失敗のケーススタディ3




ドロシア・ブランド著『目覚めよ・生きよ』の失敗のケーススタディから

■ケーススタディ


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父が作家で、自らも作家のケースである。彼は幸運な星のもとに生まれたので、文学的キャリアを築く前段階として必要な世の中の認知を得るために悪戦苦闘することをほとんどせずにすんだ。それにもかかわらず、敗者になることを恐れ、失敗するかもしれないという衝動に襲われることがあった。


どうしても金が入用になるまでは仕事をせず、書く段になると、狂ったように書きまくり、疲労困備す
るまで身をすり減らし、その後は回復して元気になった。精神科医の指導によって、この悪い作業習慣を克服しようとして、金が急に必要でないときでも、一度ならずとも書こうとした。しかし、そういった状況で生まれた作品は決まってよくなく、書き直しが必要だった。

世間の人はもちろん、絶えず要求される気の滅入るような書き直しという無駄な努力に費やされる時間のことなどは何も知らない。こういう事態が起こるたびに、彼は作家というキャリアがみじめで魅力ないものに見えるようになり、自分の名前をサインしても恥ずかしくないような本をゆくゆくは書けるようになりたいという信念も薄らいでいった。

ドロシア・ブランド 『目覚めよ・生きよ』
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あなたはこのケーススタディから何を学べるでしょうか?

■火事場の馬鹿力


どうも人間には自分が思っている以上に力があるようなのですが、それは意識して使うことは難しいみたいです。

よく物語の主人公が、敵に追い詰められて、「もう殺される」というところから突然大逆転して勝利を得る、などというものが少なくありません。もちろん、すんなり勝ってしまったのでは物語として面白く無いからなのでしょうが、その次のストーリーでも以前に勝った敵よりもはるかに格下の的に対しても同じように追い詰められるというお話が続きます。

このケーススタディの主人公は、自分を追い詰めないと仕事ができないタイプで、多くの場合この後自滅するパターンの成功者です。

これは一脈、「夏休み症候群」に通じるかもしれません。

本当に力のある人なら、タスクが発生した時点で大枠の処理をしておき、一旦寝かした上で、余裕を持って完成をさせることでしょう。

短時間でできるからといって、それが効率的だとは限りません。

■無意識の影響


「父が作家で」という部分に、この作家の心理的課題が入っています。

つまり、父が偉大な人であればあるほど、その子供は父親と比較されます。
その比較で自分の望まぬ批判をかわすためには、自分が時間を十分かけて、最高の作品として世に問うたものではなく、「やっつけで作ったのだから」という言い訳の用意です。

別記事「言い訳を作らない」でも書きましたが、言い訳を用意した時点で、あなたの仕事はベストではなくなります。

多くの場合、ベストでない仕事をした時には、言い訳が用意されています。子供の頃、テストの当日に「昨日は夜中までテレビを見てしまった」とか友達に言った記憶はありませんか?
私には山のように記憶があります。

その実、一夜漬けをするのですが、結果が悪くても「まぁ、所詮一夜漬け…」と自分にもいいわけができます。友達には「勉強しなかったんだから…」と言えます(あまり言ったことはありませんが)。

無意識に自分を評価する行動を避けていませんか?





■参考図書 『目覚めよ!生きよ!



女流作家ドロシア・ブランドにより1936年に出版されるや瞬く間に全米ミリオンセラーとなり、今も世界中で読み継がれている成功哲学の古典『Wake up and Live!』の初の日本語訳版。この本で語られている最も重要なコンセプトは、人間の心の奥底にひそむ「失敗しようとする意志=破滅願望」の存在である。
「成功の公式」として紹介される内容はシンプルですが、明快な行動基準として示され、実に80年近く前に書かれた内容なので、事例などは少し古さを感じさせるが、根本的にはいまなお通用する原理原則である。また「as if の法則」など近年再び話題となっている考え方も平易に紹介され、多くの方の人生にとって、示唆が多い一冊となるだろう。


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目覚めよ!生きよ!
著者 :ドロシア・ブランド

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