発想法:ブレインライティング




今週は先週に引き続き、『発想フレームワーク55』から、私が好んで使う発想法をご紹介してます。




★P193〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●アイディアを書き出すブレインライティング
また、ブレイン・ストーミングのライティング版とも言える「ブレインニフイティング法」というものもあります。

ブレイン・ストーミングが、参加者の口頭によるアイデア発想方法で、会議は非常に活発な雰囲気であるのに対して、こちらは、別名「沈黙のブレイン・ストーミング法」と呼ばれるように、終始沈黙のまま個人に発想をさせ、最終的にはグループ発想の長所も活かす方法。形態分析法の専門家であるホリゲル(ドイツ)が、1968 年に職業訓練コース「ローバック」の中で紹介したのが始まりです。

ブレイン・ライティング法は、当初は6 ・5 ・3 法とも呼ばれていたそうです。それは、その発想手順が次のようなルールで行われていたからです。

 ・6 人の参加者で行う(実際には、もっと大人数でも構いません)
 ・5 分以内にブレイン・ライティングシートにアイデアを記入し、5 分後に隣の参加者へシートを回す(進行役は時間管理もしなければなりませんからタイマーがあったほうが便利でしよう)
 ・3 つずつ、参加者はアイデアを考える

なぜ、このようなまどろっこしい発想方法なのかというと、やはりブレイン・ストーミングでは、発言者が偏ったり、発想しようとすると他人のアイデアが自分の思考を妨げたりするデメリットがあるからです。

ブレイン・ライティングではシートに白ら記入するためニュアンスが変わったりすることを防ぐことができます。ブレイン・ライティングは、人前で発言することが苦手な人が多い場合や、声が大きく活発に意見する人が限られていて、イニシアチブが特定の人に奪われてしまうような場合には、有効な方法です。

グループによる盛り上がりに欠ける反面、個人の発想力を引き出す力がある方法と言えるでしよう。

ブレイン・ライティングシートがすべて記入されたら、それらを各参加者が評価して、良いと思うアイデアを2 、3 点選んでもらいます。その後では、選んだものを全員で検討する、などすればよいでしょう。

ブレイン・ライティングでは、左図のようなシートに記人しますが、メモやカードに各自が書いていき、それを全員に説明するという方法も多くの企業などで一般的に利用されています。

説明を受けながら、進行役はそれをホワイトボードなどに貼る、または書き写して、最後には図解にまとめて最終的に検討を行うといった具合です。

永田豊志(著) 『発想フレームワーク55
――――――――――――――――――――――――――――★


これは、自分は何度か研修で取り上げていただいて、実際にやったことがあります。
研修などで、全く知らない人で年齢層もバラバラ、という人たちとやると、ブレストは全く盛り上がりません。

お互いの手の内の探りあいみたいなことが始まってしまって、様子見に入る人が出てきちゃうからみたいなのですが、経験的にブレストは気心の知れた冗談の言える人のほうがやりやすいみたい。

で、そういう人たちとブレスとするときには、この方法を用います。

紙にアイディアを書く

ブレストと比べると、面倒くさいのは確かなのですが、いいのは、人の顔色を見なくて済むこと。反射的に言うのではなく、ちょっと考えてからアイディアを出せることです。そして、一番は「誰が言ったか(書いたか)わからない」というところ。

結構ハードルが低くなります。

この方法をちょっと応用した方法も本書に紹介がありました。




★P193〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●セブンク口スセブン法
ブレイン・ライティングに似たグルーブ発想法として、セブンク口スセブン法があります。こちらは、一応あるテーマについて 7 つの項目を設定し、それに対して7 人がそれぞれ付箋などにアイデアを記人して、7 × 7 のセルにアイデアを貼っていきます。1 つの項目に対して、グループ全員で日標、実現方法などのアイデアを貼っていく、つまりひとつのセルには7 つのアイデアが出るわけですが、ここで出たアイデアに関連性があってリンクするような場合は、その項目の優先順位が高いとみなします。

永田豊志(著) 『発想フレームワーク55
――――――――――――――――――――――――――――★


これは人数指定があるので、ちょっとうまく回せない場合もありますが、強制的に7つというのが、むりやりアイディアを出させる方法になっていて、ちょっと突飛な思いつきを引き出すのに使えます。

