マーキングインボックス法2


小説などで、本にマークする人は少ないと思いますが、ビジネス書や学術書、参考書などには書き込みをする人は結構いるのではないかと思います。


この書き込み作業って、あとでどんな役に立っているでしょうか?

この書き込みを本書『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』では「マーキング・インボックス法」と読んでいるそうです。このマーキングインボックス法の問題点について、前回

 1.本を開いたままペンが取り出せない
 2.立ったままでは(あとで読めるレベルに)字がかけない
 3.書き込みを読み返せない
 4.借りてきた本には書き込めない

の問題点をあげました。

●本を開いたままペンが取り出せない
まず第1に、「本を読んでいて、すぐにペンが取り出せるか?」という問題。

私は電車で本を読むので、立って読んでいることも少なくありません。その時に、「おっ、これは!」とおもった箇所があったとして、さて、すぐにペンが取り出せるか?

本は両手で持ってます。
本を閉じて、かばんを開いていたらダメですよね。メモ帳にセットになっているペンもポケットにあるのですが、メモ帳から取り外すのに片手ではできません。

つまり、本を閉じるか片手に持ちかえるなどの動作が必要で、どこを読んでいたのかわからなくなっちゃう。

●立ったままでは(あとで読めるレベルに)字がかけない
第2に、ペンで書くためには、片手で持った状態で本に書き込みをするのは難しい。
単に線を引くだけでも、立ったまま本を持っていては、まっすぐには引けません。隣の行の打ち消し線になるのがオチ。

●書き込みを読み返せない
第3に、本に書き込んでも、本を閉じてしまえば外からはどこに書いてあるのかはわからない。
当たり前ですが、本からはみ出して書くことはできません。閉じてしまえば、書き込みがあろうとなかろうとわからないわけです。

●借りてきた本には書き込めない
第4番目は、自分の本なら書き込んでもいいですが、図書館で借りてきた本だったら書き込みはできません。ページを折るのも御法度です。

第1と第2の理由は、机があれば解決します。机に座って、目の前のペン立てにペンが置いてあれば問題にはなりません。
電車にしても、座っていれば、そこそこ可能ですね。これができるのは、平凡に満員電車で通勤するサラリーマンには結構ハードルが高いかも。

でも第3の問題は解決しないのですよね。
これが、最初に書いた「見直さない」問題の根本。




■ブックマーキングの基本要件


ブックマーキング法として私にとって必要な機能は

 ・読書中に簡単にできること(体勢にかかわらず)
 ・複数の種類が使い分けられること
 ・取り消しができること
 ・簡単なコメントがかけること(必要なら)
 ・範囲が指定できること(必要に応じて)
 ・あとで簡単にそのページ(マーク)にジャンプできること
 ・後日一括検索できること
 ・本を汚さないこと

が必要だと考えています。

最後の「本を汚さないこと」は私独自の問題ですが、ほとんどの本は、図書館で借りてしまうので、汚すと弁償しないといけません。本を買って読む人には関係ありません。

でも、本にマークを入れて、それを活用しようと思うと、上記基本要件が満足できればいいので、別に書き込みをする必要はありません

私のとっている方法は2つです。
※その下のリンクは、過去に紹介した関連ハック。ご参考にどうぞ

 ●マークするところに付箋をはる
  読書記録をつける
  ねぎま式読書ノート
  PREP読書術
  拾読・通読・精読・考読
 ●電子書籍でコメントの挿入機能をつかう
  スキャナとOCR
  青空文庫アプリで自炊本を読む方法
  自炊のコツ

これなら、あとで付箋が付いているところは、自分が気になったところなので、外見から分かりますし、付箋を押さえて本を開けば、パッとそのページが開けます。
電子書籍ならもっと簡単で、コメントやマーカの一覧が表示できるので、それをクリックするだけ。

最後の要件「後日一括検索できること」は、物理的な本ではできません。
したがって、電子情報にする必要があります。

これを実現するのが別記事で書いたねぎま式読書ノート
気になったところだけを読み返しながら、そのエリアをテキストに書き起こしちゃいます。

実際、私が知らないだけで、他にもいい方法があるのかもしれません。
ただ、結果として、電子情報にしないと検索という機能が実現できないのではないかと思います。

もちろん、大事なところは「×××の本の○○ページ」ということが記憶できる人には不要なことですが。
私などは、「そういえばこれに近いことを何処かで読んだよな〜」レベルなので、検索(シソーラス検索ができるともっといいですが)。
※読んでない本も含めてキーワードの検索がしたければ、「Google書籍検索」が便利です。




■参考図書 『ソーシャル時代のハイブリッド読書術

ハイブリッド読書術とは、"デジタル"と"アナログ"、"リアル書店"と"ネット書店"、"速読"と"熟読"、"ひとり"と"みんな"など、性質の異なる手法を組み合わせて1つの目的を達成する読書法のことです。「本を選ぶ」「本を読む」「読了後の行動」の3つの領域で、ハイブリッドな手法を紹介しています。本書の目的は、そのハイブリッド読書術を使って、現代の情報環境にあった「情報を扱う力」(これを本書では「自軸」と呼ぶ)を身に付けることです。また、ブログに書評記事を書くコツや読書ノートをEvernoteにまとめる方法などについても解説しています。




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ソーシャル時代のハイブリッド読書術
著者 :倉下忠憲
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●関連 Web
 R-Style「ソーシャル時代のハイブリッド読書術」
 新刊告知 「ソーシャル時代のハイブリッド読書術」 | シゴタノ!

●本書を引用した記事
 Gmailの表示を早くする
 バッグインバッグを利用する
 本とともに暮らす
 言葉を手に入れなさい
 本を書き写す
 本屋に行くなら、図書館に行った方がいい
 読書の作業ステップ
 耳で読む読書術:オーディオブックを活用する
 音読すると理解できる
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 論理的資料作成術:見出しをつけると整理されて見える
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 PDFScissors
 Gmailのデータベース化
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 マーキングインボックス法2
 マーキングインボックス法1
 ソーシャル時代のハイブリッド読書術
 古典・名著のすすめ2―解説本の使い方
 古典・名著のすすめ1―古典・名著を探す
 具体的に妄想すると考えられる
 ソーシャル時代のハイブリッド読書術

●このテーマの関連図書


知的生産の技術(岩波新書)

EVERNOTE「超」知的生産術

クラウド時代のハイブリッド手帳術

EVERNOTE「超」仕事術

読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

ズボラな僕がEvernoteで情報の片付け達人になった理由





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