失敗のケーススタディ〜支店長はコンフォートゾーンに潰された


ドロシア・ブランド著『目覚めよ・生きよ』の失敗のケーススタディから

■ケーススタディ


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この例は失敗者といっても、なんとなく成功者よりもはるか気高く立派に見え、温かく扱われるケー
スである。

この男性は知性があり、誠実で、器用さも備えていた。彼は、かなりみすぼらしい小さな工業の町で生まれ、生活し、そこで死んだ。その町を心から愛し、よりよい生活を求めなかったからそうしたのではなかった。旅行記や冒険小説ばかり読み、まだ行ったこともないような国々や場所に思い焦がれ、いつ
も楽しく人に語っていた。チャンスがなかったわけではない。事実、チャンスは到来し、実行を迫られた。

この男性はある大企業の支店長だった。申し分のない成果をあげていたので、ある大都市の同じ支店長の職にもっとよい給料を出すから来ないかと誘われたのだ。彼は喜んで応じた。ところが、ニ日とたたないうちにこの男は手紙を書き、考え直したい、新しい職務は自分には務まらない、と伝えた。臆病さが段々と募っていったのだ。

数年後には、会社が採用しようとする改善方法にことごとく反対するようになってしまった。怖くて新しい方法を採用できなかったのだ。その後も新しい計画を妨害ばかりしていたので、会社はわずかなお金で彼を退職させた。そうして彼は、町の愛すべき純朴な賢者となった。

この男性が亡くなると、ある上院議員が葬式の席で心を打つ話をした。

「町民の方々はさぞやお悲しみのことでしょう…… 。ことによるとひどく酷な話ですが、お伝えしておきます。この方の細君は過労で消耗し、10年ほど前に亡くなりました。息子の一人は父親同様に知性がありましたが、教育は村の学校を修了しただけでした。もう一人の息子は働きながら大学に行かなければならなかったので、気力も体力もすり減らしてしまいました(働きながら大学に通うのが教育を受ける理想だという考えをアメリカ人は正しいと信じているが、実際には間違っている)。娘は、ごく当たり前の楽しみも魅力もない家庭を離れ、愛情のない結婚に逃避してしまいました」

ドロシア・ブランド 『目覚めよ・生きよ』
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あなたはこのケーススタディから何を学べるでしょうか?

■チャンスを掴む


もしあなたが望む未来を手に入れたいと考えていて、そこにチャンスがあるならそれをつかむべきです。逡巡してはいけません。

ただし、そのチャンスが本物なのか、天使の格好をした死神なのかは冷静に見極める必要があります。
多くの場合、「冷静に見極める」のは至難です。「今いる位置より悪くなったとしたら」という感情が働くので、リスクをより過大に評価するからです。

これは「コンフォートゾーン」という心理状態です。今いる位置が居心地がいいと感じる感情です。

このために、チャンスに対して人は主順します。

  逡巡は後悔を産みます
  後悔は臆病を産みます

だから、一度チャンスを逃してしまうと、もう2度とチャンスを掴む行為ができなくなるというリスクを考えなければいけません。これを克服するのこそ至難です。

だから決断までは慎重に。しかし、長い時間考えてはいけません。
どんなに長くても10分。それ以上かけると、コンフォートゾーンの心理が、天使も悪魔に見せかけます。

そして、決断したら他の選択肢は消去してください。

 「あの時にこっちを選んでいれば…」

これが最も悪い反省の言葉です。

過去は変えられません。変えられるのは未来。
その選択肢があとで振り返って成功だったと思えるように状況を変える努力をしましょう。

たとえば、何かを買い物する時には、買うまでは徹底的に価格や機能、性能を選択肢の製品で比較しますが、買ってしまったあとに、もう一度比較しようとすると、私は必ず後悔します。だから、買ってしまったものについてはもう2度と他のものとは比較しません。私にとっては最高のものです。

買ってしまったあとには、それが最高の選択であったことを証明するために、その製品やサービスを徹底的に使うことに腐心することです。




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