「これは、さすがに使えないだろ…」というレベルまで出して、「じゃあどうしたら現実的になるか」というアイディアの出し方にむつ美つけられます。




■参考図書 『発想フレームワーク55





立ち読みできます立ち読み可
本書は、ビジネスパーソンにとって、これからの時代のもっとも重要な知的ウェポンとなるクリエイティビティを磨くための発想力、アイデアを生み出すためのフレームークを提供するものである。
ロジカルシンキングや地頭力はもちろん重要だ。しかしそうした「左脳型発想術」だけでは、改善はできても大きな成果は望めない。八方ふさがり状態であってもブレイクスルーを起こし、大成功を引き寄せるには、前例や従来の固定観念をくつがえす「右脳型発想術=第六感発想術」が必要だ。
従来のアイデア生成の本は広告関連など元々クリエイティブな仕事をしている人向けが多数だった。そのため、アイデアづくりが日常業務となる専門職以外の読者にとっては、もっと短時間で実務に使えるアイデア発想方法が切望されてきた。
本書は、一般のビジネスマンやOL、経営者や勉強に熱心な読者に対して、フレームワークを駆使した「短時間」で「最大の成果」を生むためのアイデア作成方法を解説する。






◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

発想フレームワーク55
著者 :永田豊志

発想フレームワーク55
検索 :最安値検索

発想フレームワーク55
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 図解トレーニングで反射神経が鍛えられる
 NM法を使う実例
 課題は5W2Hで分解する
 フェニックスチェックリスト:適切な質問は発想力を刺激する
 発想法:ファンクショナル・アプローチ
 発想法:マインドマップ発想法
 発想法:連想の4法則
 アナロジー発想法
 SUCCESsの法則
 アイディアを潰されないための処方箋5:決断力がない上司には責任回避方法を提示する

●このテーマの関連図書


知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100

[カラー改訂版]頭がよくなる「図解思考」の技術

プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術

人生の大問題を図解する!

プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術

すべての勉強は、「図」!でうまくいく:今までの10倍「記憶力」「思考力」…





■同じテーマの記事

フェニックスチェックリスト:適切な質問は発想力を刺激する

質問というのは、課題を解決していくための重要な要素になります。「×××をしてはいけません」ではなく「どうしてそうしようと思ったのかな?」「どうして、そうする必要があると思いますか?」相手になにか考えさせ、そこから答えにたどり着いてもらおうと思うのであれば、どうしてもこういう「問いかけ」を多用することになります。質問されると、思考をその質問の方向に持っていかないと答えが出ません。「どうして」質問されれば、「なぜなら」..

発想法:連想の4法則

グループで何かを発想するときの方法として、ブレインストーミングや TRIZ 法、ブレインライティングなどいろいろありますが、その基本は連想です。本書『発想フレームワーク55』では、この連想には4つの法則があると書かれています。ブレインストーミングやブレインライティングでも他の人のアイディアを聞いて、別のアイディアを連想することがとても大切です。古代ギリシャ人はひとつの..

ジョークのなかに本音がある

上司と話していて、上司が「冗談」を言うことがありますよね。私は、上司の言う冗談はかなり気を使って聞いてます。たぶんですが、それが上司の本音です。上司や取引先の冗談には、本音が隠されている多くの上司が好んで使うのが、ジョークである長く部下をやってきて、さらには上司も経験して、気づいたことがあります。それは上司の冗談には、本音が隠れていることがしばしばある、ということ..

発想法:拡散・収束発想法

「フレームワーク」とは、直接的に日本語にすると枠組みのことを言います。いろいろな考えを整理するために頻繁に使用される汎用的な機能・法則・思想などを一般的な構造にしてパターンを示したものです。よく言われる「マーケティングの4P」ですとか、戦略における「SWOT分析」などなどすごくたくさんあります。アイディア発想法にもたくさんのフレームワークがあります。有名なところではオズボーンのチェックリストとか。本日は発想法における拡散..

発想法:ブレインストーミングの欠点列挙法と希望点列挙法

プレイン・ストーミングの効果をさらに高め、実践的にするためGE(ゼネラル・エレクトリック)社の子会社が考案したものが、欠点列挙法と希望点列挙法です。どちらも、プレイン・ストーミングを2 回行います。欠点あるいは希望点だけをピックアップするブレイン・ストーミングとそれを解消・実現するブレイン・ストーミングです。欠点列挙法は、ブレイン・ストーミングを行う際に、テーマに沿っ..

発想法:シネクティクスとアナロジー発想法

「異なる何か」とのコラボレーションで大切な考え方に「アナ口ジー」というものがあります。アナロジーというのは、「類推」「類比」のことで、簡単に言うと、あるモノと別のモノの類似点に着目して、連想する工程です。このアナロジーを使った発想技法として、ウイリアム・J ・ゴードンの「シネクティクス」があります。シネクティクスとは「異質なものを結びつけ統合する」という意味の..




posted by 管理人 at 14:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 知的生産術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック