誰が言ったか、何を言ったか



同じことを言っているつもりなのに、ある人がいうと合意ができて、自分だと紛糾した、なんてことありませんか?

よく、「誰の発言かにかかわらず、何を言ったかを重視しなさい」とか言われますが、実際の仕事の場面では、「誰が言ったのか」が重要な事が結構少なくありません。



■人により影響力が異なる


こういう場面に何度も出くわすと、だんだんスレてきます。「どうせオレの言うことなんて誰も聞きゃしないんだ」とか。

私は、大きな会議では自分の意見を誰に発言してもらうのかという点にも(もちろん、その内容にも)注意しています。

もし、大きな方向性を決める会議の時には、その会議の参加者の中で一番影響力がありそうな人に事前に自分の意見を吹き込んでおくようにしています。
そうすることで、会議の方向性をコントロールできるようになります。

もちろん、そういう人は自分より職位が上の人が多いので、「こういう発言をしてください」と頼んでもダメな場合が少なくないので、ちょっとその人と会話をした時に、「実は自分のところではこういう事実があるんですよね〜」みたいに、職位が上の人が知り得ないような現場情報をつたえます。それも、自分の意見を強化するような事実を中心に。

個人的に、ですが、こういう手法ってわりと目につきます。

たとえば新聞などのマスコミ。
「××法案反対」みたいな記事を繰り返し流すと、その記事を読んだ人は世の中全体が反対しているような感覚に陥ります。
以前、長野オリンピックで、外国人が暴れている映像が繰り返しテレビで報道されたことがありましたよね。そうすると、その国の人みんなが日本に来て反社会的行動をとっているような「雰囲気」が作られてしまいます。

つまり、ある特定の偏向した事実を複数個用意すれば、印象は変わることになります。
まぁここで挙げた例のように、一方的な偏向情報ほどエグいものではなくとも、ある特定の事実情報というのは、現場を知るものの武器になるわけです。

こういう方法を駆使して、誰が発言するのかある程度はコントロールできるようになります。




■誰が言ったか?、何を言ったか?


たとえば、職位の高い人の発言は、社内外の状況を踏まえて発言していることがあります。そのために、その人の発言には重さが出るのですが、自分がそういう立場になってみると、案外いい加減に発言していることも少なくありません。

ただ、下の立場から見ると、当然職位が高いので重要視せざるをえないのですが、それ以外にもやっぱり「なにか重要な背景があるのではないか」と考えてしまいます。こういうのを勘ぐりすぎると社内不正の温床になったりするのですが、まぁ相応にその意向に沿った対応をせざるを得ないでしょう。

そういう人の意見をコントロールできるのは、情報の根っこを握っている部下なのかもしれませんよ。
そうなれるように、上位の職位の人とのコミュニケーションは欠かさないでおきましょう。



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posted by 管理人 at 08:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 交渉・会議・面接 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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