配するもの」、すなわち変革の担い手である「チェンジ・リーダー」像を定義していく。





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明日を支配するもの
著者 :P.F.ドラッカー
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●本書を引用した記事
 ドラッカー:リーダーシップ力診断
 フィードバック分析
 ドラッカーが教えてくれるサラリーマンの生産性向上
 問題を深堀りする
 自分をブランディングする方法
 7つの習慣:あなたのビジョンについて考えてみてください
 人を動かす:人を説得する原則6:しゃべらせる
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 明日を支配するもの:資産の保全こそマネジメントの責務である
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●このテーマの関連図書


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