発想法:制約条件の理論




TOC(制約条件の理論)は、本ブログでも書こに何度も取り上げています。

ここではこの TOC の根底に流れる思想「全体最適」を発想法として活用する方法についてご紹介します。

このシリーズは、『革新的なアイデアがザクザク生まれる 発想フレームワーク55』を参考にご紹介していますので、まずはその導入部分から。

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それは TOC の根っこに流れる考え方が「いかに全体最適を目指すことが大切か」だからです。

たとえば利益改善というと、普通はコストを削減したり、売上を増やすために営業を強化したりするといった解決策をとりがちです。

しかし、これではあくまで部分的な最適であって、それが必ずしも全体的な最適になっていないと、思うような成果が出なかったり、成果を継続して出すことができないのです。

全体最適による問題解決をゴールドラット博士は「調和」という言葉で言い換えています

全体最適とは、自分のことだけでなく、グループ全体、会社全体、ひいて業界全体や日本全体を見る大きな視野が必要です。つまり「木だけでなく森も同時に見る」姿勢が重要なのです。

全体最適のアイデアは次のような手順で見つけていきます。

1.現状問題ツリーを描く
 目の前の「好ましくない事実(UDE と呼ぶ)の関係性を構造的に描き、作り出している根本原因は何か?を探る。

2.対立解消図を描く
 1.を元に問題を解決するための「対立する考え方」を描き、それを解消させるための「新しい仮説(Injection と呼ぶ)」を設定する。

3.未来問題構造ツリーを描く
 2.の仮説をスタート地点として、次々に仮説を追加して、本当に対立が解消し、問題が解決されるのかを構造的に把握する。

4.前提条件ツリーを描く
 3.を実行するための前提条件を出していきます。その因果関係や順序も明らかにしていきます。

永田豊志(著) 『革新的なアイデアがザクザク生まれる 発想フレームワーク55
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私はこの考え方を学んでから、問題・課題に対応するときには、もっぱら TOC のこの「思考プロセス」をつかって考えを進めるようにしています。このため、このブログでも TOC に言及することがどうしても多くなってしまってます。

これを多用する理由は主に「全体最適」にあるのですが、他にも

 ・もっとも重要な問題点を発見できる
 ・他の人に説明するときに、問題点→課題→対策というながれがわかりやすい(賛同者を増やせる)
 ・対策に抜け漏れがなく、計画を立てやすい

という利点があります。

中でも強力なツールが「対立解消図」。

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この中でも逆転の発想に活かせそうなのが、?Aの「対立解消」というアブローチです。

これは、ある共通目標を達成するために、対改するアイデアを解消するために使うフレームワークです。

たとえば、「継続的に利益を出し続ける」という共通目標には誰もが賛同できたとしても、それを実現させるために、「在庫を持つべきか、どうか」「個人能力を高めるべきか、チーム能力を高めるべきか」など対立が生じます。

TOC の対立解消方法は、その前提となるルールを疑い、それを両立させるより高次ルの前提条件を探すアプローチです。

私たちの持っている問題は、自分のできることだけで根本的な解決ができることは多くありません
また、旧来からのルールを前提に考えても抜本的な解決に至らないのです。

ポイントは、「本当に全休の調和がとれ、良い状態になるために同をすべきか?」を考えることなのです。平たく言えば「Win-Win-Win……」の状態を作ること。問題に関連する全ての人が今より用意状態になるのであれば協力は惜しまないでしょう。

永田豊志(著) 『革新的なアイデアがザクザク生まれる 発想フレームワーク55
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まさしく、この通りです。

TOC は必死になって勉強すると、一生の宝ものになりますよ。




■参考図書 『ゴールドラット博士の論理思考プロセス―TOCで最強の会社を創り出せ!


TOC(制約条件の理論 Theory Of Constraints,TOC)は21世紀を生きる組織と個人に必須の「自己変革の方法論」。

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書名 :ゴールドラット博士の論理思考プロセス―TOCで最強の会社を創り出せ!
著者 :H.ウイリアム デトマー

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■参考図書 『革新的なアイデアがザクザク生まれる 発想フレームワーク55


本書は、ビジネスパーソンにとって、これからの時代のもっとも重要な知的ウェポンとなるクリエイティビティを磨くための発想力、アイデアを生み出すためのフレームークを提供するものである。
ロジカルシンキングや地頭力はもちろん重要だ。しかしそうした「左脳型発想術」だけでは、改善はできても大きな成果は望めない。八方ふさがり状態であってもブレイクスルーを起こし、大成功を引き寄せるには、前例や従来の固定観念をくつがえす「右脳型発想術=第六感発想術」が必要だ。
従来のアイデア生成の本は広告関連など元々クリエイティブな仕事をしている人向けが多数だった。そのため、アイデアづくりが日常業務となる専門職以外の読者にとっては、もっと短時間で実務に使えるアイデア発想方法が切望されてきた。
本書は、一般のビジネスマンやOL、経営者や勉強に熱心な読者に対して、フレームワークを駆使した「短時間」で「最大の成果」を生むためのアイデア作成方法を解説する。

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書名 :革新的なアイデアがザクザク生まれる 発想フレームワーク55
著者 :永田豊志

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発想フレームワーク55

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著者:永田豊志
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■参考図書 『TOCハンドブック


Robert E. Stein(著)『TOCハンドブック―制約条件の理論』

多くの企業が世界中で活用し始めたTOC(制約条件の理論)。TOCがTQMに与えるインパクト、方針分析の強調、品質管理支援を目的としたTOCベースの情報システムの活用、サプライチェーン・マネジメント等を論じる。

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書名 :TOCハンドブック
著者 :Robert E. Stein

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TOCハンドブック [ ロバ-ト・E.スタイン ]

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■参考図書 『ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か


機械メーカーの工場長である主人公のアレックス・ロゴを中心に繰り広げられる工場の業務改善プロセスを主題にした小説。通常、アメリカでベストセラーとなったビジネス書は、すぐに日本語に翻訳されるものだが、本書は世界で250万部売れたにもかかわらず、17年もの間日本での出版だけが認められなかった。いわば「幻の名著」である。
長引く経営の悪化、工場閉鎖までたった3か月の猶予期間、多忙な日々のなかないがしろにしてきた妻との離婚の危機…。アレックスは、あまりの危機的状況にすっかり意気消沈していた。その前に、モデルは著者と目される恩師、ジョナが現れ、彼にアドバイスを与える。工場を救うために業務改善に挑む登場人物の苦悩や目標達成の興奮が伝わってきて、ビジネスの醍醐味を感じさせるストーリーだ。

本書は小説ではあるが、その内容は恐ろしいほど実践的で、会計情報の正しい見方や落とし穴、「効率化」の陰に隠された諸問題を浮き彫りにする。魅力的なストーリーの中に複雑な業務改善のノウハウがわかりやすい形で盛り込まれており、ビジネスパーソンやマネジャー必読の内容である。

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書名 :ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
著者 :エリヤフ・ゴールドラット

●関連図書
 ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス
 クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?

●関連 Web
 IT現場でも使える「TOC思考プロセス」 - ITpro
 制約条件の理論−Wikipedia

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posted by 管理人 at 06:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 知的生産術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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