ものの見方の10パターン08:構造




多くの仕事の中で、自分の能力をフルに使わないといけない仕事は、自分の持っている専門知識を使って「ものごと」を分析して、その分析結果に基づいて次の行動につなげていくという作業なのではないでしょうか。




 「××について検討しなさい」
 「○○について調査しなさい」
 「○○の課題はどのように対応しようと考えるか?」

こんな課題が与えられた時に、上司をうならせる分析手法があります。
私はこれを

 ものの見方の定番

と呼んでます。

このシリーズ(最近多いなぁ)はこれらを一気に紹介します。

本日はその第 8 回目。構造 をご紹介します。


「木を見て森を見よ」というのが、論理的な説得力を高める手段です。

目の前の現象だけにとらわれていては、本質は見えてきません。
何事も、他のモノやコトとの関係の中で存在しているのです。

このそれぞれのモノやコトに対する関係性を「構造」と呼んでます。

もっというならば、あらゆるものごとは全体の中で存在している部分なのです。その全体は、構造と呼ぶことができます。したがって、いかにして構造を見抜けるかが、物事の本質をつかむうえで重要になってくるのです。

たとえば、サイコロを思い出してみてください。いま 5 の目が見ています。

ひとつづつの点があるのですが、ひとつづつの点は単なる点です。これが5つ集まって、5という目を表現しています。
つまり、黒い点自体が 5 を表すことはありませんが、その集合は、黒い点ひとつづつの集合ではなく、別の意味を持つ 5 という数字を表すことができるようになっています。

2つの事象だけで考えると、その構造はそれほど難しくはならないのですが、これが 3 つ、4 つ、5つ増えるにつれて、それぞれの関係性は非常に複雑なものになります。
たとえば、3つの場合は、それぞれの関係性を繋ぐと 3 本の線によって表されますが、4 つになれば、それぞれの関係性は 6 本の線が必要です。さらにこれらの関係性自体が、様々な側面や結びつきの強さみたいな太さや色がある線だと考えれば、複雑極まりないものになっていることは想像に難くありません。

すべての事象に関係性があるわけではありませんが、現実世界では相当複雑な関係があって、巡り巡って何かに影響をしているということが少なくありません。
こういうのを、きちんと表現できるような視点が、構造視点になります。

サイコロの例に戻ると、5 という数字は、全体の形の中での「点」の存在について論じないと欠落が生じます。
論理は理屈で構成されるので、欠落の指摘はすなわち論理破綻に繋がる可能性が高くなります。









■関連する記事

課題は5W2Hで分解する

仕事をしていると、いろんな問題にぶつかったり、上から大変な課題が降りてくることがあります。たとえば、「なかなか営業成績が上がらない」や「上司に認められる提案が出せない」とか。上司として部下にいろんな課題を出すのですが、まったく行動が起きない人がいます。私の仕事で言えば、「ユーザからの要望対応状況がわかるシステム」を要求した時に、1ヶ月してもなんの変化もない人。だいたいこういう人は、言われたことや自分が直面..

部下力のみがき方3:キーメッセージ

結構久しぶりですが、ビジネス書をご紹介します。図書名称:上司を上手に使って仕事を効率化する「部下力」のみがき方著者:新名史典いかにもサラリーマンに向けの本なので、読んだことがある方も見えるかも。私のブログでも時々引用させて頂いています。とくにポイントだと思うのは上司が仕事のボトルネックという点。仕事の効率を挙げるためには、上司をうまく巻き込んで行くことが重要。その点を「上司を上手に使う」と著者は表現しています。..

部下力のみがき方2:要約

結構久しぶりですが、ビジネス書をご紹介します。図書名称:上司を上手に使って仕事を効率化する「部下力」のみがき方著者:新名史典いかにもサラリーマンに向けの本なので、読んだことがある方も見えるかも。私のブログでも時々引用させて頂いています。とくにポイントだと思うのは上司が仕事のボトルネックという点。仕事の効率を挙げるためには、上司をうまく巻き込んで行くことが重要。その点を「上司を上手に使う」と著者は表現しています。..

部下力のみがき方1:部下力のみがき方

結構久しぶりですが、ビジネス書をご紹介します。図書名称:上司を上手に使って仕事を効率化する『上司を上手に使って仕事を効率化する「部下力」のみがき方』著者:新名史典いかにもサラリーマンに向けの本なので、読んだことがある方も見えるかも。私のブログでも時々引用させて頂いています。とくにポイントだと思うのは上司が仕事のボトルネックという点。仕事の効率を挙げるためには、上司をうまく巻き込んで行くことが重要。その点を「上司を上..

報連相の手段―上司を捕まえる

「ちゃんと報告をしろ!」「報連相がなってない!」よく上司に言われるセリフですね。「そんなこと言われたって、あんた席にもいないし、メールにも反応しないじゃん…」といいたいところですが、上司はあくまでも上司なので「すみません…」ということになります。※ツワモノは、「メール出しましたよ!」と反応するのでしょうが…。報連相の7パターンいわゆる「報連相」やコミュニケーションの手段は、今でしたらだいたい以下の様なパターンがあります..

流れを見る3つの視点

以前の記事「9つの目の交渉術」の記事で、1.蟻の目ミクロの視点2.鳥の目マクロの視点3.魚の目フローの視点という3つの視点に基づく視野を持つことで、ものごと正確に見ることができる、というお話を書きました。本日は、「魚の眼フローの視点」を持つための思考方法をもうちょっと詳しく考えてみたいと思います。前後関係フローの視点というのは、ある出来事を時系列の中で捉えることです。たとえば、今日部長にえらく怒鳴られた。なんてことがあった時に、そりゃ失敗..



■同じテーマの記事

成長を加速する報告書の技術

まだ駆け出しの頃、上司によく「出来事をぼんやり見るな!」と怒られました。自分としてはぼんやり見ているつもりはなかったので、ちょっと「ムッ」としたりしたのですが、今思うと汗顔の至りですね。せっかく学習の機会があるのに、その機会を「ぼんやり」見過ごしている事が多いんですよ。意外と。多分ですが、同じ年月生きてきたにもかかわらず、成長速度やその達成度が異なるのは、この「ぼんやり度」が違うからなような気がします。観察するに..




posted by 管理人 at 15:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 知的生産術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック