上司を使えない部下は後輩も使えない




■上司を動かせなければ効率化はできない

別の記事でも書きましたが、上司を動かすことができないと仕事の効率は上がりません。

ほとんどの決断は上司の承認や補助が必要だからです。

もし、あなたがやりたいことの方針や活動、予算を上司が承認してくれなければ、あなたの仕事はできなくなります。その承認までに時間がかかれば、無駄な足踏みをさせられることになります。

多くのサラリーマンで仕事の効率化を妨げている要素の多くは

 他人の処理待ち

であって、他人=上司である確率はかなりあると思います。

つまり、上司に「この書類にハンコください」といった時に、「今忙しいから待って」と言われるか、「ほいよ。ポンッ」ってなるかによって、書類の処理速度は圧倒的に変わります。
あるいは、報連相をするときに、「ちょっとよろしいですか?」と言ったら、「あ〜。これから会議。またあとで」と言われたり、「はぁ? なんで今まで報告がないんだ?」とお説教が始まったりすれば、あなたの作業効率は落ちざるをえないんですね。

 上司を思い通りに動かせれば、仕事効率はは3倍にでも10倍にでもなる

というわけ。
※3倍とか10倍とかの数字はいい加減です。根拠なし。

ちまちま、PCの入力速度を上げるトレーニングをするヒマがあったら、上司をうまくコントロールする方法を考えたほうがよっぽど効率的

■他人は要求通りには動いてくれない

ところが、これが意外にできない人が多いような気がします。特に最近。
※気になるのは、私がそういうことを気にしているだけなのかもしれませんが。

同僚であれ、別の部署の人であれ、自分より年齢上も経験上も上の人に動いてもらわないといけない場合があります。その時に、「相手が言うことを聞いてくれない」と泣きついてくる部下が意外と多いのです。

その部下は、私という上司の「立場力」を使って相手を動かそうとしています。

「私がその相手より立場が上だから、相手も言うことを聞くだろう」と安易に考えているのです。

もちろん、会社という組織なのでそういうことがあることは否定しませんが、「動いてくれない」「いうことを聞いてくれない」という発言からわかるように、

 相手に、自分の意志への服従を要求している

んですね。

特に、相手によって言葉遣いを変える人は要注意

「いうことを聞いてくれない」ではなく、「相手に納得してもらえない」のが問題。
言葉遣いを変える人というのは、自分との上下関係で「相手が自分に従うべき」と無意識にも思っている可能性があります。

 「オレがこうしたいんだから、お前はオレの指示に従え」

では相手は動いてくれません。

こう書いてしまうと、あまりにも当たり前なのですが…。

上司だって同じです。
ところが、上司(や同僚)が「自分の都合のいいように動いてくれない」と嘆息する人が結構いるのですよ。


■他人を動かすには「お願い」をする

動いてくれるようにするには、「お願い」することです。

「お願い」は、相手にこびへつらうことではありません。
また、揉み手をしながら下手に出ることでもありません。

自分が考えていることを、しっかりと相手に伝えたうえで協力を求める、ということです。

ただし、このとき、「自分の利益を実現してください」ではダメです。

 あなたの利益を実現させてください

とお願いすることです。

上下関係も先輩後輩もありません

そのうえで、その人の力を必要としていると伝えることができれば、協力してくれる人はたくさんいます。そして、それができない限り、いつまでたっても仕事の効率は上がってこないでしょう。

わかりにくいですか?

では、ちょっとたとえ話を。

あなたは会議が長いのにうんざりしています。
そこでふと「立ち会議」をすれば会議時間は短くなる、ということを思いつきました。
上司に何を提案しますか?

1:会議が長くて「うんざり」します。立ち会議みたいな方法で効率化しないとダメです。
2:最近、みんなの会議中の集中力が落ちているみたいに思います。立ち会議を導入すると、会議の効率化や集中力が上がるという事例があります。ウチの課でも立ち会議を試験的に導入してみたいと思うのですが、いかがでしょうか?

あなたが課長なら、どう受け止めるでしょうか?
言っていることは同じですよね。

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