生産性を高める




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知識労働者の生産性の重要度については強調しすぎることがない。知識労働者の特性は、働き手が労働力ではなく資本だというところにある。資本の働きを決めるものは費用の多寡ではない。量でもない。

P.F.ドラッカー(著) 『ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる
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■資本とは

資本という意味を調べてみると、
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経済学では資本は,土地,労働と並ぶ重要な生産要素で,それは大部分が工場,機械などの生産設備の形をとり,一部は製品,原材料,仕掛品などの在庫の形,あるいは建物の形をとる。すなわち資本は企業が生産要素として生産過程に投入するために保有する中間生産物であり,労働や土地などの生産要素をいったん変形して迂回生産を行うための手段としてとらえられる。

引用元:「コトバンク」https://kotobank.jp/word/%E8%B3%87%E6%9C%AC-75051
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私の勝手な解釈をいうと、「原料からモノやコトを生み出す資源」が資本です。

従来であれば「資本金」とかいうように会計上のお話だったのを、ドラッカーは、その意味するところを変革しました。「モノを生み出すもの」と定義し、それが知識労働者であるとしました。

そういう意味で、ドラッカーは、知識労働者はコストではなく、資本に当たるわけです。

■資本としての知識労働者の評価

知識労働者が上記のように「原料からモノやコトを生み出す資源」であるとすると、そこには、性能がついてまわります。これが本書にある、知識労働者の生産性ということです。

知識労働者が生産性を上げるためには、4つの条件が必要だとドラッカーは述べています。

 1.仕事の目的を考える
 2.自らの生産性向上に責任をもつ
 3.継続的なイノベーションを行う
 4.継続的に学ぶ

さらに、これらは、「自発的に取り組まなければならない」とも述べています。
企業や組織が所有しているのは、知識労働者の時間であって、資本自体は労働者自身が所有しているからです。だから、会社に来て、こっそりゲームをシたりしていても、Webサーフィンをしていても、給料は同じ(将来的には違いがありますが)。

どのように使うか自体は、知識労働者自身に任されているということですね。




■参考図書 『ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる

マネジメントの大家、ピーター・ドラッカーによる未来予測。
「日本にとっての最大の問題は(経済ではなく)社会のほうである」とし、来るべき未来を予測し、そこで生じる問題や脅威、機会を明らかにしている。
本書の中でドラッカーは、今日の先進国に共通する問題である少子高齢化のインパクトと、それに応じた雇用・マネジメントの変化について論じている。来るべき未来に対応するために、企業の雇用はどうあればいいのか、さまざまな雇用形態が入り乱れるなかで、マネジメントはどのようになされるべきなのか、個人はどのようにキャリアを磨いていけばよいのか、興味深い議論が展開されている。
本書はまた、トップマネジメントやビジネスパーソンへの啓蒙という意味でも価値がある。トップを含む知識労働者の資質や教育、雇用、評価の方法など、知識社会で働くすべての人に欠かせない視点が提供される。






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ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる
著者 :P.F.ドラッカー

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●本書を引用した記事
 明日を支配するもの:まだ行っていなかったとして今これを始めるかを問わなければならない
 自分が得意な仕事の仕方を知る方法2:仕事のやり方の特徴チェックリスト
 自分が得意な仕事の仕方を知る方法1:自分が得意な仕事の仕方を知る方法
 生産性を高める
 継続的学習の重要性
 多数の雇用形態の仲間を持つときに注意するべきこと

●このテーマの関連図書


すでに起こった未来―変化を読む眼

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命

イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか(はじめて読むドラッカー(社会編))

ポスト資本主義社会―21世紀の組織と人間はどう変わるか

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか(はじめて読むドラッカー(自己実現編))

チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ!(はじめて読むドラッカー(マネジメント編))





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posted by 管理人 at 15:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人たちの言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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