上司は部下の強み、弱みをよくわかっている




上司として、部下を叱る時というのは結構勇気というか気合がいります。
それでも、上司が部下を叱らないといけない時があって、その時には勇気を出して部下を叱ります。

その時に、部下は、おそらく自分でも「弱点だ」「問題だ」と認識されることを指摘されることになります。

たくさんある中で、「これは絶対に言わなくちゃ」という点を指摘するのですから、本人がわかってないわけがありません。
気づいてないふりはするかもしれませんが。

自分でわかっていることを、他人から指摘されるのは、「カチン」と来ます。

子供の頃、母親に「宿題をやらないと勉強についていけないでしょうが!」と怒られて、「うるせーババア!」と逆ギレした経験もあるでしょう。アレですよ。

■小言は素直になって聞く

★P47〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●上司は部下の強み、弱みをよくわかっている
部下を組み合わせて、チームとして戦いたいのが、上司です。

となれば当然、部下の長所・弱点というのは、よく見ているものです。

どこに強みがあり、どこに弱みがあるのか。その強みを生かし、弱みをカバーする形で仕事を組み合わせたり、メンバーを組み合わせたりしています。

逆にいえば、上司が部下に指摘することは、部下の弱みや苦手なところであることが多い、ということです。
 :
 :(中略)
 :
褒め上手の上司であれば別ですが、基本的に強みや得意なところは、上司はあえて言いません。

そうなると、いつも弱点ばかりを言われることになります。しかし、そうした小言こそ、部下は大事にすべきなのです。

わざわざ上司が、指摘してくれているのですから。それは、期待の裏返しでもあるのです。期待していなければ、弱みを修正する機会など、与えようとは思いません。

小言をうるさがったり、うっとうしがったりするのではなく、素直に聞き入れる。それは、自分の短所を知るきっかけであり、弱点を力バーするきっかけになるのです。素直な気持ちを持ち続けている人は、まわりが応援したくなるし、ずっと成長を続けることができる人です。

岩田松雄(著) 『「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方
――――――――――――――――――――――――――――★


■上司の言い方に注意を払わない

私はいろんなタイプの上司を経験しています。

言い方の上手い人と下手な人がいます。ストレートに言わないと気がすまない人もいましたし、やんわりとうまく言う人もいました。

いずれの場合でも、上司からの小言は、「素直に聞く」ことを意識しています。
たとえ上司の言い方が人格を否定するような言い方であっても、それは上司の表現能力が低いだけなのかもしれませんし。

まずは感情的にならないように、上司の指摘していること、そのものを聞き取るようにします。
その上で、上司が理想とする状態は何かを上司の言葉からしっかり聞き取ることです。

もし、感情的になってしまえば、母親から「宿題しなさい」と言われた子供みたいに、「そんなの知ってるよ!」と反発が出てきしてしまうだけです。そうなれば、お互いに感情のぶつけ合いになってしまい、最悪上司との人間関係を壊します。

なので、上司が

 ・どのような事実を指摘しているのか?
 ・どのようにあって欲しいと考えているのか?

の2点に絞って、上司の話を聞くことです。

■上司の指摘したことは改善する

それが聞けたら、上司が指摘したことは改善するようにしましょう。

本書のように、それで成長を続けることができるかどうかは別ですが、上司に言われたことは、よほどの理由がない限り、それ以降は特に注意して、上司から見て改善したように見せることです。

上司は部下の強みと弱みを把握して、強みが発揮できる仕事を割り振るのが仕事です。
つまり、善意に解釈すれば、上司の指摘は、「ここを直してくれたら、もっと自分が使いやすいのに…」と思っているということです。

上司から見て、使いやすい部下というのは、上司から高く評価されます。
使いやすいといっても、なんでも雑用を言いつけられる便利屋ではなく、「上司が成果をだすために有能な部下」という意味です。

それに、上司にしてみれば、勇気を出して言ったことなので、それが無視されたかのようだとかなり「ムッ」とします。

それは、上司からの評価を下げるだけですし、感情的になってしまいます。
悪い感情を持ってみれば、どのような行動も良くは見えないのですよ。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ってやつ。

そうなればあらゆることが指摘の対象になります。
叱る回数も増えてくると、「あいつは、言っても言っても治す気がない」と事実ではなく、精神論で否定的になっちゃいます。

過去記事で、怒られたら「ありがとうございます」といいましょう、ということを書きましたが、ありがとうを言うだけではなく、ちゃんと感謝していることを見せるためには、指摘されたことは直さないといけませんね。

曲がりなりにも一生懸命自分の言ったことをやろうとしていれば、上司としては悪い気はしませんよ。





■参考図書 『「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方

ベストセラー『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』の著者岩田松雄氏の上司から信頼される部下になるための必須の51ヶ条。

 「上司といまいちウマが合わなくて……」
 「上司への報・連・相の仕方がよくわからない」
 「うまく上司をコントロールして、仕事を上手に進めたい」

こんな風に思っている方もいるかもしれません。

ザ・ボディショップやスターバックスのCEOを務めてきた著者も、もちろんかつては部下だった時代がある。

上に登っていく人は、実力を社内に示すだけでは不足で、上司からの信頼を勝ち取ることが必須。

著者が部下時代にどのように仕事や勉強に向き合っていたか、そして上司としてどういう部下なら引き上げたいと思うのかの本音がまとめられています。




◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方
著者 :岩田松雄

「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方
検索 :最安値検索

「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 採用される意見のコツ
 ジョークのなかに本音がある
 「頑張った私」は言わない
 ファーストコールを受ける窓口になる



■同じテーマの記事

厳しい交渉ごとは役員応接室でやりなさい

あなたの会社には役員専用の応接室がありますか?ウチの会社にはあります。基本的には、一般社員は使えないのですが、どうしても他の会議室などが使えない時に、ここが空いていれば使わせてもらえます。厳しい交渉には役員応接室を使う私はときどきここを使わせてもらってます。上司の役員にお願いして「この時間しかないので使わせてもらっていいですか?」と聞けば、「空いていればいいよ」とたいていは言ってもらえます。聞かれた役員にしても、たぶん「一般社..

適性検査の結果を良くする

昇進昇格の時に、適正検査なるテストをやっている会社も結構あると思います。世の中には、いろいろな適正検査があるみたいで、ネットで探していたら、「リストラ検査」なるものまであるみたいで…。適正検査は適正か?しかし、実際同じ適性検査をうけても、私はいつも強みや弱みが変わります。つまり、結構その場の勢いでまるばつを付けてます。たとえば、ノリノリの時には・何か難題にぶつかるとあきらめてしまうにはバツをつけますし、..

フィードバック分析

フィードバック分析「フィードバック」といっても、誰かと反省会をすることではありません。一人だけでできる方法です。これは以下の本で紹介されていました。強みを知る方法はひとつしかない。フィードバック分析である。何かをすることに決めたならば、何を期待するかを直ちに書き留めて置かなければならない。そして9ヶ月後..

弱音を吐くな

私が子供の頃、よく言われた記憶があるのが「男が弱音を吐くんじゃあない!」ということば。記憶に残っているというのは多分やたら弱音を吐いていたんでしょう。以前の記事でもいくつかの忌み言葉をご紹介しましたが、今回は「弱み」という忌み言葉のご紹介。才能がある人は弱音を吐かない多くの著名人、歴史上の偉人の記録で、「よく弱音を吐く」人は私が知るかぎりほとんどいません。「時々弱みを見せる」人はいましたが。ビジネスの現場は弱肉強食とか言われ..

会社で生きることを決めた君へ_3

久しぶりにビジネス書のご紹介。『会社で生きることを決めた君へ』結構有名になった本なのでご存じの方も多いかと。相変わらず長文のコメントなので、また複数回に分けてご紹介します。本日は、要約(というには長文ですが)をお送りします。::と書いてみましたが、長すぎるので、要約を3回にわたって分割してお送りします。本日は要約の第2回目です。要約部下としてそりの合わない上司に対するものはつらいものだ。それでうまくやれる方法がある。具..

会社で生きることを決めた君へ_1

久しぶりにビジネス書のご紹介。会社で生きることを決めた君へ (PHPビジネス新書)結構有名になった本なのでご存じの方も多いかと。相変わらず長文のコメントなので、また複数回に分けてご紹介します。本日は概要と目次です。特に目次には本書で著者が言いたいことがぎゅっと凝縮されていますので、じっくり意味を考えながら、読んでみていただきたいです。読書術を勉強したことがある方なら、きっと当然のお話でしょうが…。概要低すぎる評価、動かな..

権限を拡大する

あなたが現在持っている権限はどこまで届くでしょうか?あなたがもしイチ課員であれば、自分の後輩に指示出来るところまででしょうか?あなたがもし課長・係長なのであれば、自分の部下まででしょうか?権限は拡大できるもし自分の権限のある範囲が、組織の範囲にとどまっていると思っているなら、すごく損をしてます。権限というのは自分で勝手に拡大できるのですよ。そして権限を拡大した人が、より上の職位に上がっていけます。ここで、権限という言葉の意味を考え..

問題はなにか

問題はなにか「今の問題は何だと思う?」あなたは、突然こう聞かれて、なにか言えるでしょうか?例えば、上司に何かの結果を報告した時に、「報告はわかった。それでその問題点はなにか」と聞かれて、3〜10秒で答えられる部下というのは、大体の場合放っておいても、結構な品質の仕事をすると考えて概ね間違いありません。ただし、「問題ありません」と言う答えは、期待する答えではありません。これは時々私が部下を試す方法だったりします。しょっちゅうはやりません。やると部下にはかなりプレッ..

面接質問「どんな貢献ができますか?」

面接の質問の流れですが、ウチの会社では、昇進面接、中途面接ともに同じような内容です。調べてみると、どこの会社でもほぼ似たようなものですね。1.自己紹介をしてください2.過去×年のなかで、特に成果の高かった業務を2つ上げてください3.なぜその成果が高かったのですか?4.その活動の中で、どのような困難があり、どのように乗り越えましたか?5.あなたの強み、弱みを教えてください。6.あなたの強み、弱みをどのように活用していますか?..

スピード段取り術2

先週紹介しました「スピード段取り術」の要約の続きです。書いてある事自体は、「すごい!」というネタではありませんが、なにか問題にぶつかっていて、どうやって自分の時間を確保しようとか、どういう習慣作りをしたらいいだろう、と悩んでいる時に、「あ、な〜るほど」と思えるヒントが満載の本です。是非時々読み返して見るために、手元においておきたい本の1冊です。これは、紹介したい内容がいっぱいあって、色々書いていたら、恐ろしくたくさん書きだしてしまいました。あまりにも長いので、ちょっと..

スピード段取り術1

本日は久しぶりにビジネス書のご紹介です。ちょっと古い本ですが(私が新しい本を紹介すること自体が珍しいので、普通かも)、これも折にふれて(大体1年に1〜2回)は読み返している本です。書いてある事自体は、「すごい!」というネタではありませんが、なにか問題にぶつかっていて、どうやって自分の時間を確保しようとか、どういう習慣作りをしたらいいだろう、と悩んでいる時に、「あ、な〜るほど」と思えるヒントが満載の本です。是非時々読み返して見るために、手元においてお..



posted by 管理人 at 18:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自己マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック