発想法:拡散・収束発想法


「フレームワーク」とは、直接的に日本語にすると枠組みのことを言います。
いろいろな考えを整理するために頻繁に使用される汎用的な機能・法則・思想などを一般的な構造にしてパターンを示したものです。

よく言われる「マーケティングの4P」ですとか、戦略における「SWOT分析」などなどすごくたくさんあります。



アイディア発想法にもたくさんのフレームワークがあります。有名なところではオズボーンのチェックリストとか。

本日は発想法における拡散・収束発想法のご紹介。

■拡散・収束発想法


私が説明するより、本に書いてある説明のがわかりやすいと思いますので、とりあえずこの本から引用。

★P139〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

大まかに分類すると、アイデアのフレームワークは2 つのグループに分類されます。

ひとつは、「拡散的発想のフレームワーク」、もうひとつは「収東的発想のフレームワーク」です。

●拡散的発想のフレームワーク
拡散的発想法は1 つのテーマや問題から、次々とアイデアを展開・発散していくタイプのフレームワークです。
ブレイン・ストーミングやブレイン・ライティングなどグループワークでアイデアを出すようなフレームワーク、最近流行のマインドマップ、オズボーンのチェックリストに代表されるチェックリスト法などが、この拡散的発想にあたります。いわば、演繹法による発想方法です。

一口に拡散的発想と言っても、いろんなアプローチがあります。ブレイン・ストーミングのように、どんなアイデアも否定せず、どんどん自由に連想させる方法と、チェックリストやアナロジーのように、ひとつのヒントを軸にして半ば強制的に連想していく方法があります。慣れないうちは、効率的にアイデアを出すトレーニングとしては、強制的な連想法のほうがやりやすいと思います。

●収束的発想のフレームワーク
一方、収束的発想法とは、拡散的発想で生まれたさまざまなアイデアを分類し、関係性を与え、ひとつのシナリオやコンセプトを生み出すものです。拡散的発想が「アイデアを散らかす作業」であれば、こちらは「アイデアを整理する作業」となります。

いわば、帰納法的な発想方法です。代表的なフレームワークには KJ 法、こざね法などがあります。

また、前作『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』 で取り上げたようなロジカルシンキングツールを収束の型として使うのも有効です。たとえば、「わが社の特徴」というテーマでブレイン・ストーミングを行い、それを強みや弱みに分類し、SWOT 分析の巾に配置しながら、戦略を練るという方法です。11 的に合ったフレームワークを選び、それを埋めるためにブレイン・ストーミングやマインドマップを行えば、効率的に大量のアイデアを生み出すことができるのではないでしようか。

永田豊志(著) 『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100
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ということで、この2つは今まで何度かご紹介してきた発想法(この後もいつくかご紹介する予定でいます)のさらに大きな枠組(フレームワーク)といえるものです。




■プロセスを意識する


どのフレームワークを使ってアイディア出すするにしろ、

 いまは拡散的発想の場面とか
 いまはアイディアを収束させる場面

というのを意識しないと、アイディアがまとまらなくなります。

プロセスとしては、

 1.拡散的発想のフレームワークでアイディアを広げる
 2.収束的発想でアイディアを深く掘り込んでいく
 3.そのアイディアを実現する方法を具体化する
 4.具体化した方法を元の課題に戻って評価する

というように使っていかないとアイディアが現実に使える行動には落ちていきません。

アイディアを具体化しているプロセス3において、「あ、そういえばこういうネタも使えるかも…」と言い出すと、ステップが戻ってしまうので、結論に行き着かなくなって堂々巡りをするということになります。

■書く!


もう一つ重要なのがアイディアは考えたものを書き出すことです。

アタマの中というのは、何かが引っかかるとそれにとらわれてしまったり、同じことを何度も思い浮かべてしまいます。
そうすると、一生懸命考えているようで、堂々巡りをしているだけになります。

優秀な人というのはそれが一定方向に進むように考えられるみたいですが、私などには無理なので、きちんとプロセスを進めていくには絶対に書き出さないと同じことを繰り返し思い浮かべてしまいます。

だから、思いついたものはどんどん文字にして書き出して、次に進む。同じことを思い浮かべてしまったら、「あ、これはさっき書いた」と次に進むようにしています。

ですので、実際私のノートは、あるテーマを中心に目立つように書いて、その回りにいろんなことが書きだされている状態になってます。ある課題について考えている時や、ある課題のアイディアやキーワードが浮かんだ時には、ノートを開いてそこにそのキーワードを書きつけて、また元の仕事に戻る…ということの繰り返しです。
ここらへんは過去のサラヒン〜サラリーマンの仕事のヒントで「ノート術」としてご紹介しましたので、またご参照ください。





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